「プロデュース」の本がずいぶん増えましたね
2009年はプロデュースに関する本がこれまでにないくらいたくさん、出版された印象がある。
おそらく、2008年の末に出版され、ビジネス書の杜でもAward2008に選んだ佐々木尚彦氏の
がきっかけになったものだろう。また、昨年は空前のイノベーションブームだったこともあって、出版的にはプロデュースはブームだったのかもしれない。
プロデュースの本は
(1)プロデュースの考え方をマネジメントに取り入れようとするもの
(2)自己啓発や思考法としてプロデュースを活用しようとするもの
(3)ノンフィクション
の3つに分けることができるようだ。
昨年読んだプロデュース本を、マネジメント系、セルフマネジメント系、ノンフィクション系に分けてみた。
【マネジメント系】
【セルフマネジメント系】
「自分プロデュース 人気女優が実践している夢をかなえる習慣」
【ノンフィクション系】
プロデュースの本は全般的に興味深い事例が多く入っており、その意味でおもしろく読める本が多い。
昨年、読んだプロデュース本の中で圧倒的によかった本が平野暁臣さんの
プロデュース入門―オリジナリティが壁を破る
である。
本が出ている割には、プロデュースがもう一つ広がりがない感がある。理由は、ビジネスマンへの訴求だと思う。プロデュースという概念には多くのビジネスマンが興味を持つが、やはり、行動に踏み込んでいくのが難しい。特に、自分がいろいろと考えたり、できることをやっているうちはよいが、組織化、あるいは社会化することが難しいと感じる人が多いようだ。それを何とかするのがプロデュースだとも言えるのだが、それを言ってはおしまいという一面もある。「イノベーションのジレンマ」ならぬ、「プロデュースのジレンマ」というものがあるのだ。
このジレンマを正面突破しようとしているのが平野暁臣さんの本で、プロデュースの時代が来ることを初めてリアルに感じさせてくれた本だ。この本については、紹介記事を書いたので、そちらを読んでいただきたい。
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