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2008年12月

2008年12月17日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月17日

児玉先生の新作。「人望」をスキルとして捉えるというのは、児玉先生の独特のロジック。これ自体も相当面白いと思うが、「石の上にも10年」には痛く共感。3年で一人前になれるのは趣味の領域を出ないと断言。年をとってきたせいかもしれないが、3年は3年に過ぎないと強く思う今日この頃。児玉先生はこの話の例にイチローを引き合いに出しているが、イチローの座右の銘は「継続は力なり」だ。

児玉光雄「人望の正体 ~スキルとしての人心掌握術~」、晋遊舎(2008)

ビジネス書ではないが、この本を読んだ。

小池 龍之介「偽善入門―浮世をサバイバルする善悪マニュアル」、サンガ(2008)

実は、きっかけは大阪の本屋で偶然見つけたこの本。

小池 龍之介「煩悩フリーの働き方。」、ベストセラーズ(2008)

読んではまった。今日、夕食のあとで本屋に行ってほかの本はないかと探していたら見つけたのが「偽善入門」。著者は「月読寺」の住職。「家出空間」というすばらしいサイトの運営をしている。まあ、変り種だが、好感持てる。

もう一冊。

佐々木 直彦「プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動」、日本能率協会マネジメント出版情報事業(2008)

かけそうでかけないテーマなのだろう。佐々木 直彦さんは同じシリーズで、この本と一緒に新装版が出た

佐々木 直彦「コンサルティング能力 新装版 相手の問題解決と夢実現を助ける6つの力」、日本能率協会マネジメント出版情報事業(2008)

は比較的普遍的なコンサルティング論だが、これと比べると、象の一部しか語っていないというか、あくまでも著者が考えるプロデュース論のような気がする。

そのくらい難しいテーマということか。本としては面白い。これはいずれ、紹介記事を書く。

長くなってしまった。おやすみなさい。

2008年12月16日 (火)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月15日

大阪の某企業でPM養成講座セッションを行い、その後、東京に移動。車中で2冊の本を読んだ。

渡辺 康幸「自ら育つ力 早稲田駅伝チーム復活への道」、日本能率協会マネジメント 出版情報事業(2008)

早稲田の伝説のランナー渡辺康幸さんの著書。明確なポリシーを持ち、非常に頭のよい人であることが良く分かる本。数々のエピソードも面白いものばかり。スポーツマンでマネジメントに大きな影響を与えている日本人というとやはり、ラグビーの平尾誠二氏が真っ先に出てくる。たとえば、この本で語っていることはすごい!稀代のエディター・松岡正剛氏に引き出されている部分もたぶんにあると思うが、持っているから語れるというものだろう。

平尾 誠二、松岡 正剛「イメージとマネージ―リーダーシップとゲームメイクの戦略的指針」、集英社(2008)

この本を読んでいて渡辺康幸氏にはこのレベルのものを感じた。その意味では、編集もよい本だ。

もう一冊、

竹内一正「スティーブ・ジョブズ 人を動かす神ーなぜ、人は彼に心を奪われるのか?」、経済界(2008)

この本、竹内さんのジョブスものの中では一番面白かった(ほかが面白くないという意味ではない)。ジョブスは恐ろしく多面性のある人物で、編集によってすごくイメージが違う人物だと思う。この切り口は非常に面白い。

2008年12月15日 (月)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月14日

久しぶりに新さんの本を読んだ。

新 将命「伝説の外資トップが説く リーダーの教科書」、ランダムハウス講談社(2008)

相変わらず刺さる。読後に頭の整理をしながら思い出してみるとそんなに独特の話をされているわけではないが、読んでいる最中は引き込まれる。刺激になって思考がスパークするように感じる。このあたりが人を動かす原動力なんだろうな。こういうのが編集力なのかもしれない。

明日発行するPMstyle+にブルーオーシャン戦略の記事を書いたが、新さんのマネジメントスタイルそのものがブルーオーシャンなのかもしれないなとふと思う。

明日のセミナーの雑談ねた仕込みで、

清水勝彦「その前提が間違いです。」、講談社(2007)

を読む。何度読んでも面白いし、納得。

2008年12月14日 (日)

企画 企画 企画

447977128x 指南役「「考え方」の考え方 すぐれた企画は30秒で伝わる」、大和書房(2008)

お奨め度:★★★★★

副題の「30秒で伝わる」というコピーにピンときた人には、この本はあまり前のことが指南役さんの独特の語り口調で書いてあるだけの本かもしれない。でも、ピンとこなかった人は、ぜひ読んでほしい一冊。

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【ほぼ日 読書日記】2008年12月13日

毎年、この時期になると、休日を使って、本の整理をする。

いつも、とりあえず、本屋やアマゾンで気になる本は買うので、年間に500~1000冊くらいは買っていると思う。自身や会社の図書館的な一面もあり、必ずしも読むために買うわけではない。そのうち仕事で使うだろうという本もかなり買っている。下手したらそっちの方が多いかもしれない。

そんなことで、読もうと思って買った本を、何かの拍子で読み残していることがあるのだ。それを年末にまとめて整理し、読破する。そもそも、日常的に本の情報をどう整理をしているかはそのうち、この日記でも明かす。日記には書かなかったが、「情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス) 」、

の奥野宣之さんの新作で、

奥野宣之「読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング」、ナナ・コーポレート・コミュニケーション(2008)

を読んだが、僕の方がうまいのではないかとひそかに思っている。ただ、こんな本にまとめるだけの才覚は僕にはないな。

というわけで、今日は、「専門バカにならないシリーズ」セミナーの運営をやっていたので、その間に数冊読もうと思って持参したが、読んだのは結局この1冊だけだった。

「フォーチュン」編集部(桜田直美訳)「シークレットアドバイス-世界トップの企業家&CEOが明かした「私の働き方」」、幸福の科学出版(2008)

結構、刺さる本だが、アドバイスを取り上げている人たちについて、それなりの知識がないと読んでも面白くないのではないかと思う。とはいっても、表紙に写真が並んでいるのが、ピーター・ドラッカー、スティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツ、リチャード・ブランソン、ジャック・ウェルチとくれば、全く知らない人はこんな本など、手にもしないだろう。

それはともかく、お正月にでも、ゆっくりとした気持ちで人物像に想像を膨らませながら、読んでみることをお奨めする。

夜、京都に戻る新幹線の中で、

林 美和子、肥田 安弥女「「定性調査」がわかる本―定性調査の実務に関わるすべての人達に向けて」、同友館(2008)

にさっと目を通す。いい本だ。マーケティングリサーチだけではなく、たとえば、上流工程を担当するシステムエンジニアとか、ビジネスアナリストの方にもお奨めしたい本。そのうち、きちんとした紹介を書こう。

2008年12月13日 (土)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月12日

ちょっとうれしいことがあった。このブログで書籍を紹介しているある本の著者にコンタクトをとったところ、出版社の編集者の紹介でご自身の本を取り上げた日記を読んで戴いていた。巨大書評ブログならともかく、ほそぼそと想いをもってやっているブログとしては、著者から読んでもらうのはうれしいものだ。

さて、本の話。寝る前の読み出してはまってしまった。流し読みをしていたが、途中でリセット。最初から精読をした。面白い!

ロイ・レビスキー、デイビッド・サンダース、ブルース・バリー(高杉尚孝監訳、小西紀嗣訳)「交渉力 最強のバイブル―人間力で成功するベストプラクティス」、マグロウヒルエデュケーション(2008)

交渉力という言葉の本は多数あるし、10冊近く読んで入ると思うが、ダントツに面白い。この本を読んだら、ほかの本は交渉術であって、交渉力ではないと思えてくる。交渉に「力」を生み出すとはなんとすばらしい発想だろう。この本は紹介記事を読むまでもなく、買い。

で、その前に実は一冊の本に目を通した。こちらは流し読みレベルだが、こちらもよい。

447800787x 富士ゼロックスKDI、紺野 登、荻野 進介、(野中 郁次郎+小林陽太郎監修)「サラサラの組織―あなたの会社を気持ちいい組織に変える、七つの知恵」、ダイヤモンド社(2008)

富士ゼロックスKDIが野中先生と紺野先生を担ぎ出して作った宣伝本。といいたいところだが、内容はとても面白い。宣伝本というほど、灰汁もない。富士ゼロックスKDIというのが高度なレベルにあるってことかな。それにしても、このメタファはいいねえ。気に入ったので、「ほぼ日読書日記」初のカバー写真掲載!流行れ!

気が向いたら紹介記事を書く。

2008年12月12日 (金)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月11日

夕食のときに、

飯倉 晴武「神頼み入門」、角川書店(2008)

を読む。たいへん興味深かった。型ばかり注目されるが、意味が分からない限り、型は破れないだろう。

来年はスピリチュアルに少し踏み込んでみようと思うが、切り口を見つけるのが難しそうだなあ。いい本あったら紹介してください!

そのあとで、寝る前に

見城徹「異端者の快楽」、太田出版(2008)

たいへん、面白い本、というより、見城氏のキャラが立っているのか。異端に関して二十歳の原点まで戻るのだから、ある意味、すごい。イノベーションを起こしたい人には大変、参考になるかもしれない。ビジネス書の杜でこういう本も紹介していくかなあ、、、

2008年12月10日 (水)

「一休さん」の思考法

453404478x 山下 貴史「3分でわかるラテラル・シンキングの基本」、日本実業出版社(2008)

お薦め度:★★★★★

「考える」というと論理思考をする人が多い。では、次のような場合にどう考えるだろうか?

「昔、商人が金貸しから借金をし、返せなくなった。借金を返さなければ監獄行きという時代の話だ。金貸しは、商人の美しい娘を狙って取引を申し出た。「空の財布に白と黒の石を1個ずつ入れる。娘に選ばせ、白なら借金を帳消しにしよう。黒なら娘を妻にほしい」という取引だ。娘が取引を拒めば父は監獄行きだなので、同意した。金貸しは庭の小道から石を2つ拾ってきて財布にいれたが、2つとも黒だった。それを目ざとく娘は見つけた。」

このあと娘はどうしたかという問題である。

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【ほぼ日 読書日記】2008年12月9日

クリエイティブ・クラスという言葉を作ったのは、リチャード・フロリダだ。

リチャード・フロリダ(井口典夫訳)「クリエイティブ・クラスの世紀~新時代の国、都市、人材の条件」、ダイヤモンド社(2007)

高橋宣行さんの「真クリエイティブ体質」という本が出た。クリエイティブに対する言葉のちりばめられた本。一挙に読む。

高橋 宣行「真クリエイティブ体質」、PHP研究所(2008)

すてきは本だ。ITやプロジェクトでは要求マネジメントで苦しんでいる。観察、洞察、五感。

なんてすばらしい言葉なのだろう。

2008年12月 9日 (火)

サムスンのプロフェッショナルなマネジメント論

4484081032 チョン・オクピョウ(蓮池薫訳)「韓国最強企業サムスンの22の成功習慣」、阪急コミュニケーションズ(2008)

お薦め度:★★★★★

サムスンの伝説のマーケッタとして知られる、チョン・オクピョウがサムスン流の勝つ企業への変身の秘訣を6章22項目にまとめた本。ひとつひとつが非常に濃い内容で、サムスンの急成長が納得できる。また、蓮池薫さんが翻訳をしているが、翻訳の質が極めて高く、書かれている内容がどんどん吸収できるような感じになる。

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