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2008年11月

2008年11月17日 (月)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月16日

日曜日。1年くらい悩んでいたが、結局、iPodからウォークマンに戻った。iPhoneが期待はずれだったので、ようやく決心した。まだ、買っていないが近いうちに買う予定。

1979年にまだ、大学生だったころに発売されたウォークマンをバイトに精を出して買って以来、CD、メモリスディック、MD、HDDなどエポックになるモデルは必ず買ってきたディープなウォークマンファンだが、iPod touchに浮気しているうちに、初のワンセグモデルを買い逃した。まだ現役なので、1年経っているが買うかどうか、迷っている。

とりあえず、移行のためにHDDコンポを買って、午後は、CDを片っ端から録音。その間、ずっと本を読んでいた。

◎チップ・ハース、ダン・ハース「アイデアのちから」、日経BP社(2008)

「Made to Stick」の翻訳。こんなに早くでるなら、見慣れない単語に苦労しながら原書を読む必要はなかったな、、、

喜ばしいことです。この本はティッピング・ポイントの中の「記憶に粘る」をターゲットにして書かれたとのことだが、思いっきり残るなあ。

・マルコム・グラッドウェル(高橋 啓訳)「ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか」、飛鳥新社(2000)

この本を呼んでみたくなって、書庫から引っ張り出してきて読破。「Made to Stick」の方はまた、ゆっくりと読んで、紹介記事を書こう。

ティッピング・ポイントを本を読んでいたら、

◎内田 和成「スパークする思考 右脳発想の独創力」、角川グループパブリッシング(2008)

を読みたくなってアマゾンの箱を開けて取り出して読んだ。最近は積読も、アマゾンの箱を積読になってる。

【感想】

やっぱ、内田さんはすごい。その一言に尽きる。もちろん、紹介記事かく。

○小倉弘「あたりまえだけどなかなかつくれないチームのルール」、明日香出版社(2008)

【感想】
チームマネジメントがこのシリーズに合うというのは良く分かった。中小企業の社長がよく、どこかの講演会で聞いてきたり、何かの本で読んだ話をいいところ取りをしてやろうとする。熱意は買うが、だいたい、混乱する。それと同じような危険なにおいのする本だ。

悪い本ではないので、取り扱い注意ってところ。

○Eric Verzuh"The Fast Forward MBA in Project Management(Portable Mba Series),3ed"、John Wiley & Sons Inc(2008)

【感想】
原書の紹介をしてほ、ほとんど売れないので、原則しないことにしている。原書を買う人はこの日記をぜひ読んでって。
この本も早くも第3版。だんだん、充実してきた。PMBOKと同じく、倍々になって、ついに500ページになった。ビジネスマン向けのプロジェクトマネジメントの解説書としてはピカ一。Complete IDIOT's Guide(邦訳「世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント」)もいいけど、やっぱ、こっちの方がいいね。翻訳の企画でもしようかな。。

○Johanna Rothman (でびあんぐる訳)「Manage It! 現場開発者のための達人式プロジェクトマネジメント」、オーム社(2008)

【感想】
プログラマ向けのプロジェクトマネジメントの本。ある人から推薦してもらった本。このブログを読んでいると思うのでブログ上でコメント。ほかの人は意味わかんないと思う。すまん。

確かに、いろいろな分野で現場マネジメントの参考になるし、プラクティスの発見はあると思う。ただ、あなたの言っていたことはあまり感じなかった。工房とプログラムの現場は違うんじゃないの。

同じ問題意識の人に3人ほど紹介したので、その人たちの意見も聞いてみる(2人は読んでくれると思う)。

フローってはやりだしてるのかな?フローといえば、天外伺朗さんの専売特許化と思っていたが、ビジネス書でも見かけだしたので、ちょっと手を出してみた。まずは、気分のいいときに読もうと思って置いていた本を読んだ。

○M.チクセントミハイ(大森弘訳)「フロー体験とグッドビジネス―仕事と生きがい」、世界思想社教学社(2008)

【感想】
「喜びの現象学」をビジネス(マネジメント)に持ち込むとこうなるか?どこに線を引くかが難しいなあ。ビジネスに踏み込みすぎて、なんだか、底が浅いものになっているような気がする。お し い !その点では、スマントラ・ゴシャールの「意志力革命」が手本だな。

・ハイケ・ブルック、スマントラ・ゴシャール(野田 智義訳)「意志力革命 目的達成への行動プログラム」、ランダムハウス講談社 (2005)

で、本屋で見つけて、一瞬、何の本だか分からなかった。っていうか、キャッシュフロー経営の本だと思ってしまった。中を開いて分かった。

◎辻 秀一 「フロー・カンパニー“飛躍し続ける個人と組織に生まれ変わる法則"」、ビジネス社(2008)

【感想】
ビジネス社からのこのタイトルの本が出たことを素直に評価したい。内容は何を基準にするかによっていろいろな評価ができると思う。フローなどという言葉を使わずに、同じようなことを書いた本も結構ある。僕はフローという言葉を使ったことを素直に評価したいと思う。紹介記事書きます。

ということで、長くなったが、今日はおしまい。今週一週間、がんばろう!

2008年11月15日 (土)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月15日

土曜日で珍しく1日、事務所で仕事。価値創出についてちょっと考えたいことがあってこの本を読んだ。何度目か覚えていないが、何度読んでも、刺激される本。

リチャード・バレット(斎藤彰悟、駒沢康子訳)「バリュー・マネジメント―価値観と組織文化の経営革新」、春秋社(2005)

昨日、本屋で畠山芳雄先生の「基本は無敵」という本を見つけた。今日、さっと流し読み。

畠山芳雄「基本は無敵」、日本能率協会マネジメントセンター出版情報事業(2008)

【感想】
畠山芳雄先生といえば、マネジメントの基本選書が有名である。

このシリーズは本当に素晴らしいと思う。そのエッセンスだけを集めたような本。とりあえず、新任のマネジャーはこの本から入るのがよいだろう。ただ、マネジメントの基本選書を読んだ後で読むと物足らないような感じもする。

※畠山先生のマネジメントの基本選書にはこんな本があります。

役員・いかにあるべきか」、日本能率協会マネジメントセンター(2005)

新版 こんな幹部は辞表を書け」、日本能率協会マネジメントセンター(2006)

新版 部長・何を成すべきか」、日本能率協会マネジメントセンター(2004)

マネジャー・どう行動すべきか」、日本能率協会マネジメントセンター(2005)

人を育てる一〇〇の鉄則」、日本能率協会マネジメントセンター(2006)

サービスの品質とは何か」、日本能率協会マネジメントセンター(2004)

2008年11月14日 (金)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月13日

今日は1本、記事を書いた。書籍は小林英二さんの「部下の「やる気」を育てる!」。

現代的なモチベーション理論

日記をはじめてから、数通、いつになったら紹介記事を書くのかという問い合わせをもらったが、日記で書くと宣言した本の記事はまだ、注文のあった1本だけ。

日記を始める前の書きたい本のキューがまだまだあるからだ。この本もその一冊。

日記で僕が読んだと書いた本で、早く紹介記事を読みたいと思った本があれば、コメントをしてください。メールでのリクエストも可。

それから、以前、ブログで紹介した「チームビルディングの技術」の著者の関島さんからメールをもらった。高く評価している著者からコンタクトがあって、出会う機会があるのはうれしいものだ。

もうひとつ、今日はいいことが。待ち焦がれていた本を読んだ。このブログを読んでくださっている人で、「7つの習慣」や、その著者であるスティーブン・コヴィーを知らない人はあまりいらっしゃらないと思う。

あまり知られていないが、コヴィーの会社、コヴィー・リーダーシップ・センターのCEOはコヴィーではなく、彼の息子、スティーブン・M・R・コヴィーである。その息子が2年前に書いた本がやっと出てきた。コヴィーの本は読んでもニュアンスがうまく分からないので、たぶん、この本もそうだろうと思って、邦訳を待っていた。

スティーブン M.R.コヴィー、レベッカ R.メリル「スピード・オブ・トラスト―「信頼」がスピードを上げ、コストを下げ、組織の影響力を最大化する」、キングベアー出版(2008)

【感想】

期待にそぐわぬ内容。7つの習慣を最初に読んだときくらいの衝撃を受けた。コヴィーが日本で受けている理由は、日本的な文化に合う部分とそうではない部分があり、トータルとして自分たちの手の内で、新しい考えを提供しているように思えるからではないかと思うが、この本もまさにそんな感じ。

これ以上は書かない。じっくり読んでから紹介記事として書くことにしよう。

現代的なモチベーション理論

488759657x_5 小林 英二「マジマネ5 部下の「やる気」を育てる! 」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2008)

お奨め度:★★★★★

新任マネジャーやリーダー向けのマネジメントシリーズ「マジマネ」の5巻。内発的動機付けの重要性を語り、動機付けの方法を具体的に説明している。また、内発的動機と外発的動機の使い分けについても、説明している。

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2008年11月13日 (木)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月12日

だんだん、日記がたまってきた(笑)本を読んだ日は書きたいので、タメ日記。

さて、昨日(12日)の話。夕食のあとで、ホテルの近くの本屋をぶらついていたら、これを見つけた。

久我羅内「めざせイグ・ノーベル賞 傾向と対策 「世間を笑わせ、考えさせた」人に与えられる、それがイグ・ノーベル賞。」、阪急コミュニケーションズ (2008)

そのあと、この本を読むことを楽しみに少し、仕事。仕事が終わったら速攻で読んだ。

著者は変わっているが、阪急コミュニケーションズがイグ・ノーベル賞の本を出すのはこれが2冊目。1冊目は5年近く前に出版されたこれ。

マーク・エイブラハムズ(福嶋俊造訳)「イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手! 」阪急コミュニケーションズ (2008)

この本が出てから、日本でも、イグ・ノーベル賞が毎年ニュースで取り上げられるようになったという記憶がある。その意味では画期的な出版。

阪急コミュニケーションズはいろいろと面白い本を出している拍手喝采の存在。有名なところでは、ロングセラーになっているトム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦。3冊シリーズで、どの本も評価が高く、売れ続けている。

<1>トム・ピーターズ(仁平 和夫訳)「ブランド人になれ! 」、阪急コミュニケーションズ(2000)

<2>トム・ピーターズ(仁平 和夫訳)「セクシープロジェクトで差をつけろ! 」、阪急コミュニケーションズ(2000)

<3>トム・ピーターズ(仁平 和夫訳)「知能販のプロになれ! 」、阪急コミュニケーションズ(2000)

2008年11月12日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月11日

待っていました。本日やっと届きました。速攻で読了。

エリヤフ・ゴールドラット(岸良 裕司監修、三本木 亮訳)「ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな! 」、ダイヤモンド社(2008)

【感想】
5年ぶりだということだが、一連の本の基本思想を書いた本ですね。どんな手法や思想でも、普及し、活用されていくと、現実に対応していくために、枝葉末節がついて、複雑化する。それらを振り落としたいがために書いたような感じ。

岸良さんが監修をしているせいか、あるいは5年という年月のせいか、多少、今までの本とは雰囲気が違うように感じた。悪い方向ではない。

当然、紹介記事かきます。

2008年11月11日 (火)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月10日

スマートフォンで、iPhoneがRIMを抜いて、Nokiaに次ぐ第2位になった。2位といってもNokiaの半分以下なので、評価もまちまちだろうが、ほぼ、単一機種であることを考えるとすごいことかもしれない。

ということで、今日は、偶然だが、新幹線の移動中に「スティーブ・ジョブスの流儀」という本を読んだ。原題は、Inside Steve's Brain。文字通りの内容。

リーアンダー・ケイニー(三木 俊哉訳)「スティーブ・ジョブスの流儀」、ランダムハウス講談社(2008)

ジョブスの話はノンフィクションとしてはこの上なく面白いが、参考になる会社や、経営者がいるのだろうか?いつも疑問に思う。素朴な疑問。アップルそのものも同じ。

ちょっと前にも

ジェフリー・L・クルークシャンク「ジョブズはなぜ天才集団を作れたか」、ランダムハウス講談社(2008)

という本が翻訳された。原題は「The Apple Way」。これもストーリーは面白い。

ただ、両方ともそうだが、ライターが書ききれていないような気がする。っていうと、お前は実像を知っているのかと突っ込まれそうなのだが、感覚的に、取材をしなくても書けるような本という印象が強い。もちろん、取材ならでは情報が入っているのだが、現実感がないのだ。

ジョブスは現実離れした現実の中に生きているということか、、、

それに比べると、マイクロソフトやビルゲイツの本は、そんなに面白くもないが、参考にはなる。

マイケル・クスマノ、リチャード・セルビー(山岡 洋一訳)「マイクロソフト シークレット」、日本経済新聞社(1996)

などは、経営の教科書といってもよい(クスマノ先生が書いたということもあるが)。今でも十分に参考になる。マイクロソフトは半歩先を行っているという印象が強いが、ソフトウエアのプロダクトマネジメントはこの10年くらいあまり進んでいないのかもしれない。

ビル・ゲイツ本人の本はジョブス以上に多いが、やはり、「Hard Drive」だろう。

ジェームズ・ウォレス、ジム・エリクソン「ビル・ゲイツ―巨大ソフトウェア帝国を築いた男」、翔泳社(1995)

この本にしても、マネジャーのあり方として非常に参考になる。

2008年11月10日 (月)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月9日

夕食を外食し、帰りに、ふと、本屋で目に留まったので、読んでみた。

秋沢志篤「「オキテ破り」が人を動かす」、日本実業出版社(2008)

【感想】
好きな本だが、どこまで通用するのだろうか?この手の話は思いだけでやってしまうと、空回りする。文中でも盛んに主張しているように、確かに今までの考えとは違う。リーダーが違うということは、部下にとっても何らかの違和感があるということ。緊張関係を作り出すという意味では面白い。

ちょこちょこと読んでいた本を、やっと読み終えた。

松井 高志「江戸に学ぶビジネスの極意―リスクヘッジ・自分磨き・部下への采配・人脈力」、アスペクト(2008)

【感想】
日本人の文化ってすごいなと思う。欧米に学ぶのもよいが、まずは日本に学ぶのがよいのではないだろうか?

シンクロニシティが注目され始めてきたが、重要なこと、本質的なことであれば、シンクロニシティが起こっていることは多い。欧米に学びたい人が多いのは表現の問題だと思うが、表現という意味では、江戸時代というのは非常に充実していたのではないだろうか?

そんなことを感じさせる一冊。買っておいて、暇なときに適当なページを開いて、江戸文化を味わいながら読むとよい本だね。ビジネス感が変わるかも!

2008年11月 9日 (日)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月8日

今日から、ビジネス書の杜第45回書籍プレゼントを開始。第45回はアイコーチの幸地さんの「オフショアに失敗する方法」。プレゼント応募はこちらから。

ソフトリサーチセンターからの出版で、このネーミングは同じ出版社の中村文彦さんの「ITプロジェクトを失敗させる方法」を思い出させるタイトルだ。日本人は失敗から学ぶことを好むことを考えたタイトルだろうが、マネジメントでは、失敗から学ぶことなどあまりないと思う。先日、紹介した「不合理性のマネジメント」の中で、ポール・レンバーグが面白いことをいっている。次のようなこと。

常に根本原因が存在するというのはフロイト心理学派の言い出したことだが、人の逸脱行動が性的関係やトラウマで説明されるという考えのおかげで、こうなった原因を解明できればその問題を修復でき、二度とこうならないと信じてしまう。しかし、根本原因は、効果的な解決策については何の説明もしておらず、したがって何の行動にも結びつかない。グレイゴリー・ベイトソンこのような分析をは「説明的原理」と呼んでいる。

少なくともマネジメントにおいては、失敗から学ぶことは、「説明的原理」であることが多いと思う。

まあ、それはさておき、本は幸地さんの活動の集大成になっているよい本だ。視野が広く、マメな幸地さんの人柄も出ている構成である。

さて、前書きが長くなったが、今日の読書日記。

これも以前ブログで紹介したが、財務会計の画期的な書籍

デイビッド・メッキン(國貞 克則訳)「財務マネジメントの基本と原則」、東洋経済新報社(2008)

を翻訳された國貞克則さんが、東洋経済新報社から「悩めるマネジャーのためのマネジメントバイブル」という本を出された。

次回のプレゼントはこの本の予定。すでに流し読みしていたが、今日は記事を書くためにきっちりと読んだ。最初に読んだときはあまりピンとこなかったが、、よく読めば共感する部分は多い。

よく考えながら読まないと、何を言わんとしているのか分からないところが多くあるが、まあ、マネジャー向けの本なので、「少しは考えろ!」っていう著者からのメッセージなんだろう。

近いうちに記事を書きます。お楽しみに!

つぎ、久しぶりにヤン・カールソンの「真実の瞬間」を読んだ。仕事のため。この本、最初に読んだのは、神戸大学の大学院でサービスマーケティングの講義の教材。もう10年以上前だが、そのあと、何度読んだか分からない。何度、読んでもインスパイアされる。今日も、ちょっとしたひらめきがあった。

ヤン・カールソン(堤猶二訳)「真実の瞬間―SAS(スカンジナビア航空)のサービス戦略はなぜ成功したか」、ダイヤモンド社(1990)

色あせないどころか、世の中はヤン・カールソンの実践に向かっている。にも関わらず、単純なことなのにできない。(サービス)イノベーションというのはそういうものかもしれない。

ひらめきといえば、昨晩、茂木先生の

茂木健一郎「ひらめきの導火線」、PHP社(2008)

を読んだ。トヨタとノーベル賞を結びつけて考えるって、相当な編集能力だ。茂木先生の本は、没頭してしまうとあまり面白くない。構想を味わいながら読むと面白い。この本は、その典型だろう。

まだ、続く。こちらも仕事ネタだが、中川邦夫さんの問題解決本「全体観」の上下を一挙に呼んだ。高い本なので、気にしつつも、今まで手を出していなかった本。この人は一体どういう頭の構造をしているのだろう。これに尽きる。すごい!

問題解決本が乱刊されているので、一度、僕なりの整理の記事を書こうと思うが、僕のナンバー1は

佐藤 允一「新版 図解・問題解決入門―問題の見つけ方と手の打ち方」、ダイヤモンド社(2003)

である。この本は新装版で、もともとは1884年に出版された

佐藤 允一「問題構造学入門―知恵の方法を考える」、ダイヤモンド社(1984)

なので、25年前に出版された本。

何が気に入っているかというと、現代的な問題解決本は、考えるパターン、つまり、ソリューションを与えようとしている。言い換えれば、考えない問題解決を究極の姿としている。この本は、考えるための規範を与えている点。まあ、今のご時勢では売れないと思うが、この本で問題解決のコツをつかんだ人は強いと思う。

中川さんの本も、ひょっとすると佐藤さんの本に近い存在になるかもしれない。

中川 邦夫(コンテンツ・ファクトリー編、中川学イラスト)「問題解決の全体観 上巻 ハード思考編」、コンテンツ・ファクトリー(2008)

中川 邦夫(コンテンツ・ファクトリー編、中川学イラスト)「問題解決の全体観 上巻 ソフト思考編」、コンテンツ・ファクトリー(2008)

土曜日の夜につれずれなるままに、綴ったが、今日の日記はここまで。

2008年11月 7日 (金)

あなたはエンリコ・フェルミになれるか?

4822283690 ローレンス・ワインシュタイン、ジョン・アダム(山下 優子、生田 りえ子訳)「サイエンス脳のためのフェルミ推定力養成ドリル」、日経BP社(2008)

お奨め度:★★★★

エネルギー、化学、天文、環境などのサイエンス分野から持ってきた73問から構成されている、フェルミ推定のドリル本。著者は、エンリコ・フェルミと同じ物理学者と数学者。ビジネスマンには地頭本がよいかもしれないが、雑学にあまり興味がないならこの本がお奨め。同時に、科学の勉強にもなるし、おそらく、科学的なセンス(サイエンス脳)が身につきそうだ。

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