プロジェクトファシリテーション【ほぼ日読書日記 2009年8月19日】
久しぶりに一人で夕食。夕食の前に本屋によって、1冊、ピックアップして、読み始める。
白川 克、関 尚弘「プロジェクトファシリテーション」、日本経済新聞出版社(2009)
古河電工の人事業務の変革をテーマにした、ノンフィクションノベル。抵抗勢力を出さない、カリスマ不在、楽しいを目標に、プロジェクトファシリテーションの手法を使って、5年間かけて、丹念にプロジェクトを進めていくストーリー。コンサルタントとクライアントが一緒に本を書くってすごいし、結構、生で書いているので、面白い。
プロジェクトとファシリテーションというのは、非常に相性が良さそうで、実際にはあまり、これというマリアージュにお目にかかれない。たとえば、「実務で役立つプロジェクトファシリテーション」という本があるが、マリアージュとは言い難い(この本はいい本だと思うが)。
ファシリテーションにかかわらず、コミュニケーションをよくすればプロジェクトはうまく行くだろうという仮説の元、プロジェクトと対話だとか、プロジェクトと質問会議 だとか、興味を持つ人は多いが、本質的なソリューションになるに至っていない。
理由はうすうす感じていたのだが、この本を読んで確信に変わった。この先は、また折りをみて、「プロジェクトの補助線」というブログに書くことにする。
とりあえず、この本を読めば、ファシリテーションとは何か、ファシリテーションとプロジェクトを如何にマリアージュさせればよいかがよく分かる。
ちなみに、PMBOKのファシリテーティングプロセス、そして、ドラッカーのコミュニケーションの4原則を意識しながら読むとよい。
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