ほぼ日 読書日記 Feed

2008年11月26日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月25日

今日は、京都から東京へ。新幹線車中は2冊。

清水勝彦「失敗から学んだつもりの経営」、講談社(2008)

清水先生の本は結構好きな本を書いている人だが、中でも、

清水勝彦「その前提が間違いです。」、講談社(2007)

が名作だと思うが、この本に匹敵する内容。あまり前のことだが、気づきが多い。たいへん、良い本です。ということで「その前提が間違いです。」と一緒に紹介記事を書こう。

さて、もう一冊。

小関智弘「現場で生まれた100のことば―日本の「ものづくり」を支える職人たちの心意気」、早川書房(2008)

旋盤工から作家になった小関智弘さんは好きな作家の一人だが、こういう本は今の時代はしみるなあ。日本の誇りだと思える人たちを紹介している。言葉を通じて日本の魂を紹介してくれる。いかにも小関さんらしい本。

いい本だ。PMサプリに取り上げたい名言が一杯。なぜか、ビートたけしが帯にコメントをしているのもいいね。

ついでに、「神の雫」18巻読破。テレビドラマになるらしい。亀梨クンが神崎雫役かあ。。。

2008年11月25日 (火)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月24日

三連休に何冊か本を読んだ。

【22日】

武光 誠「「型」と日本人」、PHP研究所(2008)

【感想】
竹内靖雄先生の「日本人の行動文法」によると、日本人の行動文法のひとつに型を重視することがあるらしい。それが崩れつつあることが問題だという問題意識で、どのような型を身につければよいかを考えるというのは、昨年ブームになった品格の焼き直しではないかと思わせる。ただ、内容は捨てたものではない。なかなか、面白かった。

型といえば、こんな本が出ている。

日本ナレッジ・マネジメント学会「「型」と「場」のマネジメント」、かんき出版(2008)

型と場を組み合わせた仕組みづくりが日本型経営の本質だという意見には強く共感。究極の組み合わせだろう。武光先生の本に戻るが、型が崩れているのか、場がなくなっているのかは議論の余地があると思うけど。こっちの本は紹介記事を書く。

【23日】

この日はオフ。

野口 嘉則「心眼力-柔らかく燃えて生きる30の智恵- (CD付) 」、サンマーク出版(2008)

をぱらぱらと読んでみた。すばらしい本であることは分かる。こんな内容をこれだけ滑らかに書くというのはすごいことだと思う。が、どうもあまり好きになれない。何か引っかかるものがある。書評を書くとすれば、SEO対策。

もう一冊読んだこちらがよかった。

本間 正人、浮島 由美子「できる人の要約力」、中経出版(2008)

本間さんの書かれる本はすっと入ってくる。相性か?

【24日】

川上徹也「仕事はストーリーで動かそう」、クロスメディア・パブリッシング(2008)

あまり期待せずに読んだ割には良かった。ためにかいた本だという印象はぬぐえないけど、結構、こういう内容をほしがる人はいる。物語がもっと使われるようになる一助にはなるんじゃないだろうか?

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2008年11月20日 (木)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月19日

夕方、上京。京都駅で2冊の本を購入。1冊目はこれ。勢いで買ってしまった。電車に乗る前に買った本は読むのが信条。勢いで読む。

有馬頼底「自在力―見えない道を歩く」、講談社(2008)

すばらしい!

有馬頼底師は禅宗の人なので、浄土真宗の門徒である僕としてはいままでなんとなく敬遠していたが、早く読めばよかった。

この本はこのブログのスコープ外なので、とりあえず、ここまで。でも、ビジネスやマネジメントに通じることがたくさん書いてあるので、とりあえず、自在力というテーマに興味のある人は、ぜひ読んでみてほしい。

実は、ビジネス書の杜では、こんな本も取り上げている。

ケン・ブランチャード、フィル・ホッジス、ビル・ハイベルス(小林薫訳)「新・リーダーシップ教本―信頼と真心のマネジメント」、生産性出版(2000)

これ、どう読んでも、キリスト教が基本思想になっている。そう考えると、有馬頼底師の「自在力」もありだな、、、

ちなみに、有馬頼底師は、臨済宗相国寺派の7代管長であると同時に、鹿苑寺、慈照寺の住職でもある。さて、この2つのお寺はどこでしょう?

さて、もう一冊。こちらはビジネス書。

三木 博幸「コストを下げれば、品質は上がる―「物創り」革新の現場学」、日本経済新聞社(2008)

著者はクボタで40年製品開発に携わり、グッドデザイン賞を4回も受賞している。主義主張を述べているだけではなく、データに基づいてきちんとした根拠を持って語っているところに高い価値がある。

強く共感。秘訣はどこにあるのか?原価企画とか言う話もあるのだが、有馬頼底師のいう自在力、とくに、「非常識な力」を極めているところにある。

特に、「プロジェクトコストを押さえればテストを少なくせざるを得なくなり、品質が下がって当然です」といってはばからないソフトウエアプロジェクトマネジャーにつめの垢を煎じて飲ませたい。この見識はソフトウエアプロセスという「固定化」された常識の中で正しいに過ぎない。

まあ、画期的な原価企画は非常識じゃないとできないってことだろう。原価企画も、企画だからね。

では、また。

2008年11月19日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月18日

2日続けて大阪。結構、珍しい。持っていた本を読み終えてしまったので、帰社時に駅で購入。移動中に読了。

藤本篤志「部下は取り替えても、変わらない! 」、すばる舎(2008)

【感想】
ベストセラー「御社の営業がダメな理由」、「御社のトップがダメな理由」に続き、またまた、微妙な本。微妙だと感じるのは感性の違いか。冷静に読めば、9割方、賛成できる。しかし、なんともいえない違和感が残る。

今日、兵法の記事を書いたが、結局、この問題なのだろうか?「策略を蔑む日本人」

USENという会社は兵法を尊ぶような印象のある会社である。

2008年11月18日 (火)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月17日

大阪から京都に戻る電車の中で目を通す。

チョン・オクピョウ(蓮池薫訳)「韓国最強企業サムスンの22の成功習慣」、阪急コミュニケーションズ(2008)

韓国では話題の本だし、蓮池薫さんが翻訳されているので、手に取ったが、面白い!っていうか、気おされてしまうような内容。サムスンに関しては日本のコンサルタントので手伝っている人も何人か知っているし、ある程度、想像していたが、聞きしに勝るとはこのこと。ひとことでいうと、米国路線を歩んでいる企業だと思ったが、米国でも、日本でもないということが良く分かった。戦略経営というのはこうやるのだという感じ。プロジェクトマネジメントもこのくらい徹底しなくては意味がない。

訳もいいし、すばらしい本。さすが、阪急コミュニケーションズが目を付けた本です。紹介記事を書きたい、、、だいぶ、たまっているけど。

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2008年11月17日 (月)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月16日

日曜日。1年くらい悩んでいたが、結局、iPodからウォークマンに戻った。iPhoneが期待はずれだったので、ようやく決心した。まだ、買っていないが近いうちに買う予定。

1979年にまだ、大学生だったころに発売されたウォークマンをバイトに精を出して買って以来、CD、メモリスディック、MD、HDDなどエポックになるモデルは必ず買ってきたディープなウォークマンファンだが、iPod touchに浮気しているうちに、初のワンセグモデルを買い逃した。まだ現役なので、1年経っているが買うかどうか、迷っている。

とりあえず、移行のためにHDDコンポを買って、午後は、CDを片っ端から録音。その間、ずっと本を読んでいた。

◎チップ・ハース、ダン・ハース「アイデアのちから」、日経BP社(2008)

「Made to Stick」の翻訳。こんなに早くでるなら、見慣れない単語に苦労しながら原書を読む必要はなかったな、、、

喜ばしいことです。この本はティッピング・ポイントの中の「記憶に粘る」をターゲットにして書かれたとのことだが、思いっきり残るなあ。

・マルコム・グラッドウェル(高橋 啓訳)「ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか」、飛鳥新社(2000)

この本を呼んでみたくなって、書庫から引っ張り出してきて読破。「Made to Stick」の方はまた、ゆっくりと読んで、紹介記事を書こう。

ティッピング・ポイントを本を読んでいたら、

◎内田 和成「スパークする思考 右脳発想の独創力」、角川グループパブリッシング(2008)

を読みたくなってアマゾンの箱を開けて取り出して読んだ。最近は積読も、アマゾンの箱を積読になってる。

【感想】

やっぱ、内田さんはすごい。その一言に尽きる。もちろん、紹介記事かく。

○小倉弘「あたりまえだけどなかなかつくれないチームのルール」、明日香出版社(2008)

【感想】
チームマネジメントがこのシリーズに合うというのは良く分かった。中小企業の社長がよく、どこかの講演会で聞いてきたり、何かの本で読んだ話をいいところ取りをしてやろうとする。熱意は買うが、だいたい、混乱する。それと同じような危険なにおいのする本だ。

悪い本ではないので、取り扱い注意ってところ。

○Eric Verzuh"The Fast Forward MBA in Project Management(Portable Mba Series),3ed"、John Wiley & Sons Inc(2008)

【感想】
原書の紹介をしてほ、ほとんど売れないので、原則しないことにしている。原書を買う人はこの日記をぜひ読んでって。
この本も早くも第3版。だんだん、充実してきた。PMBOKと同じく、倍々になって、ついに500ページになった。ビジネスマン向けのプロジェクトマネジメントの解説書としてはピカ一。Complete IDIOT's Guide(邦訳「世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント」)もいいけど、やっぱ、こっちの方がいいね。翻訳の企画でもしようかな。。

○Johanna Rothman (でびあんぐる訳)「Manage It! 現場開発者のための達人式プロジェクトマネジメント」、オーム社(2008)

【感想】
プログラマ向けのプロジェクトマネジメントの本。ある人から推薦してもらった本。このブログを読んでいると思うのでブログ上でコメント。ほかの人は意味わかんないと思う。すまん。

確かに、いろいろな分野で現場マネジメントの参考になるし、プラクティスの発見はあると思う。ただ、あなたの言っていたことはあまり感じなかった。工房とプログラムの現場は違うんじゃないの。

同じ問題意識の人に3人ほど紹介したので、その人たちの意見も聞いてみる(2人は読んでくれると思う)。

フローってはやりだしてるのかな?フローといえば、天外伺朗さんの専売特許化と思っていたが、ビジネス書でも見かけだしたので、ちょっと手を出してみた。まずは、気分のいいときに読もうと思って置いていた本を読んだ。

○M.チクセントミハイ(大森弘訳)「フロー体験とグッドビジネス―仕事と生きがい」、世界思想社教学社(2008)

【感想】
「喜びの現象学」をビジネス(マネジメント)に持ち込むとこうなるか?どこに線を引くかが難しいなあ。ビジネスに踏み込みすぎて、なんだか、底が浅いものになっているような気がする。お し い !その点では、スマントラ・ゴシャールの「意志力革命」が手本だな。

・ハイケ・ブルック、スマントラ・ゴシャール(野田 智義訳)「意志力革命 目的達成への行動プログラム」、ランダムハウス講談社 (2005)

で、本屋で見つけて、一瞬、何の本だか分からなかった。っていうか、キャッシュフロー経営の本だと思ってしまった。中を開いて分かった。

◎辻 秀一 「フロー・カンパニー“飛躍し続ける個人と組織に生まれ変わる法則"」、ビジネス社(2008)

【感想】
ビジネス社からのこのタイトルの本が出たことを素直に評価したい。内容は何を基準にするかによっていろいろな評価ができると思う。フローなどという言葉を使わずに、同じようなことを書いた本も結構ある。僕はフローという言葉を使ったことを素直に評価したいと思う。紹介記事書きます。

ということで、長くなったが、今日はおしまい。今週一週間、がんばろう!

2008年11月15日 (土)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月15日

土曜日で珍しく1日、事務所で仕事。価値創出についてちょっと考えたいことがあってこの本を読んだ。何度目か覚えていないが、何度読んでも、刺激される本。

リチャード・バレット(斎藤彰悟、駒沢康子訳)「バリュー・マネジメント―価値観と組織文化の経営革新」、春秋社(2005)

昨日、本屋で畠山芳雄先生の「基本は無敵」という本を見つけた。今日、さっと流し読み。

畠山芳雄「基本は無敵」、日本能率協会マネジメントセンター出版情報事業(2008)

【感想】
畠山芳雄先生といえば、マネジメントの基本選書が有名である。

このシリーズは本当に素晴らしいと思う。そのエッセンスだけを集めたような本。とりあえず、新任のマネジャーはこの本から入るのがよいだろう。ただ、マネジメントの基本選書を読んだ後で読むと物足らないような感じもする。

※畠山先生のマネジメントの基本選書にはこんな本があります。

役員・いかにあるべきか」、日本能率協会マネジメントセンター(2005)

新版 こんな幹部は辞表を書け」、日本能率協会マネジメントセンター(2006)

新版 部長・何を成すべきか」、日本能率協会マネジメントセンター(2004)

マネジャー・どう行動すべきか」、日本能率協会マネジメントセンター(2005)

人を育てる一〇〇の鉄則」、日本能率協会マネジメントセンター(2006)

サービスの品質とは何か」、日本能率協会マネジメントセンター(2004)

2008年11月14日 (金)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月13日

今日は1本、記事を書いた。書籍は小林英二さんの「部下の「やる気」を育てる!」。

現代的なモチベーション理論

日記をはじめてから、数通、いつになったら紹介記事を書くのかという問い合わせをもらったが、日記で書くと宣言した本の記事はまだ、注文のあった1本だけ。

日記を始める前の書きたい本のキューがまだまだあるからだ。この本もその一冊。

日記で僕が読んだと書いた本で、早く紹介記事を読みたいと思った本があれば、コメントをしてください。メールでのリクエストも可。

それから、以前、ブログで紹介した「チームビルディングの技術」の著者の関島さんからメールをもらった。高く評価している著者からコンタクトがあって、出会う機会があるのはうれしいものだ。

もうひとつ、今日はいいことが。待ち焦がれていた本を読んだ。このブログを読んでくださっている人で、「7つの習慣」や、その著者であるスティーブン・コヴィーを知らない人はあまりいらっしゃらないと思う。

あまり知られていないが、コヴィーの会社、コヴィー・リーダーシップ・センターのCEOはコヴィーではなく、彼の息子、スティーブン・M・R・コヴィーである。その息子が2年前に書いた本がやっと出てきた。コヴィーの本は読んでもニュアンスがうまく分からないので、たぶん、この本もそうだろうと思って、邦訳を待っていた。

スティーブン M.R.コヴィー、レベッカ R.メリル「スピード・オブ・トラスト―「信頼」がスピードを上げ、コストを下げ、組織の影響力を最大化する」、キングベアー出版(2008)

【感想】

期待にそぐわぬ内容。7つの習慣を最初に読んだときくらいの衝撃を受けた。コヴィーが日本で受けている理由は、日本的な文化に合う部分とそうではない部分があり、トータルとして自分たちの手の内で、新しい考えを提供しているように思えるからではないかと思うが、この本もまさにそんな感じ。

これ以上は書かない。じっくり読んでから紹介記事として書くことにしよう。

2008年11月13日 (木)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月12日

だんだん、日記がたまってきた(笑)本を読んだ日は書きたいので、タメ日記。

さて、昨日(12日)の話。夕食のあとで、ホテルの近くの本屋をぶらついていたら、これを見つけた。

久我羅内「めざせイグ・ノーベル賞 傾向と対策 「世間を笑わせ、考えさせた」人に与えられる、それがイグ・ノーベル賞。」、阪急コミュニケーションズ (2008)

そのあと、この本を読むことを楽しみに少し、仕事。仕事が終わったら速攻で読んだ。

著者は変わっているが、阪急コミュニケーションズがイグ・ノーベル賞の本を出すのはこれが2冊目。1冊目は5年近く前に出版されたこれ。

マーク・エイブラハムズ(福嶋俊造訳)「イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手! 」阪急コミュニケーションズ (2008)

この本が出てから、日本でも、イグ・ノーベル賞が毎年ニュースで取り上げられるようになったという記憶がある。その意味では画期的な出版。

阪急コミュニケーションズはいろいろと面白い本を出している拍手喝采の存在。有名なところでは、ロングセラーになっているトム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦。3冊シリーズで、どの本も評価が高く、売れ続けている。

<1>トム・ピーターズ(仁平 和夫訳)「ブランド人になれ! 」、阪急コミュニケーションズ(2000)

<2>トム・ピーターズ(仁平 和夫訳)「セクシープロジェクトで差をつけろ! 」、阪急コミュニケーションズ(2000)

<3>トム・ピーターズ(仁平 和夫訳)「知能販のプロになれ! 」、阪急コミュニケーションズ(2000)

2008年11月12日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月11日

待っていました。本日やっと届きました。速攻で読了。

エリヤフ・ゴールドラット(岸良 裕司監修、三本木 亮訳)「ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな! 」、ダイヤモンド社(2008)

【感想】
5年ぶりだということだが、一連の本の基本思想を書いた本ですね。どんな手法や思想でも、普及し、活用されていくと、現実に対応していくために、枝葉末節がついて、複雑化する。それらを振り落としたいがために書いたような感じ。

岸良さんが監修をしているせいか、あるいは5年という年月のせいか、多少、今までの本とは雰囲気が違うように感じた。悪い方向ではない。

当然、紹介記事かきます。

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