ほぼ日 読書日記 Feed

2008年12月14日 (日)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月13日

毎年、この時期になると、休日を使って、本の整理をする。

いつも、とりあえず、本屋やアマゾンで気になる本は買うので、年間に500~1000冊くらいは買っていると思う。自身や会社の図書館的な一面もあり、必ずしも読むために買うわけではない。そのうち仕事で使うだろうという本もかなり買っている。下手したらそっちの方が多いかもしれない。

そんなことで、読もうと思って買った本を、何かの拍子で読み残していることがあるのだ。それを年末にまとめて整理し、読破する。そもそも、日常的に本の情報をどう整理をしているかはそのうち、この日記でも明かす。日記には書かなかったが、「情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス) 」、

の奥野宣之さんの新作で、

奥野宣之「読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング」、ナナ・コーポレート・コミュニケーション(2008)

を読んだが、僕の方がうまいのではないかとひそかに思っている。ただ、こんな本にまとめるだけの才覚は僕にはないな。

というわけで、今日は、「専門バカにならないシリーズ」セミナーの運営をやっていたので、その間に数冊読もうと思って持参したが、読んだのは結局この1冊だけだった。

「フォーチュン」編集部(桜田直美訳)「シークレットアドバイス-世界トップの企業家&CEOが明かした「私の働き方」」、幸福の科学出版(2008)

結構、刺さる本だが、アドバイスを取り上げている人たちについて、それなりの知識がないと読んでも面白くないのではないかと思う。とはいっても、表紙に写真が並んでいるのが、ピーター・ドラッカー、スティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツ、リチャード・ブランソン、ジャック・ウェルチとくれば、全く知らない人はこんな本など、手にもしないだろう。

それはともかく、お正月にでも、ゆっくりとした気持ちで人物像に想像を膨らませながら、読んでみることをお奨めする。

夜、京都に戻る新幹線の中で、

林 美和子、肥田 安弥女「「定性調査」がわかる本―定性調査の実務に関わるすべての人達に向けて」、同友館(2008)

にさっと目を通す。いい本だ。マーケティングリサーチだけではなく、たとえば、上流工程を担当するシステムエンジニアとか、ビジネスアナリストの方にもお奨めしたい本。そのうち、きちんとした紹介を書こう。

2008年12月13日 (土)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月12日

ちょっとうれしいことがあった。このブログで書籍を紹介しているある本の著者にコンタクトをとったところ、出版社の編集者の紹介でご自身の本を取り上げた日記を読んで戴いていた。巨大書評ブログならともかく、ほそぼそと想いをもってやっているブログとしては、著者から読んでもらうのはうれしいものだ。

さて、本の話。寝る前の読み出してはまってしまった。流し読みをしていたが、途中でリセット。最初から精読をした。面白い!

ロイ・レビスキー、デイビッド・サンダース、ブルース・バリー(高杉尚孝監訳、小西紀嗣訳)「交渉力 最強のバイブル―人間力で成功するベストプラクティス」、マグロウヒルエデュケーション(2008)

交渉力という言葉の本は多数あるし、10冊近く読んで入ると思うが、ダントツに面白い。この本を読んだら、ほかの本は交渉術であって、交渉力ではないと思えてくる。交渉に「力」を生み出すとはなんとすばらしい発想だろう。この本は紹介記事を読むまでもなく、買い。

で、その前に実は一冊の本に目を通した。こちらは流し読みレベルだが、こちらもよい。

447800787x 富士ゼロックスKDI、紺野 登、荻野 進介、(野中 郁次郎+小林陽太郎監修)「サラサラの組織―あなたの会社を気持ちいい組織に変える、七つの知恵」、ダイヤモンド社(2008)

富士ゼロックスKDIが野中先生と紺野先生を担ぎ出して作った宣伝本。といいたいところだが、内容はとても面白い。宣伝本というほど、灰汁もない。富士ゼロックスKDIというのが高度なレベルにあるってことかな。それにしても、このメタファはいいねえ。気に入ったので、「ほぼ日読書日記」初のカバー写真掲載!流行れ!

気が向いたら紹介記事を書く。

2008年12月12日 (金)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月11日

夕食のときに、

飯倉 晴武「神頼み入門」、角川書店(2008)

を読む。たいへん興味深かった。型ばかり注目されるが、意味が分からない限り、型は破れないだろう。

来年はスピリチュアルに少し踏み込んでみようと思うが、切り口を見つけるのが難しそうだなあ。いい本あったら紹介してください!

そのあとで、寝る前に

見城徹「異端者の快楽」、太田出版(2008)

たいへん、面白い本、というより、見城氏のキャラが立っているのか。異端に関して二十歳の原点まで戻るのだから、ある意味、すごい。イノベーションを起こしたい人には大変、参考になるかもしれない。ビジネス書の杜でこういう本も紹介していくかなあ、、、

2008年12月10日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月9日

クリエイティブ・クラスという言葉を作ったのは、リチャード・フロリダだ。

リチャード・フロリダ(井口典夫訳)「クリエイティブ・クラスの世紀~新時代の国、都市、人材の条件」、ダイヤモンド社(2007)

高橋宣行さんの「真クリエイティブ体質」という本が出た。クリエイティブに対する言葉のちりばめられた本。一挙に読む。

高橋 宣行「真クリエイティブ体質」、PHP研究所(2008)

すてきは本だ。ITやプロジェクトでは要求マネジメントで苦しんでいる。観察、洞察、五感。

なんてすばらしい言葉なのだろう。

2008年12月 8日 (月)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月8日

今日から新しいプレゼントを開始。アクションラーニングのラーニングデザインセンターの社長清宮さんの著書「質問会議」。プロジェクトマネジメントオフィスでコラボしつつあるご縁。応募はこちら

さて、師走って訳でもないが、しばらく、忙しくて日記をかけなかった。っていうか、本を読む余裕がなかったが、今日は長野から東京に戻ってくる道程で久しぶりに2冊読んだ。

1冊目。

小松 伸多佳「成功するならリスクをとれ!―経営の成功確率を高める」、登用経済新報社(2008)

ハイリスク・ハイリターン、リスクを取るというが、具体的にどういうことかと聞かれると意外と難しい。リスクと無謀は違う。経営上のリスクをとるというのはどういうことかを考えさせられる一冊だ。ただ、現実的な議論だとは思うが、あまり面白いと思わなかった。機を見て、もう一度読み直してみたい。

もう一冊。

小宮一慶「小宮一慶の実践! ビジネス思考力」、インデックス・コミュニケーションズ (2008)

最近、書籍でも注目の小宮さんの新作。「分かったつもり」になっていることを戒めるような内容になっているが、着眼点を鍛えるにはよい本。ありそうで、意外とない本。紹介したい。

2008年12月 2日 (火)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月2日

夕食後に読書。

リー・コッカーレル(月沢 李歌子訳)「感動をつくる―ディズニーで最高のリーダーが育つ10の法則」、ダイヤモンド社(2008)を読む。大いに学ぶところあり。

今日、紹介記事を書いた「Subject to change」と関連付けて読んでみると実に面白い。結局、この話にここにつながってくるのか?

ジェームス・ ヘスケット、 レオナード・シュレシンジャー、アール・サッサー(山本 昭二、小野 譲司訳)「バリュー・プロフィット・チェーン―顧客・従業員満足を「利益」と連鎖させる」、日本経済新聞社(2004)

そう考えると一段と興味深い。

2008年12月 1日 (月)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月1日

今日から12月かあ、、今年は久しぶりに1年経つのが早かった。この数年、これだけ仕事をしてもまだ1年かって感覚があったが、今年はなぜだろうか?仕事の量は変わっていない。プライベートでいろいろとあったので、変化があったということだろうか?どっちがいいのだろう。

ある人から、「日記書き始めて、紹介記事が減っていませんか?」といわれた。アタリ!、とりあえず、タイトルと簡単な感想だけ伝えてしまえば安心してしまうのかも。ただ、10~11月は強烈に忙しかったのもあるけど。まあ、ぼちぼちと。。。

さて、阿部徹也さんの本が出ていたので、読んだ。マーケティングの本。

安部 徹也「メガヒットの「からくり」―実例で読み解く発想法とテクニック」、角川SSコミュニケーションズ(2008)

マーケティングの本は自分の理論を我田引水の事例で説明している本が多いが、この本は基本的なマーケティングの理論を感覚的に理解するために事例を使っている。

でありながら、退屈せずに最後まで読めたので、これはすごいことではあるまいか。阿部さんは、MBA Solution Business Collegeというのをやられていて、一度、受講したことがあるが、非常に基本的なことを飽きさせずに教えるのがうまい。この本もそんな感じだ。また、記事を書こう。

山崎拓巳さんの新刊も読んだ。

山崎拓巳「やる気のスイッチ! 」、サンクチュアリ出版(2008)

山崎ワールド全開って感じの本です。この前に読んだ

山崎 拓巳「人生のプロジェクト」、サンクチュアリ出版(2007)

あたりから作風が少し変わってきているような気もするが、山崎拓巳は、やっぱり、山崎拓巳だ。

【ほぼ日 読書日記】2008年11月30日

11月最後の日曜日。何冊か本を読む。

キャロル・ドゥエック(今西 康子訳)『「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力』、草思社(2008)

【感想】
子供に育成について書いた本だが、なかなか、参考になる。読んでいるうちに、社会人教育の場では、育成対象を大人として扱いすぎているのではないかという疑問を持った。この本が書いている伸びる子供とそうでない子供の差は才能ではなく、マインドセットだというのは子供に限った話ではない。
そう考えると、自我が確立している大人の教育でも、マインドセットを変えるというのは大変重要だな。紹介記事を書きたいが、微妙だ。

ドナルド・A・ノーマン(安村通晃、岡本 明、伊賀聡一郎、上野晶子訳)「未来のモノのデザイン」、新曜社(2008)

【感想】
15年ぶりくらいに、ノーマンの本を読んだ。やっぱり、ノーマンだとしかいいようがない。すばらしい!

この15年くらいの間にマンマシンインタフェースは大きく意味合いを変えてきた。なぜなら、機械が自立性を持ち始めたからだ。ノーマンを知ったのは、三菱重工時代にそんな仕事をしていたからだが、そのころ、ノーマンがアイディアを出し、みんなが躍起になって追いかけていたことの多くが、当たり前になってきた。その意味でノーマンは一世を築いた。新しいノーマンの本は、新しい世界のデザイン原論になるのだろうか?紹介記事を書く。

もう一冊、ちょっと古い本だが、2年くらい前に買った

中桐 有道『「ゆでガエル現象」への警鐘―あなたは大丈夫ですか?』、工業調査会(2006)

を読んだ。

【感想】
ある人に薦められて読んだのだが、少し、無理があるような気がする。体系化をしようとしたためだと思われる。断片的にはよいこと、学ぶべきことがたくさん書いてある。良い本だ。紹介記事を書く。

2008年11月29日 (土)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月28日

水平思考の新しい解説書を注文しておいたのが届いた。

山下 貴史「3分でわかるラテラル・シンキングの基本」、日本実業出版社(2008)

ラテラル・シンキング(水平思考)の本というのは、ロジカルシンキングのように冠をかぶせていないので目立たないが、実は意外と多い。その中でも、ウミガメのスープシリーズの著者であるポール・スローンの

ポール・スローン (著) 「イノベーション・シンキング」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2007)

が定評があり、実際に一番よい本だと思うが、この本も意外(失礼!)とよい。日本実業出版社という出版社は本当にこういう本を作るのがうまいなあ。

ただ、フレームワークとしているが実際にはハウツーに近い。こういうレベルでしか水平思考を理解できない人が、水平思考を実践できるかどうかは疑問だなあ、、、ロジカルシンキングであればこういう本は大切だと思う。理解できれば誰でも実践できるから。ラテラルシンキングはそうはいかないだろう。

一抹の疑問はあるが、いい本だから、そのうち、ブログで紹介しよう。

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2008年11月28日 (金)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月27日

昨日から、むちゃくちゃ忙しかったが、一段落したので、22時くらいから読書。教育関係の本を2冊。

一冊目は、クレイトン・クリステンセン。「教育×破壊的イノベーション」

クレイトン・クリステンセン、マイケル・ホーン、カーティス・ジョンソン(櫻井 祐子訳)「教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革する」、翔泳社(2008)

クリステンセンが作り上げた破壊的イノベーションの理論を学校教育に適用して、起こっている変化を説明している。話は面白くなくはないのだが、何か違和感がある。その違和感が何にゆえんするものかは分からない。本として面白いのは、企業における学習と教育をオーバーラップしてソリューションを捉えようとしている点。自説に基づいてイノベーションの解を提示しているわけだが、それとは関係なしに面白い。

それよりも面白かったのは、この本。

内田 樹「街場の教育論」、ミシマ社(2008)

内田樹さんに興味があったというよりは、三島さんの作った本なので手に取ったら面白かったので買っておいた。11稿あるが、最後はなんと「宗教教育は可能か」というテーマ。タブーというか、チャレンジングなテーマだ。ここだけでも読む価値がある。

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