ケース・フィールドワーク Feed

2011年8月15日 (月)

ジョブズのプロダクトマネジメント(ファンが選ぶビジネス書16)

4797362286 ジェイ・エリオット、ウィリアム・L・サイモン(中山 宥訳)「ジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップ」、ソフトバンククリエイティブ(2011)

お奨め度:★★★★1/2


IBMやインテルで働き、その後アップルで上級副社長として人事や教育を担当したジェイ・エリオットが、当時自分の上司であり、今では世界一のCEOと評されるようになってきた、スティーブン・ポール・ジョブズ(スティーブ・ジョブズ)のマネジメントを、ジョブスのキャリアを追いかけながら紹介している。そして、時には、著者自身がその後の自分のキャリアの中でジョブス・ウェイを実践し、その結果を踏まえて、ジョブスの素晴らしさを評価した一冊。

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2010年5月 4日 (火)

ITマネジメントの世界を巡るリーダーシップの旅をする

482226243X ロバート・オースティン、リチャード・ノーラン、シャノン・オドンネル(淀川 高喜訳)「ビジネスリーダーにITがマネジメントできるか -あるITリーダーの冒険」、日経BP出版センター(2010)

お奨め度:★★★★★

ITマネジメントのケースメソッドのためのケースブック。一般的なケースブックと趣を異にする点には、全体が、550ぺーじにも渡るストーリー仕立てになっていて、一つのストーリーによってITマネジメント全般にわたるケースセッションを実施できること。それから、もう一つはいくつかの章には、「知識」の提供をしていることがある。

この2つの特徴により、単にケースセッションの教材として使うことができるだけではなく、著者たちが勧めているように、(大学教員のようなプロのディスカッションリーダーがいなくても)自分たちで議論をしながら読み進め、その議論を通じていろいろな気づきを得るという使い方ができると思われる。

ストーリーそのものもおもしろいし、最後に、考えさせられるどんでん返しも準備されており、とりあえず、購入し、ビジネスストーリーを読む感覚で楽しんで読み、その後で、どう使うかを考えるという二度味わうことをお奨めしたい。

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2010年5月 1日 (土)

イビチャ・オシムとの対話

4047102385 イビチャ・オシム「考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか? 」角川書店(2010)

お奨め度:★★★★

余裕があるときに、一度、やってみようと思っていた記事です。こういう書籍の紹介方法もありかなと思いまして。

イビチャ・オシム氏のこの本から、印象に残った記事を抜粋して、Twitterで紹介しながら、それに僕のコメントをつけていきました。それぞれのメッセージについて、かなりの数、RTして貰ったり、メッセージを下さいました。本当は、メッセージも紹介した記事にしようと思っていたのですが、ダイレクトメッセージが多かったので、今回は断念しました。

一応、書籍紹介記事ですんで、まあ、これで十分かな?まあ、読んでみてください。次は、最初に宣言をしてやります。まあ、お盆休みかな、、、

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2010年4月18日 (日)

ビジネスの海の海図を描き、航海をする

4492532692 平井 孝志「戦略力を高める」、東洋経済新報社(2010)

「現場」と「構想」をつなぐ「組織」の力をどう高めるかを議論した「組織力を高める」、売れる商品を作り続けるために顧客とどう向き合うかを議論した「顧客力を高める」に続き、思考の質やスピードという戦略力をどう高めるかを議論した第三作。

オーソドックスな戦略論と戦略実行論を独特の表現や、経験に裏打ちされた事例を使って解説されている。ビジネスマンにとって不可欠になってきた戦略力を高めたいすべての人にお奨めの一冊。特に、洋物の戦略論を読むと、言葉だけでいやにやるという人には、吟味された表現されている本書がお奨め。

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2010年1月19日 (火)

プロデュースのバイブル~プロジェクトをクリエイティブに変えたいリーダーに!

4781602932 平野 暁臣「プロデュース入門―オリジナリティが壁を破る」、イーストプレス(2009)

お奨め度:★★★★★

ビジネス書の杜Award2009は太田芳徳さんの『「決める」マネジメント』を選んだ。太田さんの本は、時代に即した概念をふんだんに取り入れ、また、極めて実践的であるゆえ、この3年間にAwardに選んだ本の中では、もっとも良い本だと思っている。しかし、もし、この本がもう少し、早い時期に出ていたら、相当、悩んだと思う。そのくらい、すばらしいプロデュース論の本。

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「プロデュース」の本がずいぶん増えましたね

2009年はプロデュースに関する本がこれまでにないくらいたくさん、出版された印象がある。

おそらく、2008年の末に出版され、ビジネス書の杜でもAward2008に選んだ佐々木尚彦氏の

プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動

がきっかけになったものだろう。また、昨年は空前のイノベーションブームだったこともあって、出版的にはプロデュースはブームだったのかもしれない。

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2009年6月28日 (日)

ブルーオーシャンの手本とされる経営の本質

4532314631 井上 理「任天堂 “驚き”を生む方程式」、日本経済新聞出版社(2009)

お奨め度:★★★★1/2

今や、日本企業の中ではトヨタやソニーと並んで関心を持たれているにもかかわらず、そのマネジメントが秘密に包まれている任天堂を、取材とデータ、洞察から描いた力作ノンフィクション。

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2008年12月 2日 (火)

これは現代の商品開発プロジェクトマネジメントのバイブルだ!

4873113857 Peter Merholz、Brandon Schauer、David Verba、Todd Wilkens(高橋 信夫訳)「Subject To Change -予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る」、オライリージャパン(2008)

お奨め度:★★★★★

Adaptive Path社の事例を元に、今、多くの企業が直面する「予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る」という問題を真正面から取り上げている。なぜか150ページ強の本に仕上げているが、紹介記事を書くために読み終えるのに4時間もかかってしまった。しかし、4時間でこれだけの内容を読めるというのは、たいへんなことである。そのくらい、よい本。

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2008年8月15日 (金)

型破りの企業改革物語

4478001669_2 吉川 廣和「壁を壊す」、ダイヤモンド社(2007)

お薦め度:★★★★1/2

DOWA(旧・同和鉱業、創業時は藤田組)の企業改革の進展を現会長の吉川廣和会長が自分の経営手法、経営哲学ととにも述べた1冊。

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