思考法 Feed

2009年7月13日 (月)

思考停止から脱却する法

453404562x 小川 進、平井 孝志「3分でわかる クリティカル・シンキングの基本」、日本実業出版社(2009)

お奨め度:★★★★★

問題解決のための三位一体の思考法として、「ロジカル・シンキング」、「ラテラル・シンキング」と並ぶ「クリティカル・シンキング」を扱った日本実業出版社の「3分でわかる」シリーズ。

正しく考えるロジカルシンキング、正しく発想する「ラテラルシンキング」が「正しく」できるには、「正しく疑う」クリティカルシンキングが必須だとし、その「心構え」、「疑うコツ」、「訓練法」について述べている。

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2009年6月18日 (木)

「感性が論理を支える」経営

4899772416 渡辺 英夫、「超感性経営」編集委員会「超感性経営―ソニー伝説のストラテジストが授けるデザインマネジメント・メソッド:25」、ラトルズ(2009)

ソニーファンで、マネジメントに興味のある人には、垂涎の一冊。

ある方から頂戴し、あっという間に読んだ。おもしろい。

プロダクトマネジメントに携わっている人であれば、渡辺英夫氏の名前を知らない人はいないと思うが、昨年、病気で他界された。闘病中、デザインマネジメント論をまとめておきたいという願いをもち、同僚や後輩に託したまま、他界されたそうだ。

渡辺氏の机のなかから、出てきたノートの最初のページに書いてあった「感性経営」という言葉を頼りに同僚や後輩たちは本作りを始めた。

しかし、誰一人として、渡辺氏から「感性経営」とは何かということを聞いた人はおらず、渡辺氏の残した資料や講義録、そして元部下や同僚のインタビューから、感性経営を編集し、できあがったのがこの本。ちなみに、「超」とついたのは、この分野が今後、渡辺氏の思想のさらなる広がりと飛躍を祈ってとのこと。

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2009年6月 2日 (火)

リーダーはパラダイムシフトに如何に対応すべきか

482274020x ジョエル・バーカー(仁平 和夫訳)「パラダイムの魔力―成功を約束する創造的未来の発見法」、日経BP出版センター(1995)

お奨め度:★★★★★

トーマス・クーンの提唱したパラダイムをビジネスに定着させたきっかけになった書籍。パラダイムが如何に重要かを多くのパラダイムシフトの例を上げて説明し、リーダーはパラダイムに如何に対応すべきかを述べている。

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2009年4月30日 (木)

前提に気づき、視点や行動を変える

4062820536 清水 勝彦「その前提が間違いです。」、講談社(2007)

お奨め度:★★★★★

「考える」ために必要な、正しい前提、現実を踏まえた起点を、いろいろなケースで検証しながら、かつ、マネジメントや戦略についての気づきを与える本。

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「すりあわせ」というパラダイム

4478007993山本 修一郎「次世代プロジェクトリーダーのためのすりあわせの技術」、ダイヤモンド社(2009)

お奨め度:★★★★

今年になって、すりあわせをテーマにした本が2冊出版された。

そのうちの一冊がこの本。この本は、新規ビジネス開発をテーマに、その中核となるシステムの開発を行う様子を物語仕立てで描いたもので、その中で「すりあわせ家」が専門家の対立や協同をうまく調整しながらプロジェクトを成功に導いていくというもの。

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堅い菜根もよくかめば、滋養となって心身は健やかになる

4820717421 王 福振編集(漆嶋 稔訳)「菜根譚 心を磨く一〇〇の智慧」、日本能率協会マネジメントセンター(2009)

お奨め度:★★★★★

菜根譚は「堅い菜根もよくかめば、滋養となって心身は健やかになる」。そのような意味で、名付けられた処世訓であり、400年にわたって、中国に限らず、日本などでも読み継がれてきた。

菜根譚には2種類ある。ひとつは、明朝末期に書かれた「前集」、「後集」からのなる2巻本。これをもとに、加賀前田藩の儒者である林瑜が刊行したもの。もう一つは、清朝時代に出された1巻本で、「修省」、「応酬」、「評議」、「間適」、および、清朝の菜根譚から抜粋をした「概論」の5部からなる本である。この本は、両者から、内容を厳選して抜粋したものになっている。

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2009年4月 4日 (土)

「ビジネスホリック」のバイブル

4344016610 村上龍「無趣味のすすめ」、幻冬舎(2009)

お奨め度:★★★★★

大学のときに、「限りなく透明に近いブルー」を読んでいっぺんにファンになった。

406112823x 村上 龍「限りなく透明に近いブルー」、講談社(1976)

天才だと思った。そして、

村上 龍「コインロッカー・ベイビーズ」、講談社(1980)4061168649

で完全にはまった。

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2009年3月30日 (月)

フレームワークを使いこなすにはこの本!

4534044399 手塚 貞治「戦略フレームワークの思考法」、日本実業出版社(2008)

お奨め度:★★★★★

この1年くらい、やたらとフレームワークの辞書のような本が目につく。さしあたって、このような流れを作ったのは、また、勝間和代さんではないかと思われるので、すごい影響力だ。

4887596391 勝間和代「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2008)

数ある勝間本の中では、僕はこの本がもっともよい本だと思うが、フレームワーク本としては、もっとお奨めなのがこの手塚さんの本だ。

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2009年3月11日 (水)

「着眼大局、着手小局」で問題を解決する

4534045212 高橋 浩一「レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング」、日本実業出版社(2009)

お奨め度:★★★★★

日本でのシステム思考のエバンジェリストの一人、高橋浩一さんのシステム思考の書籍が出た。

システム思考をやっている人と話をしていると、他のフレームワークと組み合わせることを嫌う人が多い。そのために、どうしても、教科書的な感じの本が多いのだが、そんな中で、この本は、システム思考と他のフレームワークを組み合わせる提案をしている。その意味で、日本で初めての実践的なシステム思考の本だと言っても良いだろう。

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説教本

4534044259 説教本

久米 信行「考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術」、日本実業出版社(2008)

お奨め度:★★★★1/2

新入社員や入社2~3年目の社員を想定して書かれたような自己啓発書であるが、意外と深い。というか、取り上げられている31項目が自信を持ってできているという中堅社員はあまりいないような内容。

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