経営戦略 Feed

2011年3月15日 (火)

技術を超えて(ファンが選ぶビジネス書1)

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ファンが選ぶビジネス書」はfacebook別館で、5人以上のリクエスト(いいね!)があった書籍の紹介です。詳しくは、こちらをご覧ください。
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ジェフリー・ムーア(中山宥訳)「トルネード キャズムを越え、「超成長」を手に入れるマーケティング戦略」、海と月社(2011)

お奨め度:★★★★★


キャズム理論の考案者として知られるジェフリー・ムーアにより1995年に出版され、いまや常識になったハイテクマーケティングのバイブル。テクノロジーライフサイクルの中で発生するキャズムとトルネードという2つの概念で過去のハイテク市場で発生した現象で説明し、ライフサイクルごとに適切なマーケティング方針を明確にした。

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2011年2月28日 (月)

シックスシグマからデザインへ

4152087994 奥出 直人「デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方」、早川書房(2007)

お奨め度:★★★★1/2

デザイン戦略やデザイン思考について勉強しようとしたら、まずはこの本だろう。古くから、デザイン思考について実践的な研究を続けてきた著者の書いたデザイン思考の解説書。哲学、ビジョンをしっかりと説明しながら、自らが実践するデザイン思考のフレームワークである「創造の方法」について紹介している。

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2011年2月 5日 (土)

「マネジメントという営み」を解く(2/2)

4822248364 ヘンリー・ミンツバーグ(池村千秋訳)「マネジャーの実像 「管理職」はなぜ仕事に追われているのか」、日経BP社(2011)

 

(前半はこちらです)

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「マネジメントという営み」を解く(1/2)

4822248364 ヘンリー・ミンツバーグ(池村千秋訳)「マネジャーの実像 「管理職」はなぜ仕事に追われているのか」、日経BP社(2011)

お奨め度:★★★★★+α

1973年に「マネジャーの仕事」でマネジャーのイメージと実態のギャップを明らかにし、以来、「人間感覚のマネジメント―行き過ぎた合理主義への抗議」で人間の次元でのマネジメントの重要性を説く。また、「戦略サファリ」で従来から考えられてきたサイエンスとアートの統合だと考えられてきた戦略計画の策定に「クラフト」という新しい視座を提唱。最近では、コミュニティーとリーダーシップを合わせたコミュニティシップを提唱するなど、常に、マネジメントに新しい視座・視点を提案してきたミンツバーグ博士の36年間の足跡とともにドラッカー以来のマネジメントに関する多くの経営学者や心理学者の知見が一望できる一冊。そこから見えてくるものは、懐古ではなく、創造であり、実践である。

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2011年1月 4日 (火)

プロジェティスタの作法

4492521909 紺野 登「ビジネスのためのデザイン思考」、東洋経済新報社(2010)

お奨め度:★★★★★

デザインに対する関心が高くなってきた。20世紀の工業デザインに変わり、21世紀の知識社会におけるデザインである知識デザインのあり方としてのデザイン思考について述べ、さらに、デザイン思考に必要な3つの方法論として、エスノグラフィーなどの質的研究方法論、ビジネスモデルデザイン、および、シナリオデザインについて解説した一冊。

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2011年1月 2日 (日)

語りの戦略論

4492532706 楠木 建「ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件」、東洋経済新報社(2010)

紙版><Kindle版

お奨め度:★★★★★

戦略は要素ではなく、ストーリーとして語られなくてはならないという考えに基づき書かれた戦略読本。戦略論のテキストに見られる概念的な説明ではなく、また、戦略実践書に見られるフレームワークを中心にした説明やベストプラクティスの羅列でもない。戦略とは何か、よい戦略というのはどのように考えてつくられているかを自分の言葉で淡々と事例をふんだんに使って語っている。新しいタイプの戦略の名書である。非常に巧みな語りで、さしむき、語り部による戦略論といった趣の一冊。500ページというボリュームのある本であるが、ボリュームを感じないのは語りの巧みさだろう。

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2010年12月28日 (火)

起業家のバイブルになるだろう

4534047576 磯崎 哲也「起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと」、日本実業出版社(2010)

お奨め度:★★★★★

「isologue」で知られる公認会計士・磯崎哲也氏の初の単著。ベンチャーファイナンスを通じて、自らの起業、経営、ビジネス、仕事などに対する哲学をカジュアルに述べている。一から十まで体系的に書かれている本は珍しいので起業家や起業家予備軍の方にお奨めしたいのはもちろんだが、そこに書かれている哲学は一読に値する。その意味で、ビジネスに関わる人すべてにお奨めしたい。書き方が平易で読みやすい本なので、さまざまな分野で専門家として活躍する人が、ビジネスや仕事の仕方、ファイナンスについての基礎を得たい場合には特にお奨めしたい。

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2010年12月13日 (月)

「第3の開国」のための3つのイノベーション

4023308072 藤井 清孝「グローバル・イノベーション 日本を変える3つの革命」、朝日新聞出版(2010)

お奨め度:★★★★1/2

グローバルマインド」で、日本人は正解のない問題に弱いという問題提起をした藤井清孝氏の続編。グローバルマインドを持つための3つのソリューション(イノベーション)を示している。藤井氏はマッキンゼー出身で、現在はベタープレイスという電気自動車のインフラビジネスを手がける企業の日本法人の代表だが、キャリアの中でケーデンスやSAPというITやソフトウエアビジネスの会社の日本法人の代表も務めており、特にこの分野で経営や組織マネジメントに携わる人にはぜひ読んでいただきたい一冊である。

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2010年11月 8日 (月)

機能的品質と情緒的品質をシナジーさせる

4532316421 遠藤功「「日本品質」で世界を制す!」、日本経済新聞社(2010)

お奨め度:★★★★★

最近の品質事故を引き合いに出しながら、「品質」管理の問題を分析し、これからの品質管理の視座を示すと同時に、それが日本企業のグローバル競争力となり、In-Outにも、Out-Inにも決定力になることを示唆した一冊。現場の品質管理担当者に新たな視点を与えるととにも、経営スタッフに品質管理への取り組みの視座を与える。製造業、IT業、サービス業などを中心にすべての人に読んでほしい本。

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2010年11月 2日 (火)

根拠のない優越感に対する処方箋

4093897298 大前 研一、柳井 正「この国を出よ」、小学館(2010)

お奨め度:★★★★

マッキンゼーでコンサルタントとして成功した大前研一氏、ユニクロで成功を収め、グローバル企業として世界展開を図っている柳井正さんの対談集。古くからの友人というだけあって、息も合い、グローバル社会で戦う経営や人材のあり方について論じている。

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