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2010年9月19日 (日)

究極の選択をする

483341936X ケビン・メイニー、ジム・コリンズ(序文)(内田和成解説、有賀裕子訳)「トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか」、プレジデント社(2010)

お奨め度:★★★★

事業や商品の戦略を上質さと手軽さの「トレードオフ」という視点から論じた本。いろいろな原因によって成功したり、失敗したりする戦略を、トレードオフで分析するというのはおもしろいし、読んでいく内に、意外と有意義なのではないかと思える一冊。マーケティングだけではなく、制度やプロセスの設計にも使えるフレームワーク。制度やプロセスには、あまり有効な評価のフレームワークがないので、むしろ、マーケティングより有意義かもしれない。

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2010年8月22日 (日)

ESとCSと業績のエンゲージメント

4532316081 稲垣公雄、伊東正行「エンゲージメント・マネジメント戦略」、日本経済新聞出版社(2010)

お奨め度:★★★★★

この1~2年、課長本とか、マネジャー本、マネジメント本が続々と出ている。たくさん、あるのだが、「これで決まり!」という本がない。分野を区切ればとりあえず、「この本がお薦め」という本が存在するものだ。

例えば、戦略に関していえば清水勝彦先生の「戦略の原点」、意思決定に関していえば、昨年のAwardに選んだ「決めるマネジメント」をお薦めしている。動機づけに関していえば、最近話題になっているダニエル・ピンク氏の「モチベーション3.0」がその一冊だろう。リーダーシップであれば、ずっとマーティ・リンスキー氏の「最前線のリーダーシップ」をお薦めしていたが、今年の4月にジェームズ・クーゼスの「リーダーシップ・チャレンジ」が出たので、今はこちらを奨めることにしている。人間力に関していえば、ヘンリー・クラウド氏の「リーダーの人間力」だ。

しかし、マネジメント全般、あるいはマネジャー本で何がお奨めですかと聞かれると、答えに窮する。今、ドラッカーブームなので、「マネジメント - 基本と原則」という答えもあるかもしれないが、この本はそういう性格の本でもないように思え、帯に短く襷に長しの状況。

そんな中で、これが良いかもしれないと思わせる1冊。

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2010年6月19日 (土)

マネジメント版「失敗学」

4532316251 スティーヴン ブラウン(松野 弘訳)「マネジャー13の大罪―ビジネスの致命傷を避ける法」、日本経済新聞出版社(2010)

お奨め度:★★★★1/2

マネジャーが陥り易い落とし穴を、13の視点から整理したマネジャー向けの啓蒙書。

もし、あなたが何かのマネジャーの立場にあり、全く、心当たりがなければすばらしいマネジャーだといえよう。もし、心当たりがあれば、失敗事例を読みながら、学んでいけるすばらしい本なので、ぜひ、読んでみてほしい。

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2010年6月10日 (木)

史上最強!人づきあいのTIPS集

4781603890 アドルフ・クニッゲ(服部 千佳子訳)「人間交際術」、イースト・プレス(2010)

お奨め度:★★★★★

人を知り、幸福に生きる。100年以上、ヨーロッパで読み継がれてきた名著。

がキャッチフレーズの本。この本を語るのに、これ以上は必要ないかもしれない。諸般は1788年に出版され、これを現代版に編纂したのが、この本だとのこと。それが100年以上読み継がれてきたということだ。今読んでも深い感銘を受ける。

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2010年5月 8日 (土)

プレイングマネジャーのコミュニケーションマネジメントの教科書

4478012113 田島 弓子「プレイングマネジャーの教科書―結果を出すためのビジネス・コミュニケーション58の具体策」、ダイヤモンド社(2010)

お奨め度:★★★★

プレイングマネジャーという立場に置かれる人のための、コミュニケーションとコミュニケーションマネジメントを具体的に説明した一冊。「ハブ型マネジャーシップ」と呼ぶマネジメントの考え方に基づき、非常に実践的である。

プレイングマネジャーがコミュニケーションマネジメントを学ぶ本としてお奨めの一冊。

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2010年5月 1日 (土)

イビチャ・オシムとの対話

4047102385 イビチャ・オシム「考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか? 」角川書店(2010)

お奨め度:★★★★

余裕があるときに、一度、やってみようと思っていた記事です。こういう書籍の紹介方法もありかなと思いまして。

イビチャ・オシム氏のこの本から、印象に残った記事を抜粋して、Twitterで紹介しながら、それに僕のコメントをつけていきました。それぞれのメッセージについて、かなりの数、RTして貰ったり、メッセージを下さいました。本当は、メッセージも紹介した記事にしようと思っていたのですが、ダイレクトメッセージが多かったので、今回は断念しました。

一応、書籍紹介記事ですんで、まあ、これで十分かな?まあ、読んでみてください。次は、最初に宣言をしてやります。まあ、お盆休みかな、、、

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2010年4月18日 (日)

ビジネスの海の海図を描き、航海をする

4492532692 平井 孝志「戦略力を高める」、東洋経済新報社(2010)

「現場」と「構想」をつなぐ「組織」の力をどう高めるかを議論した「組織力を高める」、売れる商品を作り続けるために顧客とどう向き合うかを議論した「顧客力を高める」に続き、思考の質やスピードという戦略力をどう高めるかを議論した第三作。

オーソドックスな戦略論と戦略実行論を独特の表現や、経験に裏打ちされた事例を使って解説されている。ビジネスマンにとって不可欠になってきた戦略力を高めたいすべての人にお奨めの一冊。特に、洋物の戦略論を読むと、言葉だけでいやにやるという人には、吟味された表現されている本書がお奨め。

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2010年3月18日 (木)

自分自身に許可を与える

4484101017 ティナ・シーリグ(高遠裕子訳、三ツ松新解説)「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」、 阪急コミュニケーションズ(2010)

紙版><Kindle版

お奨め度:★★★★★

この本は、スタンフォード大学アントレプレナー・センターのエグゼクティブディレクターであるティナ・シーリングが、自身の体験、創造性開発プログラムでの受講者のパフォーマンス、自分でみた企業の事例など、極めて豊富な事例に基づき、自分への許可をどのように与えるかについて体系的に述べたものである。

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2010年3月15日 (月)

危機の中で結果を出すには

4863940084 スティーブン・コヴィー、ブレック・イングランド、ロバート・ホイットマン「結果を出すリーダーになる」、キングベアー出版(2010)

お奨め度:★★★★★

不透明で困難な時代にリーダーが行うべきことを、フランクリン・コヴィー社のこれまでのソリューションをベースに考察した一冊。モデルとして、ツール・ド・フランス(世界でもっとも過酷な自転車のロードレース)で、個人で7連覇を遂げたランス・アームストロングを取り上げ、さまざまな考察をしている。そして、アームストロングと敗者の間には

規律ある実行力を備えたチームが勝利を手にし、これに欠けるチームが敗者になる

というルールを見つけた。

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2010年3月11日 (木)

問題は「何が問題か」わかっていないことだ

4862760643 マイケル・ロベルト(飯田 恒夫訳)『なぜ危機に気づけなかったのか ― 組織を救うリーダーの問題発見力』、英治出版(2010)

お奨め度:★★★★

150人以上の企業経営者や、事業部のリーダーや部課長クラスの人の意見を聞いて、まとめた問題発見の実践的方法論についてまとめた本。

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