今、日本のビジネスパースンにもっとも必要なもの
高橋 宣行「真クリエイティブ体質 観察・洞察で磨く発想力」、PHP研究所(2008)
お奨め度:★★★★1/2
元博報堂の制作部長高橋宣行さんのクリエイティブワーク論。「感じる」が足らないというテーマで、現場で五感で考えることを基本にしたクリエイティブな活動のあり方を論じている。
高橋 宣行「真クリエイティブ体質 観察・洞察で磨く発想力」、PHP研究所(2008)
お奨め度:★★★★1/2
元博報堂の制作部長高橋宣行さんのクリエイティブワーク論。「感じる」が足らないというテーマで、現場で五感で考えることを基本にしたクリエイティブな活動のあり方を論じている。
佐々木 直彦「プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動」、日本能率協会マネジメントセンター(2008)
お薦め度:★★★★★
この本には誕生ストーリーがある。この本は、佐々木氏が1999年に日本能率協会マネジメントセンターから依頼され、一旦挫折したそうだ。同時期に、偶然、PHP研究所から同じ依頼があったが断った。ところが、PHP研究所でオファーした編集者の方がいつのまにか日本能率協会マネジメントセンターに転籍され、それを知った佐々木さんが日本能率協会マネジメントセンターに再チャレンジを持ち込んだというのだ。そして、最初から数えて10年かかり、やっと世の中にでてきたそうである。
そのストーリーを読んで、「これだけの本を作るにはやっぱり10年はかかるよな」と思わせるくらいよくできた本である。
水野 与志朗「事例でわかる! ブランド戦略【実践】講座」、日本実業出版社(2008)
お薦め度:★★★★1/2
最近、はまっている本がある。おそらく、日本でも五本の指に入るだろうビジネスコンサルタントである神田昌典さんが自ら翻訳の監修を行い、「この本に触れるたびに、ビジネスアイディアがあふれてくる」と帯にコピーを書かれている本だ。
兵法はもともと、出版物の多いテーマだが、今年1年だけで、ビジネスをテーマにした兵法の本が3冊出ている。これはちょっと驚きだ。
兵法は、中国で5世紀くらいから民衆の間で語り継がれてきた策略の教え。中国オフショアの専門家がいろいろと「中国人は、、、」といっているのを聞くと、兵法を認識しているのかといいたくなる。
ポール・レンバーグ(山崎康司訳)「会社を変える 不合理のマネジメント―1.5流から超一流への発想転換」、ダイヤモンド社(2008)
お奨め度:★★★★★
型に始まり、型を破る
マネジメントには常識がある。しかし、常識にとらわれている限り、平均的な成果を超える成果を挙げることはままならない。この本は、型の破り方を「体系的」に教えてくれる。
松本 俊人「地域密着型空間プロデュース企業のビジネスストーリー―創業15年で株式公開をめざす元気社長の経営戦略」、週刊住宅新聞社(2008)
お薦め度:★★★★
創業し、戦略的な事業をやるというのがどういうことかを、経営者自らの経験を分析し、徹底的に教えてくれる好書。
江口克彦「成功は小さい努力の積み重ね」、PHP研究所(2008)
お薦め度:★★★★1/2
ある出版社の編集者の方が「ビジネス&経営実務書の企画をするときに、松下幸之助の言葉をブレークダウンする」と言われていた。松下幸之助の経営哲学を伝え、発展させるために研究所を作ったのだから、このような形はあってしかるべきなのだろう。
一方で、松下電器の近年の課題は、いかに幸之助の経営を乗り越えるかであり、ついに、社名から松下の文字を外した。外から見ている分には、もはや、幸之助は過去の人になった感もある。
さて、幸之助の考えを紹介した本は数え切れなくくらいあるが、松下幸之助の傍らで23年間にわたり薫陶を受け続け、PHP総合研究所の社長まで務めた江口克彦さんの一冊ということで、注目の本。
中俣秀夫「部長のためのビジネス・マネジメント」、PHP研究所(2008)
お薦め度:★★★★1/2
トヨタという他社ができないマネジメントで成長してきた企業であるので、特異なことをしているように思っている人もいるが、実際には経営の原理原則を徹底的に探究している企業という方が適切な評価だろう。よく、経営の教科書通りにやってうまくいけば世話はないという発言をする経営者がいるが、100人の経営者の中で、本当に経営学の教科書通りにやっている人はせいぜい1~2名だろう。他の人は、できない負け惜しみに行っているだけだ。現にトヨタは成功している。
また、トヨタは経営学の基本教科書にでてくるようなことだけではなく、最近注目されている組織学習などについても原理原則の一つとして極めようとしている。
マーカス・バッキンガム(加賀山卓朗訳)「最高の成果を生み出す6つのステップ 仕事で”強み”を発揮する法」、日本経済新聞社(2008)4532314046
お薦め度:★★★★
マーカス・バッキンガムは米国を代表するビジネスグル。本書はバッキンガムが10年くらい前に書いたロングセラー
マーカス・バッキンガム、ドナルド・クリフトン(田口俊樹訳)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」、日本経済新聞社(2001)
の実践編。
勝間 和代「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2008)
お薦め度:★★★★
アマゾンの掲載されている出版社からのコメントに
当初は、
1 論理思考力 2 水平思考力
の2つだった項目に、
3 視覚化力
4 数字力
5 言語力
が加わり、さらに、
6 知的体力として、五感をとぎすますことの重要性を
7 偶然力として、偶然を味方にする戦略的方法を
述べている。
とある。みればわかるとおり、1~5はこの10年くらいの思考法で出てきたもののオンパレードになっている。思考のおもちゃ箱のような感じ。最初の2項目でよいのではないかと思った。これがまず、第一印象。
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