プロジェクトマネジメント(PM) Feed

2010年7月30日 (金)

「ザ・ゴール」流プロジェクトマネジメントの強化書(書籍プレゼントあり)

479802659X 西原 隆、栗山 潤「TOC/CCPM標準ハンドブック―クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント入門」、秀和システム(2010)

お奨め度:★★★★

エリヤフ・ゴールドラット博士の「ザ・ゴール」で知られる経営論TOCをプロジェクトマネジメントに応用した手法CCPM(クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント)のハンドブック。基本的な理論から、事例までわかりやすく解説してあり、CCPMの導入企業のプロジェクトリーダーがCCPMについてより深く知ることができる。また、プロジェクトがうまくいかなくて悩む企業の経営者やプロジェクトマネジャーにも有用な一冊。

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2010年1月29日 (金)

目から鱗のサービスマネジメント~顧客満足を向上させたければこの本を読め!

4478006679 諏訪 良武(北城 恪太郎監修)「顧客はサービスを買っている―顧客満足向上の鍵を握る事前期待のマネジメント」、ダイヤモンド社(2009)

お奨め度:★★★★1/2

近藤 隆雄先生の「サービスマネジメント入門―物づくりから価値づくりへの移行」(1995)が出版されてから15年経つ。この本は、その後、改訂、改版され、2007年に

4820118773 近藤 隆雄 「サービスマネジメント入門第3版―ものづくりから価値づくりの視点へ」、生産性出版 (2007)

が出版されている。この間、サービス業のGDPは70%以上を超え、いろいろな問題を抱えているが、体系的に勉強できる本は近藤先生の本だけだった。そこに、「大物新人がやってきた」みたいな雰囲気で、この本が出てきた。

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2010年1月24日 (日)

97人のエキスパートなプロジェクトマネジャーの知恵

0596804164 Barbee Davis編「97 Things Every Project Manager Should Know: Collective Wisdom from the Experts」、Oreilly & Associates Inc; 1版(2009)

お奨め度:★★★★

このブログではあまり洋書を紹介しないが、ぜひ、紹介しておきたい本、というかシリーズがある。日本では、新しい技術分野にチャレンジしたことのあるITエンジニアであれば、一度はお世話になったのではないかと思うくらい有名な出版社、Oreilly & Associates Incが新しく起こしたシリーズで、97 Things(「Collective Wisdom from the Experts」)というシリーズ。そのプロジェクトマネジャー向けのシリーズ。

このシリーズ、実務をしている専門家の中で、ウェブメディアサイトにちょっとした記事を書いたり、あるいは、コミュニティの機関誌にちょっとした記事を書いたりしている人97人に、短い記事を書いてもらって「知恵」として集めて本にしたもの。

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2009年12月13日 (日)

製品開発マネジメントのバイブル復刊

4478001936 藤本 隆宏、キム・クラーク(田村 明比古訳)「 【増補版】製品開発力―自動車産業の「組織能力」と「競争力」の研究」、ダイヤモンド社(2009)

お奨め度:★★★★★

出版不況のせいか、80~90年代の名著の復刊が目につく。特に、ダイヤモンド社は、持っているコンテンツの質の良さがあって、非常のよい本を結構、復刊してくれている。今年だけでも、先日紹介したテーラーの「科学的方法論」もそうだし、コッターの「ビジネス・リーダー論」もそうだ。その中の一冊が、藤本先生のこの本。

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2009年11月24日 (火)

「決めるべき」ことを「決める」とうまく行く

4862760384 リクルートHCソリューションユニット、太田芳徳「 「決める」マネジメント――人を活かす職場をつくる」、英治出版(2009)

お奨め度:★★★★★

昨年来、マネジャー・課長向けの本がたくさん出版されているが、ついに決定版が出てきたという感じの本。正解のない時代に明確なマネジャー像を与えてくれる一冊。問題分析がしっかりとしているので、これからマネジャーになる人のためのお勉強ではなく、むしろ、課長で苦労している人、特に「アクティブ・ノンアクション」に陥っているマネジャーにぜひ、読んでほしい一冊。

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2009年11月20日 (金)

依頼者の期待を上回る成果を上げる方法を具体的に説く

4492556524 清水久三子「プロの課題設定力」、東洋経済新報社(2009)

お奨め度:★★★★1/2

コンサルタントであり、また、研修講師でもある著者が書いた、プロフェッショナルの仕事術。プロフェッショナルのプロフェッショナルたる所以は、依頼者の期待を上回ることだと断言し、そのためのコアスキルは問題解決力課題設定にあるとし、考え方、具体的なプロセスやそのプロセスで使えるツールについて簡潔に解説している。納得!である。

これまでになかったカテゴリーの本で、すべてのビジネスマンに呼んでほしい本。

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2009年11月19日 (木)

プロジェクトマネジメントのグル「トム・デマルコ」の集大成

4822284018 トム・デマルコ、ピーター・フルシュカ、ティム・リスター、スティーブ・マクメナミン、ジェームズ・ロバートソン、スザンヌ・ロバートソン(伊豆原 弓訳)「アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン」、日経BP社(2009)

お奨め度:★★★★★

トム・デマルコはプロジェクトマネジメントに対して、独自の視点から、鋭い指摘をした本が何冊もある。プロジェクトマネジメントのグルを一人あげるとすれば、デマルコと言う人は多いのではないだろうか。僕の好きな3冊はこれ。

トム・デマルコ(伊豆原 弓訳)「ゆとりの法則 - 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解」、日経BP社(2001)

トム・デマルコ、ティモシー・リスター(伊豆原 弓訳)「熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理」、日経BP社(2003)

トム・デマルコ、ティモシー・リスター(松原 友夫、山浦 恒央訳)「ピープルウエア 第2版 - ヤル気こそプロジェクト成功の鍵」、日経BP社(2001)

今回の本は、このような膨大な著作のコアメッセージをTips(パターン)の形でまとめたもので、おまけに、かなりユニークなネーミングとフレーズになっており、楽しめる。ファンであれば待望の一冊。

この本を読んでみて、物足りなければ、単独テーマの本に行くのもよいだろう。

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2009年11月 9日 (月)

【ビジネス書の杜の地図】プロジェクトマネジメントの探検

仕事がらみだが、最近、文系のビジネスマンからプロジェクトマネジメントの勉強をするのに本を推薦してほしいという問い合わせを時々、受けることがある。

ちょうど、今、プロジェクトマネジメントの本の整理しているので、ブログの記事にもしておく。ジャンルを、技法、マインド、実践の3つに分けている。ご参考になればうれしい。

【技法】
技法だとこの本。わかりやすい上に、網羅的で、結構、深いことまで書いてある。また、TIPSはしゃれていて、共感できるものが多い。ただし、分量は膨大。

4893468995 サニー・ベーカー、マイケル・キャンベル、キム・ベーカー(中嶋 秀隆、香月 秀文訳)「世界一わかりやすいプロジェクト・マネジメント」、総合法令出版(2005)

※この本の原著は改訂版が出ている。

The Complete Idiot's Guide to Project Management, 4th Edition(2007)、

【心構え・マインド】
プロジェクトマネジメントは専門職や、現場のマネジメントツールだと考える向きが多いが、それは間違い。すべてのビジネスマンの武器である。とくに、マインドや心構えは、一般的なマネジメントとは一線を画すところがあるので、参考になるだろう。

プロジェクトマネジメントについて、その心構えやマインドを学びたいなら、この本がおすすめだ。多くの本がプロジェクトとは何かを語らずに(あるいは形式的にだけ語り)、プロジェクトマネジメントを論じているのに対して、この本はプロジェクトの本質を考えればプロジェクトマネジメントは何をすべきかは明確だろうというスタンス。すばらしい本だ!

4484003120 トム・ピーターズ(仁平 和夫訳)「セクシープロジェクトで差をつけろ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (2))」、阪急コミュニケーションズ(2000)

トム・ピーターズというと、「エクセレントカンパニー」で著名な経営コンサルタントのイメージがあるが、意外とプロジェクトマネジメントの仕事をしている。ホームページのコンテンツにもプロジェクトマネジメントの情報がたくさんある。もちろん、レベルはとてつもなく高い。

tompeters! management consulting leadership training development project management

【実践】
実践というのは、プロジェクトマネジメント手法そのもののより深いノウハウの解説ではなく、実際に業務管理にどのようにプロジェクトマネジメントを活用していくかを語った本。適用となってくると、一般的なマネジメントとの区別が難しく、書籍も拡大解釈すれば山ほどあるし、厳密にいえば、あまりない。特に日本では、IT(システム開発業務)に偏っている。

この選定は厳密なところで行っている。2冊のどちらにしようかと迷った本があるが、問い合わせてくる人の属性を配慮して、こちらを選択。

487311299001 Scott Berkun(村上 雅章訳)「アート・オブ・プロジェクトマネジメント ─マイ
クロソフトで培われた実践手法
」、オライリー・ジャパン(2006)

この本は、マイクロソフトのパッケージ開発を下敷きに、どのようにマネジメントをしていくかを語った本で、業務管理の技法そのものについても、考え方についても非常に学ぶべきことが多い。日本語で読めるプロジェクトマネジメントの本を一冊といわれると、間違いなくこの本を推薦する。

2009年10月15日 (木)

プロジェクト型経営の実践を勉強するならこの本

4891006730 浦 正樹「プロジェクトを成功に導く組織モデル チームの「やる気」はなぜ結果に結びつかないのか」、日経BPソフトプレス(2009)

お奨め度:★★★★1/2

日本で屈指のプロジェクトマネジメントのコンサルタントによる、プロジェクト型経営(マネジメントバイプロジェクト)の教科書。多くのケースを踏まえて得られた知見がベストプラクティスとして集約されており、プロジェクト型経営のイメージを把握するには最適な一冊である。

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2009年9月14日 (月)

マネジャー・リーダー必読の技術マーケティング論

4769361807 福田 収一「良い製品=良い商品か?―「モノづくり」から「価値づくり」へ」、工業調査会(2009)

お奨め度:★★★★★

技術的な立場から書かれた本格的なマーケティング論。「期待マネジメント工学(EM)」という考え方を提唱し、さまざまな問題提起とその問題に対するマーケティングのアイディアを体系的に示している。すべての技術系マネジャー、技術者に読んでほしい一冊。

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