プロジェクトマネジメント(PM) Feed

2007年5月19日 (土)

リーダーシップからスポンサーシップへ

4532313260 柴田昌治「なぜ社員はやる気をなくしているのか~働きがいを生むスポンサーシップ」、日本経済新聞社(2007)柴田昌治

お奨め度:★★★★1/2

スコラ・コンサルティング代表の柴田さんが、自らの組織変革のコンサルティングの経験から、経営のスポンサーシップのあり方について述べた一冊。スポンサーシップは分かりにくい概念であるが、この本で提唱されているものは非常に合理的で、また、的を得ていると思う。

この本では(強い)リーダーシップの弊害について指摘し、それに変わるチームをまとめる概念としてスポンサーシップを定義している。最初、読んだときにピンとこなかったが、よく考えてみるとその通りだと思った。この本ではスポンサーシップを

リーダーシップの一種。ただ、引っ張っていくリーダーシップではなく、部下が主役になりうる機会を演出することで「質の高いチームワーク」をつくり出して行くリーダーシップ

と定義している。要するにどうだということはいえないような微妙な話である。捉え方によってはファシリテーションリーダーシップやサーバントリーダーシップと似た概念であるが、似て非なるものである。やはりスポンサーシップである。

具体的なスポンサーシップの機能としては

(1)個人のセーフティネット作り

(2)対話でビジョンを描き、共有する

(3)対話力で一緒に答えを作る

(4)当事者としての姿勢と自己革新

を一緒にあげている。

柴田さんは以前から、プロセス変革、組織変革の中で、スポンサーシップの重要性を説かれていた。

4532192048 柴田昌治「なぜ会社は変われないのか―危機突破の風土改革ドラマ」、日本経済新聞社(2003)

この本はここが中心になっている。この本だけ読むと、スポンサーシップで会社が変わるというように読めなくもないが、そういうことではないと思う。ただ、本当にこの部分にフォーカスしないと会社が変わらないということを事例などを通じて切実に伝えてくれる本である。

組織変革に関わっている人はもちろんだが、プロジェクトスポンサーシップを発揮しなくてはならない人はぜひ読んで欲しい。具体的に何をすればよいかが分かるだろう。

2007年5月 9日 (水)

コミットメントを熟知しよう

4478000999 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部編集「コミットメント 熱意とモラールの経営」、ダイヤモンド社(2007)

お奨め度:★★★★

ハーバードビジネスレビューの中から、コミットメント経営に関する論文をまとめた論文集。コミットメントというのは日本語でいえば、公約である。

日本では公約というのがそうであるように、コミットメントというのがどうも、かなり精神的な約束として理解されている気配がある。このため、人によっては、コミットメントを忠誠といった訳しかたをする人もいる。コミットメントとロイヤリティは強い関係があるが、別の概念である(この議論はこの本の8章でも出てくる)。

例えば、プロジェクトマネジメントの分野でコミットメントは計画に基づいて行われる。つまり、定量的な目標に対して、その達成を約束するのがコミットメントの管理である。

ある意味でわかりにくい概念であるが、この本は8つの論文をうまく集めて、コミットメントマネジメントを実行するために必要な要素をつまくつむいでいる。チームマネジメントの中核にコミットメントマネジメントをおきたい人にはお奨めした一冊である。

ハーバードビジネスレビューの論文集なので、決して読みやすい本ではないが、苦労して読めば、それなりの対価は得られるだろう。

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2007年5月 2日 (水)

プロジェクトを成功させるリーダーシップ

4062134543 ジョン・サルカ、バレット・ネヴィル(道幸武久監修、甲斐理恵子訳)「人を動かす 火事場の鉄則」、講談社(2007)

お奨め度:★★★★1/2

2004年に9・11テロの際にニューヨーク消防局のリーダーであったジョン・サルカが1冊の本を出して話題になった。日本でも、ビジネス誌で紹介されているのを見たことがある。

1591840252 John Salka、Barret Neville「First In, Last Out: Leadership Lessons from the New York Fire Department」、Portfolio(2004)

という本である。文字通り、最初に飛び込んで最後まで残るという行動規範(プロデュースした道幸氏の言葉では率先垂範)に基づくリーダーシップについて述べた本だ。

この本、読みたかったのだが、思わぬ形で翻訳が出た。翻訳というのは正しくないかもしれない。今、話題の新進気鋭のビジネスプロデューサ 道幸 武久氏が、単なる翻訳としてではなく、自らとのコラボレーション本としてプロデュースしたのだ。

消防士のように極限で、迅速な判断を要求される業務では、一人ひとりがリーダーシップを持たなくてはならない。リーダーや、マネジャーだけがリーダーシップを持っていても、全体は回っていかない。ジョン・サルカ氏のリーダーシップ論は、そのようなリーダーシップ論であり、そのような伝統的なリーダーシップがニューヨーク消防局にはあったので、多くの人を死なさずに助けることができた。

このようなリーダーシップこそ、プロジェクトを成功させるリーダーシップである。

このリーダーシップ論に共感する道幸 武久氏も、負けずと持論を展開し、全体として非常によくまとまった本になっている。この本の構成はオリジナルの本に章単位で道幸氏の章が混じっているような構成になっている。実は、最初、余計なものが入っている(失礼!)と思って、オリジナルの部分だけを選って読んだ。そのあとで、全部を通して読んだが、全部読んだ方がよい本だということがわかった。道幸氏の企画力はさすがである。

この本はいわゆるリーダーに読んで欲しい本なのだが、それ以上に、メンバーの立場で仕事をしている人と、管理職の立場で仕事をしている人にぜひ、読んで欲しい一冊である。

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2007年4月30日 (月)

プロジェクト力を身につけよう!

4862800106 諸藤一郎、中嶋秀隆「「プロジェクト力」で仕事を変える! 」、総合法令出(2007)

お奨め度:★★★★

仕事力=「専門力」×「プロジェクト力」

という方程式を立て、プロジェクト力として、見積もり力、スケジュール力、調整力、変更力、記録力、コミュニケーション力を身に付けていく方法を説明した一冊。

本書は2部構成になっており、第1部では著者の仕事観が述べられている。第2部がメインで、日常業務において、なぜ、プロジェクト力とは何か、なぜ、必要なのか、そして、プロジェクト力の基になるプロジェクトマネジメントの手法を説明している。

ビジネスパーソン向けのプロジェクトマネジメントの入門書としては、ポイントが押さえられており、また、説明も簡潔でプロジェクトマネジメント専門知識がなくても理解できるので、たいへんよい本だと思う。

ただ、本書のセールスポイントである日常業務にプロジェクトマネジメントを適用するという部分については、イマイチ、ピンとこなかった。これはこの本の問題ではないかもしれない。本質的に、プロジェクトマネジメントのマネジメント視点で日常業務のマネジメントをすることには無理があるような気がしなくもない。

マネジメントとして行うべきことはほとんど変わらないと思うが、マネジメントフォーカスが違うのではないかと思う。つまり、メリハリをつける部分が違うのではないかと思う。これがピンとこなかった理由かもしれない。

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2007年4月23日 (月)

プロジェクトマネジメントの現場は何をしているか?

4822229793_01__sclzzzzzzz_v22419140 能登原伸二「プロジェクトマネジメント現場マニュアル」、日経BP社(2007)

お奨め度:★★★1/2

現場視点から、システム開発プロジェクトのマネジメント方法論をまとめた一冊。

プロジェクトマネジメントというよりも、開発マネジメントに重点が置かれている。現場フォーカスでは結局こういうことになるのだろうと思う。何を、どうするかが非常に明確に書かれている。

ITプロジェクトマネジメントのPMBOKには手をつけにくいという話がある。

開発マネジメントのあり方は開発方法論に依存し、プロジェクトマネジメントは開発マネジメントとの微妙な関係が出てくるが、開発方法論が非常に多様さがプロジェクトマネジメントの定型化のネックになっている。

この本は、この分野では比較的老舗になるジェームス・マーティンの方法論に基づいているようだが、はやり、クセがある(現場マネジメントなので、クセという言い方はよくないか。現実だ)。

その点を心得て読むならば、非常にやさしく書かれているし、ポイントも適切だと思うので、お勧めの一冊である。

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2007年4月16日 (月)

エンドユーザに待望のプロジェクトマネジメント解説書

4822262081_01__sclzzzzzzz_v234144_5 KPMGビジネスアシュアランス「ユーザーのためのプロジェクトマネジメント実践講座―計画からベンダー選定、進捗管理、本番移行、評価まで全33講座」、日経BP社(2007)

お奨め度:★★★1/2

情報システム導入プロジェクトのポイントを33の講座の形で解説した一冊。情報技術に関わる話から、プロジェクトマネジメントの方法、プロジェクトマネジャーの育成、PMOまで網羅的にポイントを抑えており、ユーザ企業には待望の一冊。

どのようなポイントについて解説されているかは、目次を見て欲しい。

ただし、全般的にベンダー側の視点から、ユーザが個のような対応をすればプロジェクトがうまく行くという色合いが濃い。情報化プランの策定についても、コンサルティングベンダーの考え方が色濃くでているように思う。

一般的に情報化プロジェクトは、ビジネスプログラムの一プロジェクトとして実際されることが多いが、プログラム中のプロジェクトのマネジメントとは若干ずれがある。

その点をよく理解した上でよめば、まさに待望の一冊になるだろう。

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2007年4月 4日 (水)

日本のプロマネの最大の問題に対する処方箋

4820118587 峯本展夫「プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル―論理と知覚を磨く5つの極意」、社会経済生産性本部(2007)

お奨め度:★★★★1/2

日本でもPMPの数が2万人に近づき、この5年くらいの間に日本企業のプロジェクトマネジメントは格段に進歩し、欧米に近づいたという「説」がある。

しかし、実は、プロジェクトマネジメントについては、処方箋を間違っていたのでないかという思いもある。多くの日本企業は、プロジェクトマネジメントをプロセスとコンピテンシー(スキル)の問題として捉えてきた。そして、そのための薬を飲んできた。この薬がまったく、効かなかったわけではない。ある程度効いた。だから、冒頭に紹介したような見解がある。

ただ、症状を軽減するための薬であって、病巣を根治するための薬ではなかった。そんな印象が強い。この本は、病巣を根治するための処方箋である。

キーワードはプロフェッショナル、そして、プロフェッショナル責任である。この本ではまず、第1部でプロフェッショナルが持つべき責任について、PMIの提示した5つのプロフェッショナル責任をベースにして説いている。特に、インテグリティーについて正面から取り上げているプロジェクトマネジメントの本はたぶん最初だし、日本人になじみの薄い2つの責任概念(アカウンタビリティとレスポンシビリティ)を取り上げ、違いを明確にしている点は評価できる。ちなみに、メルマガでもこの議論をしているので、併せてお読みください(笑)。

アカウンタビリティとレスポンシビリティ

http://www.pmos.jp/honpo/note/note131.htm

次に第2部では、プロフェッショナル責任を果たすために、プロフェッショナルに必要な「近くのものを遠くからみる」というものの見方を説いている。その極意として、全体をとらえる、変化をとらえる、待つ、見えないものに挑む、前提を疑うの5つ。まさに、プロフェッショナルマネジメントの極意だといえる。この5つはぜひ、マスターしたい。

5つの極意のテーマのまとめ方はたいへん、「美しい」し、それ自体に価値があるといってもよいだろう。最近、プロジェクトマネジメントにおいても、ビジネスキャッチフレーズ的なものが目立つようになってきたが、峯本さんの言葉は、これらとは一線を隠した奥深さがある。峯本さん自身が、これらのテーマに挑戦しつづけていらっしゃるようだが、その表れだろう。

また、内容的にも、「リバース・スケジュール」、「前提条件のマネジメント」などは優れたアイディアだ。

第3部はPMBOKとPMBOKガイドという内包と外延を考え、PMBOKをどのように理解し、どのように適用していけばよいかを議論している。この議論もなかなか、面白い。プロジェクトマネジメントをプロセスとコンピテンシーだと思わせる一因になったのはいうまもなくPMBOKである。しかし、第3部の議論を読んでいると、知覚的に解説されていることで、そうではないことがよくわかり、PMBOKプロジェクトマネジメントの本質が見えてくるように思う。

全体的な感想としては、日本でもこういう本が出てくるようになったことは感慨深い。プロフェッショナルを自認するプロジェクトマネジャーの方は、ぜひ、峯本さんがこの本で展開している議論を真摯に受け止め、責任のあいまいさという日本組織の壁に挑戦してほしいと思う。

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2007年4月 2日 (月)

あなたのプロジェクトにペルソナを作ろう!

4478000417_01__aa240_sclzzzzzzz_v2435867 ジョン・プルーイット、タマラ・アドリン(秋本芳伸)「ペルソナ戦略―マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする」、ダイヤモンド社(2007)

お奨め度:★★★★1/2

ペルソナとは、「仮想ユーザ」のこと。ソフトウエア開発の分野では、比較的、その存在を知られているが、マネジメントの分野ではあまり耳にしない概念である。この本は、「Persona Lifesycle」というタイトルで出版されたペルソナのバイブル的な本で、製品開発を顧客指向にすることを目的に、ペルソナを活用したマーケティング、デザインなどの進め方を書いた本である。

ひと言でいえば、顧客視点でものごとを見るという話なのだが、概念的に思考するにはあまりにも難しい。そこで、実際のデータに基づいて、仮想的なユーザ像を創り上げ、それを使ってシミュレーションを行うことにより、顧客理解をし、顧客満足を得られる商品の製品の骨格作りをする。

アジャイル開発で顧客を現場に取り込むというプラクティス(オンサイトの顧客)があるが、実際には顧客は人間であり、不安定だし、理不尽な面があり、困難を引き起こすことが多い。その点、ペルソナという考え方は、あくまでも仮想として顧客を現場に取り込むため、オンサイトの顧客で狙ったような効果を得ることができる。

この本では、ペルソナライフサイクルを

フェーズ1:「準備と計画」期

フェーズ2:「受胎と妊娠」期

フェーズ3:「誕生と成長」期

フェーズ4:「成人」期

フェーズ5:「功績、再使用、引退」期

で定義して、順番にどのように進めていくかを解説するというスタイルをとっている。

そして、この中で、特に、ペルソナを作っていくフェーズ2を受胎期3ステップ、妊娠期3ステップに分けて非常に具体的に、また、さまざまなノウハウを満載して書かれている。この部分は非常に有益である。また、使い方についても、いろいろな状況を想定して、ペルソナを使って意思決定をしていくかを具体的に説明してあり、この本、1冊あれば、ペルソナを使った製品開発ができるのではないかと思うような本である。

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2007年3月30日 (金)

プロジェクトチーム崩壊を防ぐ極意

4822283135_01__aa240_sclzzzzzzz_v4254531 伊藤健太郎「プロマネはなぜチームを壊すのか 知っておきたいプロジェクトのヒューマンスキル」、日経BP社(2007)

お奨め度:★★★★

PM書籍のベストセラー「プロジェクトはなぜ失敗するのか」の伊藤健太郎さんの待望の新作。

本の内容とは直接関係のない話題から入る。前作でも感じたのだが、伊藤さんの本はこの日経BPのシリーズが本当によく似合う。このシリーズには

デマルコの一連のシリーズ https://mat.lekumo.biz/books/2005/07/post_0be1.html

ジム・ハイスミスのアジャイルPM https://mat.lekumo.biz/books/2005/06/post_8e2b.html

ヨードンのデスマーチ https://mat.lekumo.biz/books/2006/06/post_7e70.html

など、日本のプロジェクトマネジメントに影響を与えた本がずらっと並ぶ。伊藤さんの本も間違いなく、その一冊だ。このシリーズの特徴は、深いことを、簡潔・平易に書いてあり、非常に考えさせることだ。

さて、今回のテーマは、チームマネジメント、リーダーシップ、ヒューマンスキルという伊藤健太郎さんの得意分野である。結構、深い持論がやさしく簡潔に書かれていて、納得しながら読める。かなり、ポイントが絞られているので、セミナーを受講しているような感じで、すっと頭に入ってきて、かつ、残る。

同時期に峯本さんもプロジェクトマネジャーのプロフェッショナル責任に関する書籍「プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル」を出版されたが、伊藤さんの本もまず、「責任」から話が始まる。非常に現実的で、現場ベースでの責任論が展開されている。納得。

次にチームマネジメントの話が続く。ベースは行動規範と動機付けの話だが、両者の関係の説明が薄いので、なにがいいたいのか、少し、わかりにくい部分がある。でも、個々に書いてあることは納得性が高い

そのあと、組織のサポートのあり方の章があり、最後にプロジェクトマネジャー像が述べられている。硬い話だけではなく、問題形式で説明されているので、楽しく読める。

この本、ぜひ、PMPの人に読んでほしい。PMBOKの形式的な知識に魂が入るだろ。

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2007年3月21日 (水)

トヨタの秘密

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ジェームズ・モーガン (著), ジェフリー・ライカー(稲垣公夫訳)「トヨタ製品開発システム」、日経BP社(2007)

お奨め度:★★★★1/2

トヨタウエイの著者 ジェフリー・ライカーによるトヨタの製品開発システムのエスノグラフィ。日米の研究開発拠点12箇所で40人の開発担当者から延べ1000時間に及ぶ聞き取り調査を実施して書き上げた本。

トヨタウエイについてはこちらの記事を参照。

トヨタウエイの実践

トヨタといえば現場とよい意味で泥臭い改善活動の印象がつよい。しかし、マネジメントの研究者のレベルでは、むしろ、製品開発システムに関心が高かった。東京大学の藤本先生、神戸大学の延岡先生をはじめとし、多くの経営学の研究者がトヨタのシステムを研究し、論文を書いている。実際のところ、初代イプサムに代表されるリードタイムの大幅な短縮など、興味深い点は多い。

それらの本と比べるとこのライカーの本は実務者にとって参考になる。あまり、大きな仮説を設定せずに、エスノグラフィーとして淡々と調査、観察したことが書かれており、本当のところの実態がよくわかる。

チーフエンジニア制度、セットベースのコンカレント・エンジニアリング、平準化プロセスなど、トヨタ独自のシステムが丁寧に解説されているので、読んでいて、上記の論文ではわからないことがわかる部分がずいぶんある。特に興味深いのはこれらの制度の背景にあるルールを以下のような原則としてまとめていることである。

 プロセスのサブシステム:リーン製品開発システム原則の1~4
   原則1 付加価値とムダを分離できるように、顧客定義価値を設定する
   原則2 選択肢を十分に検討するため、製品開発プロセスを設計上の自由度が一番高い初期段階にフロントローディングする
   原則3 平準化された製品開発プロセスの流れをつくる
   原則4 厳格な標準化を使ってばらつきを減らし、フレキシビリティーと予測通りの結果を生む

 人のサブシステム:リーン製品開発原則の5~10
   原則5 開発を最初から最後までまとめるチーフエンジニア制度をつくる
   原則6 機能別専門能力と機能間統合をバランスさせる組織を採用する
   原則7 すべての技術者が突出した技術能力を持つようにする
   原則8 部品メーカーを完全に製品開発システムに組み込む
   原則9 学習と継続的改善を組み込む
   原則10 卓越性とあくなき改善を支援するカルチャーを醸成する

 ツールと技術のサブシステム:リーン製品開発システム原則の11~13
   原則11 技術を人やプロセスに適合させる
   原則12 組織全体の意識をシンプルで視覚的なコミュニケーションで合わせる
   原則13 標準化と組織的学習に強力なツールを使う

ただし、このようなトヨタ方式が有効かどうかを判断するのは読者である。これが有効であるという証拠、論拠はない。唯一あるのは、もうすぐ、世界一の自動車メーカになるだろうということだけだ。

逆にいえば、別の業界の人(たとえば、製薬)がベストプラクティスとして読んでも訳に立つ内容ではないかと思う。

それから、いくつかの開発ケースが採録されている。これらは読み物としても面白い。

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