プロジェクト力を身につけよう!
諸藤一郎、中嶋秀隆「「プロジェクト力」で仕事を変える! 」、総合法令出(2007)
お奨め度:★★★★
仕事力=「専門力」×「プロジェクト力」
という方程式を立て、プロジェクト力として、見積もり力、スケジュール力、調整力、変更力、記録力、コミュニケーション力を身に付けていく方法を説明した一冊。
本書は2部構成になっており、第1部では著者の仕事観が述べられている。第2部がメインで、日常業務において、なぜ、プロジェクト力とは何か、なぜ、必要なのか、そして、プロジェクト力の基になるプロジェクトマネジメントの手法を説明している。
ビジネスパーソン向けのプロジェクトマネジメントの入門書としては、ポイントが押さえられており、また、説明も簡潔でプロジェクトマネジメント専門知識がなくても理解できるので、たいへんよい本だと思う。
ただ、本書のセールスポイントである日常業務にプロジェクトマネジメントを適用するという部分については、イマイチ、ピンとこなかった。これはこの本の問題ではないかもしれない。本質的に、プロジェクトマネジメントのマネジメント視点で日常業務のマネジメントをすることには無理があるような気がしなくもない。
マネジメントとして行うべきことはほとんど変わらないと思うが、マネジメントフォーカスが違うのではないかと思う。つまり、メリハリをつける部分が違うのではないかと思う。これがピンとこなかった理由かもしれない。
目次
●第1部 仕事とは
第1章 あなたはどのような生き方を志向するか
第2章 仕事のやりがい
第3章 エンプロイヤビリティ
●第2部 「プロジェクト力」とは
第1章 プロジェクト力はなぜ必要なのか
第2章 一番基本的なこと
●第3部 プロジェクト力を日常業務に活かしてみる
第1章 日常業務を見直してみる
第2章 仕事は段ドリが8割
第3章 実行とコントロール。そして記録。
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