仕事術 Feed

2011年7月18日 (月)

今、もっとも読まれるべきリーダーシップの本(ファンが選ぶビジネス書15)

402330929X シャーリーン・リー(村井章子訳)「フェイスブック時代のオープン企業戦略」、朝日新聞出版(2011)
お奨め度:★★★★★+α

顧客に対しても、社内においても、オープン戦略が取られ始めている。まだ、大きなうねりになっているとまではいかないが、止まる流れではない。特に、Twitter、facebookの急速な普及は、この流れを加速すると見られている。そのような中で、組織やリーダーシップはどうあるべきかを論じた一冊。原題は、35ドル支払ったオンライン調査で圧倒的に人気だった「オープンリーダーシップ」だった。微妙な邦題だが、基本的にはオープンリーダーシップの本である。

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2011年7月 2日 (土)

仕事とは「やり直しの繰り返し」

416374150X 木村 俊介「仕事の話―日本のスペシャリスト32人が語る「やり直し、繰り返し」」、文藝春秋(2011)

お奨め度:★★★★★

インタビュアーという「仕事」を名乗り、当世きってのインタビューの名人が、週刊文春で連載していたインタビュー連載を本にまとめた一冊。非常に丁寧にインタビューされており、面白くまとめているので、読んでいると多くの気づきが得られると思う。「おわりに」も書かれていて、副題にもなっているが、仕事とは「やり直しの繰り返し」だという。これに共感できる人はぜひ読んでみよう!

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2011年4月21日 (木)

パワーポイントによる死を防げ!

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 ガー・レイノルズ(日経ビジネスアソシエ編)「シンプルプレゼン」、日経BP社(2011)

お奨め度:★★★★☆

プレゼンテーションZenの提唱者であるガー・レイノルズのDVDつきの解説書。ビジュアルな作りとシンプルな表現、そして80分に渡るDVDの解説と、プレゼンテーションZenの世界がすべてわかる一冊。プレゼンテーションZenではピンとこないという感想を持つ人も少なくなかったように思うが、この本は、まさにプレゼンテーションZenの体現したもので、すべての人が腑に落ちるだろう。

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2011年4月 6日 (水)

日本型マネジメントの神は細部に宿る(ファンが選ぶビジネス書4)

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ファンが選ぶビジネス書」はfacebook別館で、5人以上のリクエスト(いいね!)があった書籍の紹介です。詳しくは、こちらをご覧ください。
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岡本 薫「なぜ、日本人はマネジメントが苦手なのか」、中経出版(2011)

お奨め度:★★★★★+α

世間様が許さない~日本的モラリズムの存在を指摘されている政策研究大学院大学の岡本薫教授のマネジメント手法Ph.Pを一般のマネジャーに向けて解説した一冊。Ph.Pに関してはすでに、「Ph.P手法によるマネジメントプロセス分析―国・自治体・企業・団体・学校などあらゆる組織のガバナンスのための方法論」という専門書があるが、これよりはずいぶん、平易に、また、ウィットに飛んだ例を挙げながら書かれているので、楽しく読める。

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2011年2月20日 (日)

リーダーシップにおける「判断」と「決断」

4492556877 中竹 竜二「判断と決断 ―不完全な僕らがリーダーであるために」、東洋経済新報社 (2011)

お奨め度:★★★★1/2

ラガーマンの書いたリーダーシップの持論。ラグビーファンにとっては、できる部分が多いのではないかと思うが、これからのリーダーシップやマネジメントのあり方として、非常に示唆に富んだ本である。

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2011年1月10日 (月)

個人と組織のGDT

4576101714 デビッド・アレン(田口 元監訳)「ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法」、二見書房(2010)

お奨め度:★★★★★

2001年に邦訳されたデビット・アレン氏のGTDの実践編。

デビッド・アレン(森平慶司訳)「仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法」、はまの出版(2001)

こちらは、仕事のハウツー本的なイメージだったが、本書は、前書で述べられていたことを整理、改善し、GTDとして体系的な方法論にした印象のある一冊。また、経験に基づいて、理論も強化されており、納得性も高くなっている。

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イノベーションには「管理された、健全な戦い」が必要である

4434151215 サジュ=ニコル・ジョニ、デイモン・ベイヤー(満園 真木訳)「ザ・ライト・ファイト」、出版社: アルファポリス(2010)

お奨め度:★★★★1/2

対立をイノベーションのためのリーダーシップツールとして活用することを提唱する一冊。思考レベルや、マンツーマンの行動レベルではなく、組織行動レベルで対立を使うことや、その際に必要になるリーダーシップについて述べている。イノベーションを企ててるマネジャーは必読の一冊。

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2011年1月 4日 (火)

プロジェティスタの作法

4492521909 紺野 登「ビジネスのためのデザイン思考」、東洋経済新報社(2010)

お奨め度:★★★★★

デザインに対する関心が高くなってきた。20世紀の工業デザインに変わり、21世紀の知識社会におけるデザインである知識デザインのあり方としてのデザイン思考について述べ、さらに、デザイン思考に必要な3つの方法論として、エスノグラフィーなどの質的研究方法論、ビジネスモデルデザイン、および、シナリオデザインについて解説した一冊。

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2010年10月30日 (土)

「捌く」・「こなす」から「突破」へ

4023308447 遠藤 功「課長力 逆境を突破する6つの力」、朝日新聞出版(2010)

お奨め度:★★★★★

課長は仕事を「捌く」、「こなす」だけではだめ、「突破」せよという発破をかける課長論。突破しイノベーションを起こす課長力の6つのディメンジョンを示し、それを実践している課長のストーリーを紹介している。今の時代に活躍するミドルマネジャーを紹介しているのだが、いるところにはいるなあという感じ。

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2010年9月18日 (土)

名品中の名品の錦鯉のような人材を育てる

4198630038 申元東(前坂俊之監修、岩本永三郎訳) 「 ソニー、パナソニックが束になってもかなわない サムスンの最強マネジメント」、徳間書店(2010)

お奨め度:★★★★1/2

サムスンの人事部出身のコンサルタントがサムスンの人材マネジメントの全貌を紹介した本。単に制度や育成方法だけではなく、人材マネジメントシステムの背景、戦略などについても詳細に書かれている単行本1冊、1企業(グループ)の人材マネジメントだけについて書かれた本というのは珍しく、サムソンについて知る以外にも人材マネジメントの全貌を知るという意味でもお薦めの本。

サムスンには、「サムスンミステリー」という言葉があるという。サムスンが企業変革の際に世界的なコンサルティング企業マッキンゼーに経営診断を依頼した。マッキンゼーの診断結果は、
「サムスンは他の企業と比べて特に優れたところはない。しかし、客観的には不可能な目標を掲げ、それを成し遂げている。これがサムスンのミステリーだ」
というものだったという逸話がある。この本はサムスンミステリーを解き明かしてくれる本だ。

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