ヒューマンソフトマネジメントスキル Feed

2010年2月10日 (水)

管理のための見える化から、マネジメントのための見える化へ

4860633709 長尾 一洋、小関 由佳「見える化コミュニケーション」、中経出版(2009)

お奨め度:★★★★1/2

見える化といえば、

トヨタ 管理 改善

という連想ゲームが長く続いていたが、最近、かなり、風向きが変わってきた。マネジメントの手段になってきたのだ。そのきっかけになったのが、NIコンサルティングの長尾 一洋さんが、自分たちのメソッドを書籍化されたこの本。

長尾 一洋「仕事の見える化」、中経出版(2009)

長尾さんの本は、新幹線においている雑誌「WEDGE」の連載を読めば内容が分かるので購入することは少ないが、この本あたりから、購入するようになった。このあと、「営業の見える化」、本書とだんだん、マネジメント色が強くなってきている。

その意味で、集大成になっている一冊。

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2010年2月 2日 (火)

「インテグリティの輪」を拡大しよう!

4820717626 ヘンリー・クラウド(中嶋 秀隆訳)「リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質」、日本能率協会マネジメントセンター(2010)

お奨め度:★★★★★

僕は「ビジネス書」を読むときには、誰かを念頭において読むことが多い。しかし、まれに読んでいるうちに、自分ゴトとして、自分を念頭においた読み方になっていることがある。久しぶりにそんな本に出会った。インテグリティに関する本である。そして、その衝撃は生半可ではなかった。

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2009年9月 1日 (火)

プレゼンテーションへの禅的アプローチ

4894713284 ガー・レイノルズ「プレゼンテーション Zen」、ピアソンエデュケーション(2009)

お奨め度:★★★★★

世界的に注目されている「抑制」、「シンプル」、「自然さ」を方針とするプレゼンテーション(コミュニケーション)アプローチ「プレゼンテーション Zen」の解説書がやっと翻訳された!文句なしの買い。

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2009年8月 9日 (日)

あるリーダーシップの旅

4413037197 松山 淳「真のリーダーに導く7通の手紙」、青春出版社(2009)

お奨め度:★★★★

ひとりのミドルマネジャーのリーダーシップの旅を7通の手紙として描いた物語と、心理学的な視座からその旅を解説していく形式のリーダーシップ読本。

この種の本によくある、何かを言いたいが故の不自然な状況設定などがあまりなく、物語として素直に読める。また、解説もわかりやすい。

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2009年6月30日 (火)

バケツに水を注ぐ

4532312159 ドナルド・クリフトン、トム・ラス(高遠 裕子訳)「心のなかの幸福のバケツ」、日本経済新聞社(2005)

お奨め度:★★★★★

「ポジティブ心理学の祖父」、「強みの心理学の父」と呼ばれるドナルド・クリフトンが自身の40年間に渡る仕事を「ひしゃく」と「バケツ」という単純なメタファで紹介した本。メタファが単純な分、書かれていることには非常に深みがある。

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2009年6月17日 (水)

深く、実践的なチームマネジメント論

4904086902_2 吉村 啓邦「チームの生成と開発」、北辰堂出版(2009)

お奨め度:★★★★★

チームマネジメントのバイブルといわれる

ジョン・カッツェンバック、ダグラス・スミス(吉良 直人、横山 禎徳訳)「「高業績チーム」の知恵―企業を革新する自己実現型組織」、ダイヤモンド社(1994)

という本がある。この本は300ページ以上ある本だ。ジョン・カッツェンバックなどによって確立されているチームマネジメント論をベースに、自らの新しい知見と実践論を交え、発展させ、200ページ強の本にまとめた密度の濃いチームマネジメント論。

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2009年5月29日 (金)

「影響力の法則」を実践する

4419053003 アラン・コーエン、デビッド・ブラッドフォード(高嶋 薫、高嶋 成豪訳)「続・影響力の法則―ステークホルダーを動かす戦術」、税務経理協会(2009)

お奨め度:★★★★★

2007年に同じ訳者で翻訳出版された「影響力の法則」は、原書「Influnence without Autohrity」の1章~9章を訳したもの。残りの10章~17章を翻訳したのが本書と訳者の前書きに書いてあるのだが、なぜか本書は7章構成。まあ、細かいことは気にしないということで。

また、本書には訳者による影響力の法則ミニセッション的なページが冒頭にもうけられているので、一同、前書を読まなくても読めるようになっている。

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2009年4月30日 (木)

「すりあわせ」というパラダイム

4478007993山本 修一郎「次世代プロジェクトリーダーのためのすりあわせの技術」、ダイヤモンド社(2009)

お奨め度:★★★★

今年になって、すりあわせをテーマにした本が2冊出版された。

そのうちの一冊がこの本。この本は、新規ビジネス開発をテーマに、その中核となるシステムの開発を行う様子を物語仕立てで描いたもので、その中で「すりあわせ家」が専門家の対立や協同をうまく調整しながらプロジェクトを成功に導いていくというもの。

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2009年3月11日 (水)

「着眼大局、着手小局」で問題を解決する

4534045212 高橋 浩一「レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング」、日本実業出版社(2009)

お奨め度:★★★★★

日本でのシステム思考のエバンジェリストの一人、高橋浩一さんのシステム思考の書籍が出た。

システム思考をやっている人と話をしていると、他のフレームワークと組み合わせることを嫌う人が多い。そのために、どうしても、教科書的な感じの本が多いのだが、そんな中で、この本は、システム思考と他のフレームワークを組み合わせる提案をしている。その意味で、日本で初めての実践的なシステム思考の本だと言っても良いだろう。

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2009年2月25日 (水)

なぜ、米国の労働制度は日本でうまく機能しないのか

4492532536 冷泉 彰彦「アメリカモデルの終焉、金融危機が暴露した虚構の労働改革」、東洋経済新報社(2009)

お奨め度:★★★★1/2

大学卒業後、米国に留学し、日米で企業勤務を経験し、その後、米国に移住し、大学講師をつとめ、現在は日本語学校に勤務している著者の組織や労働に対する日米比較分析。キャリアからわかるように両国の現場を知っているだけに非常に説得力のある分析が並んでいる。企業でマネジメントに関わる人にはたいへん、参考になる本だ。

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