組織マネジメント Feed

2005年8月 2日 (火)

あなたの企業は個を活かしていますか?

4478372772 スマントラ・ゴシャール、クリストファー・バートレット(グロービスマネジメントインスティテュート訳)「個を活かす企業―自己変革を続ける組織の条件」、ダイヤモンド社(1999)

お奨め度:★★★1/2

戦略論の異才 スマントラ・ゴシャールが書いた組織論の本。

これからの企業のあり方を求め、20社以上の企業を調査し、たどり着いた結論が「個を活かす企業」であった。また、そのような企業を構築するためには、マネジャーの役割を新たに創出しなければならず、そこから会社と個人の新しい関係が生まれてくるというのが本書で主張されていることである。

このための具体的な方策として、ハードウエアである3S(戦略、組織、経営システム)から、ソフトウエアである3P(目的:Perpose、経営プロセス:Process、人:People)に関心を変える必要があることを具体的な例を引きながら主張している。

スマントラ・ゴシャールは2004年に他界したが、グローバル化が進んでいく中で、スマントラ・ゴシャールの主張はおおむねあたっているように思える。すばらしい先見性である。

なお、スマントラ・ゴシャールは、この後、「意志力革命」という本を書いた。これは3Pのプロセスをどのように構築していくかを具体的に議論した本である。併せて、読んでみてほしい。

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2005年6月 1日 (水)

みずから変化をつくりだせ!

4478300615 ピーター・ドラッカー(上田惇生訳)「チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ! 」、ダイヤモンド社(2000)

お奨め度:★★★★

チェンジマネジメントに関するドカッカーの見識は他の分野よりも一層、含蓄深いものである。そのような論文を集めた論文集である。

ドカッカーの根本的な思想は、社会、組織(企業、NPO)、個人などのあらゆるレベルにおいて、自己責任、自己変革である。現在の社会においては、変化は常態になりつつあり、変化への対応が迫られている。

その中で、自ら変化を創り出し、起こりうるだろう変化を飲み込んでいくという発想が必要であるというのがドラッカーの主張だ。

分かりやすい問題として、昨今、話題になっている郵政民営化問題がある。現時点では事業としても問題がない。将来も問題がないと思われる。しかし、可能性としてはもっと良質の事業になるかもしれない。当然、リスクもある。このような状況において、リーダーが如何に変化を起こしていくか。難しい問題であるが、ここで変化が必要だということに共感できる人には、ぜひ、お奨めしたい本である。

2005年5月31日 (火)

成果主義を活かす自己管理型チーム

4820118099 山口生史(編集)「成果主義を活かす自己管理型チーム―人の視点とプロセス重視のマネジメント」、生産性出版(2005)

お奨め度:★★★

主に労務管理の立場から、自律型チームのあり方について、広範な議論をしている。特に、チームのデザイン、目標によるマネジメントなどは参考になる。

また、編者はコミュニケーション論の専門家であるが、コミュニケーションスキルと、ファシリテーションスキルへ言及している部分は大いに参考になる。

人を活かし、組織を成長させる

4526052175 Bill Curtis, Sally A. Miller, William E. Hefley(前田卓雄訳)「People CMM―人を生かし組織を成長させる能力成熟度モデル」、日刊工業新聞社(2003)

お奨め度:★★★1/2

people CMMは組織の人的能力を示す指標である。この考え方はちょっとわかりにくい点がある。個人の能力だけではなく、総体としての組織としての能力を問題にしている点である。つまり、個人に帰属する知識・スキルだけではなく、組織に帰属するプロセス能力を合わせて、人的組織の力として定義している。

people CMMは、米国では、IBM、インテルなど、いくつかのエクセレントカンパニーで活用されている。米国以外でも、例えば、インド最大IT企業であるタタ・コンサルタンシー・サービシズは、ソフトウェアCMMでレベル5、People CMMでレベル3を認定されている。

本書は、people CMMのガイドの翻訳。ケーススタディを交えてあるので実践的なイメージがつかめる。

問題は9千円という値段だ、、、マネージャーであれば思い切って購入する価値はあるかもしれない。

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2005年4月 1日 (金)

実務家が読める人的資源マネジメントのバイブル

4820116843 ポール ハーシィ、デューイ・E. ジョンソン、ケネス・H. ブランチャード「入門から応用へ 行動科学の展開―人的資源の活用」、生産性出版(2000)

お奨め度:★★★★1/2

行動科学のバイブル。

経営学の大学や大学院で使うテキストと思うなかれ。ヒューマンリソースマネジメントに関して問題にあたったら、一度はこの本を紐解いてみるとよい。何かヒントが見つかると思う。

この本そのものが実践的というよりも、人的資源管理というのは、そもそも、そういう分野だという気もするが、実務家が読めるような書き方がされているのは明らかにこの本の卓越したところだ。

おそらく、この本で書かれているトピックスをこれだけ実務家向けに書いている本はほかにはないだろう。

<目次>

マネジメント―ある行動科学的アプローチ
意欲と行動
意欲を育む状況条件
リーダーシップ
リーダーシップ―状況対応アプローチ
リーダーの効果性決定
状況(環境)を診断する
状況対応リーダーシップ
状況対応リーダーシップ、意識、そしてパワー
人的資源の開発
建設的指導矯正
効果的関係の構築
グループ・ダイナミクス
状況対応リーダーシップの導入
計画と変革の実施
経営管理論の統合

2005年2月28日 (月)

イノベーションのジレンマ

4798100234.09.LZZZZZZZクレイトン・クリステンセン「イノベーションのジレンマ 増補改訂版」、翔泳社(2001)

紙版><Kindle版

お奨め度:★★★★★

 イノベーションマネジメントの分野では歴史的名著になった感のある本である.本書を読むと,イノベーションというのが,単に技術開発だけでは成り立たないことを容易に理解することができる.

 本書では,新しい技術の誕生により,優良企業の中で戦略的なジレンマが起こり,優良であるがゆえに小さな市場においそれと出て行くことができず,気が付いたらその市場が大きくなっており自社製品の市場を侵食しているという現象を,事例に基づき,そのメカニズムを徹底的に分析している.このような現象を引き起こす技術を著者は破壊的技術と呼んでいる.本書の中で中心的に取り上げられている破壊的技術はハードディスク技術,,掘削技術の2つである.この2つの事例については非常に詳細に書かれており,読み物としても面白い.例えば,ハードディスクでは,8インチから5.25インチ,そして3.5インチへの推移と,そのハードディスクを主に使うメインフレーム,ミニコンピュータ,パーソナルコンピュータの推移を関係付けて,ハードディスクメーカがそれぞれの時期にどのように振舞ったかを分析してある.主張自体,非常に明快で,かつ示唆に富んでいる.

 技術イノベーションを中心にして,経営革新を図ろうとしている企業の経営者,ベンチャー企業の経営者,これらの支援をするコンサルタントの方にはぜひお奨めしたい一冊である.

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2004年12月10日 (金)

チーム・ビルディングを正しく理解しよう!

B0006fv85a09Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・ レビュー) 2004年12月号

特集:チーム・ビルディング

詳細目次はこちら(アマゾンではありません。ダイヤモンド社のサイトですので、ご注意ください)。

好川の参考になった記事ベスト3

(1)和田秀樹「チームの心理学」

チームマネジメントでは個と全体のマネジメントが求められるが、これには「心理学」のフレームワークが有効である。この記事では、精神的プラットフォームとして「成熟した依存」関係の必要性を訴え、ここに「共感する力」「疑う力」を発揮させることで、チームの生産性や創造性、結束力が高まると主張する。

(2)ナディム F.マッタ、ロナルド N.アシュケナス「大プロジェクトは小さく管理する」

大規模プロジェクトで期待どおりの成果を上げられない最大の原因はプロジェクト・マネジメント手法にある。WBSでプロジェクトに必要な活動を事前にすべて洗い出し、これらを順次水平的に実行していくやり方が災いの元である。ここに「ラピッド・リザルト・イニシアティブ」を導入すれば、プロジェクトは必ず成果を出すことができる。

(3)釘崎広光「成果主義が「チーム力」を強化する」

成果主義への批判は、運用の失敗に起因するものばかりである。これが度重なり、日本的経営を破壊するものだという批判もある。しかし、運用をうまくすれば、成果主義は日本的経営の強みを増幅することができる。

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