あなたの企業は個を活かしていますか?
スマントラ・ゴシャール、クリストファー・バートレット(グロービスマネジメントインスティテュート訳)「個を活かす企業―自己変革を続ける組織の条件」、ダイヤモンド社(1999)
お奨め度:★★★1/2
戦略論の異才 スマントラ・ゴシャールが書いた組織論の本。
これからの企業のあり方を求め、20社以上の企業を調査し、たどり着いた結論が「個を活かす企業」であった。また、そのような企業を構築するためには、マネジャーの役割を新たに創出しなければならず、そこから会社と個人の新しい関係が生まれてくるというのが本書で主張されていることである。
このための具体的な方策として、ハードウエアである3S(戦略、組織、経営システム)から、ソフトウエアである3P(目的:Perpose、経営プロセス:Process、人:People)に関心を変える必要があることを具体的な例を引きながら主張している。
スマントラ・ゴシャールは2004年に他界したが、グローバル化が進んでいく中で、スマントラ・ゴシャールの主張はおおむねあたっているように思える。すばらしい先見性である。
なお、スマントラ・ゴシャールは、この後、「意志力革命」という本を書いた。これは3Pのプロセスをどのように構築していくかを具体的に議論した本である。併せて、読んでみてほしい。
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