組織は戦略に従う
アルフレッド・チャンドラーJr.(有賀裕子)「組織は戦略に従う」、ダイヤモンド社(2004)
お奨め度:★★★★
「組織は戦略に従う」という言葉を知らない人はいないだろう。ドラッカーと並ぶ経営学のグル、アフフレッド・チャンドラーの言葉である。本書はその出典となった本である。
GM、デュポン、スタンダード石油、シアーズといった大企業の組織形成過程を調査し、これらの企業が第二次世界大戦後の経済成長の中で多角化戦略を展開していく際に、経営の複雑性と多様性をより合理的に管理するために機能別の組織を捨て、事業部制組織というプラクティスを導入したことを発見し、それをもって、「組織は戦略に従う」という名言を残した。
日本では、40年前に出版され、今回、ダイヤモンド社から復刊された。このような経営学の金字塔ともいえる本が読める状況になったのは喜ばしいことである。
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【目次】
序章 戦略と組織
第1章 歴史的背景
第2章 デュポン―自律的事業部の創設
第3章 ゼネラルモーターズ(GM)―総合本社の創設
第4章 スタンダード石油ニュージャージー―海図なき組織改編
第5章 シアーズ・ローバック―計画と偶然がもたらした分権化
第6章 組織イノベーション―比較分析
第7章 事業部制の広がり
終章 巨大企業の歴史
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