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2009年7月

2009年7月 3日 (金)

アインシュタインの頭の中を覗く【ほぼ日読書日記 2009年7月2日】

やっと「アインシュタイン・ファクター」を読み終えた。第1章を読んだのは、発売直後だったと思うので、1ヶ月以上かかったことになる。

リチャード・ポー、ウィン・ウェンガー(田中孝顕訳)「アインシュタイン・ファクター」、きこ書房(2009)

この本、「頭脳の果て」というタイトルで2回出ていて、3回目なので、同じ出版社が3回出すからには、何かいいことがあるのだろうと思ってついに読んだ。本来は、あまり、僕の読書ジャンルには入らない本。昨今の脳ブームにはまったく乗り遅れている。っていうか乗っていない。

でも、この本、1冊読んで、だいたい、全体像がわかったような気がするので、その意味では大変、よかった。内容もそれなりにおもしろかった。特に、第6章の「イメージを解釈する」はたいへん、参考になった。

全然、関係ないが、田中孝顕さんの訳本に、神田さん、勝間さんの推薦をつけて出すというのは、グッドアイディアだと思う。ほかにも何冊かそうしてほしい本がある。

2009年7月 2日 (木)

勝間本【ほぼ日読書日記 2009年7月1日】

ある方から戴いたので、ぱらぱらとみた。インタビューは結構、おもしろかったが、どういうコンセプトの本なのだろうか?とふと思った。インタビューイの人たちをまねてみてはという勝間さんからの提案なのか、それとも自分がまねたい人なのか、それともそういう編集をしておいて実は私をまねなさいっていうことなのか(笑)、はたまた、全然違うのか。

勝間 和代「AERA MOOK 勝間和代「まねる力」」、朝日新聞出版(2009)

まあ、それはともかく、なんとも贅沢にインタビューを使った構成はすごいとしか言いようがない。ライターではなく、プロデューサですね。っていうか、ディレクターか。この本以外にも、最近、何冊か出ているし。

日経MJ 2009年上期ヒット商品番付東前頭に「勝間本」っていうのが入っている。今回も、「1Q84」が入っているように書籍が入るのは時々見かけるが、書籍を超える「勝間本」ってコンセプトなんだから、これは。すごい!

今をときめく勝間さんだからできる本なんだろうな。

2009年7月 1日 (水)

御立直資さんの視座に触れる【ほぼ日読書日記 2009年6月30日】

ボスコンの日本代表を務める御立直資さんのエッセイ。日経ビジネスオンラインの連載の書籍化。日経ビジネスオンラインの連載をずっと読んでいたので、こんな話があったなと思いながら読んだ。

御立 尚資「経営思考の「補助線」 」、日本経済新聞出版社(2006)

ある意味、御立直資さんの視座からものをみれるので貴重な一冊だと思うのだが、読んでおもしろいと感じる人は、限られているのではないかと思う。このエッセイを受け止めるには、かなりの経営リテラシー、それも戦略経営のリテラシーが必要なのだと思う。こういう文章をネタに会話ができるような社会になってほしいな。日本にこれだけの視座を持ったコンサルタントはどれだけいるんだろう。。。

それにしても、ビジネスエッセイを書くというのは難しいなあ。

昼間、必要に駆られて久しぶりに川喜田二郎先生の「発想法」を読んだ。ある会社で、社内のコンサルタントに「KJ法をきちんと教えてほしい。特にフィールドワークの部分を」という注文を受けた。この問題意識はよくわかる。

川喜田 二郎「発想法―創造性開発のために」、中央公論社(1976)

「発想法」は3章のKJ法以降の部分をみんなきちんと読もうとするが、実は1章と2章のフィールドワークを書いたところに意味があるのだと思う。

フィールドでの観察と仮説に基づく情報があってのKJ法であり、情報の意味づけをしないままでKJ法をやっても、「妄想」に過ぎない。これはロジカル思考ブームのもたらした弊害の一つだ。

KJ法を単なる情報整理の方法で、いくら整理してもそこからアイディアは出てこないと批判する人がいる。この批判はある意味で正しい。情報そのものが、人やチームの頭からひねり出されたものであれば、一旦フィルターがかかっているので、もうそれ以上のものは出てこない。

質的情報にしろ、量的情報にしろ、情報の源泉はフィールドにある。そこで得られた生の情報を整理すれば、アイディアはでてくる。先入観を捨てて、情報を収集すればの話であるが。

2009年1~6月ベスト10

2009年上半期(1月~6月)のアマゾン販売数のベスト10です。

1位はこの3年ほどの傾向通りで、昨年のアワード(このビジネス書がすごい)でした。今年は佐々木直彦さんの「プロデュース能力」。これ以外にも佐々木さんの本は、「大人のプレゼン術」が6位に入りました。プロデュース能力と切っても切れない本で、そういう紹介をしたもの影響しているのでしょう。この本、いい本なので、うれしいです。

あと、「職養道のすすめ」の2位はびっくりしました。紹介したあとの3日間で数十冊か売れたんですが、そのあともこんなに売れていたとは思いませんでした。「職養道」と言う言葉がなんとなく、プロフェッショナルの方々には刺さるのでしょうか?

それから、8位に、「プロジェクトとパッション」が入りました。紹介した後、3月にまとまって売れて、その後、コンスタントに月に10冊は売れているようです。これもちょっとびっくりです。なんといっても、「世界一わかりやすいプロジェクト・マネジメント」より売れているってすごい!ことです。

で、これだけでも十分驚きですが、最高のサプライズ!は、7位の「過剰管理の処方箋」。この本、知文を書きにくくて、紹介記事を書いていません。記事を書いていないものがベスト10に入ったのは、ビジネス書の杜開始以来、初めてです。「ほぼ日読書日記」で何とか言及しているので、その効果ですね。これをきっかけに紹介記事を書くつもりです。

実は、ほぼ日読書日記で取り上げると、著者や出版社の方からお礼メッセージを戴くことがあるんですが、こっちは内容の紹介はほとんどせずに、簡単にあれやこれやと書いているだけで却って恐縮していたんですが、ちょっと認識が変わりました。

全般的な感想ですが、マネジメント本が多く、いわゆる自己啓発書の類があまり入っていないのは、おもしろいです。日記では結構紹介しているんですが、、、

それから、チーム本がまったく入っていません。これもこの半年に関しては、特徴だと思います。実は、チーム本の最高ランクは15位くらいに、今、プレゼントを実施している吉村 啓邦さんの「チームの生成と開発」です。この半年でおそらく10冊を超えるチーム本が出ているし、かなりの点数日記では紹介していますので、ちょっと意外です。

てなことで、なんとなく、世の中の動きとはかけ離れたベスト10で、それなりの数、売れているので、「ま ん ぞ く !」です。下期もがんばってブログ書きます!

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先月のベスト3をサイドバーにつけました

ほぼ日読書開始以来、日記を中心にしたレイアウトにしていましたが、本が探しにくいという意見もありましたので、元のレイアウトに戻しました。

ただ、サイドバー(右側のメニュー)が長すぎると言う意見もいただいていましたので、この際、お気に入りのウサギをやめて、デザインを変え、サイドバーを2段にしました。

ほぼ日読書日記は最近の記事からたどって頂ければと思います。

それから、新たな試みとして、先月のベスト3というサイドバーを作りました。先月に売れた本のベスト3です。

ちなみに、6月は以下の3冊でした。

  • 【第1位】超感性経営
  • 【第2位】続・影響力の法則―ステークホルダーを動かす戦術
  • 【第3位】新版 図解・問題解決入門―問題の見つけ方と手の打ち方
  • PMstyle 2024年5月~8月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

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