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2009年2月

2009年2月19日 (木)

【ほぼ日 読書日記】2009年2月18日

今日はプロジェクトマネジメントオフィスのセミナーをやって、そのあと、いろいろと雑務や調整業務をしていて時間がとれなかったので、本を読まなかったが、ちょっとおもしろいことがあったので、日記を書く。

必要があって、佐々木さんの「プロデュース能力」のアマゾンのページを開いた。

佐々木 直彦「プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動」、日本能率協会マネジメントセンター(2008)

ご存じのようにアマゾンのすべてのページにはクロスセリングのコーナーがあるが、小さな感動を覚えた。

この本にクロスセリングでついていたのは、

佐々木 直彦「コンサルティング能力 新装版 相手の問題解決と夢実現を助ける6つの力
」、日本能率協会マネジメントセンター(2008)

國貞 克則「悩めるマネジャーのためのマネジメント・バイブル」、東洋経済新報社(2008)

佐藤 通規、金澤 透「ハイリターン・マネジャー」、東洋経済新報社(2008)

ロバート・グリーンリーフ、ラリー・スピアーズ(金井壽宏監修、金井真弓訳)「サーバントリーダーシップ」、英治出版(2008)

石川 光久「現場力革命」、ベストセラーズ(2008)

カ イ カ ン !

2009年2月18日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2009年2月17日

京都駅で購入。東京へ向かう新幹線の中で読む。

野田 稔、ジェイフィール「あたたかい組織感情 ミドルと職場を元気にする方法」、ソフトバンククリエイティブ(2009)

ジェイフィールは野田先生がマネジメント契約をしていたアミューズの力を借りて作られた会社。

アミューズはサザンオールスターズや福山雅治らが所属する有名な総合エンターテインメント企業で、ジェイフィールはそのノウハウをビジネスに持ち込んで新しい展開をしているという。アミューズ側はMBAコースの同級生が担当していることも含めて、ちょっと注目している会社。

そのジェイフィールの活動を紹介する本がやっと出てきた。

この本を読んでいるとそんなに変わっているという感じはしないが、不機嫌な職場がご機嫌な職場になると書いてある。ならは、すばらしいことだ。

リフレクション・ラウンドテーブルという「あの」ヘンリー・ミンツバーグ教授と同社との提携プログラムが売りのようで、かなりの紙面を割いて紹介されている。

最近、この本も含めて最近野田先生の著書にはミンツバーグの話がよく出てくるが、そういうことだったのかと改めて認識。

読んでいるうちにふと気がついたのだが、このプログラム、マーコードモデルのアクションラーニングと狙いも考えもよく似ている。ふむ。

これ以上書くと、読書日記の域を超えてしまいそうなので、ここまで。

で、もう一冊読んだ。

森元 伸枝「洋菓子の経営学―「神戸スウィーツ」に学ぶ地場産業育成の戦略」、プレジデント社(2009)

僕は今では京都がもっとも長く住んでいる地になったが、少し前までは神戸が長かった。住んでいたのが地震の前までなので、神戸の人たちに言わせると、もう神戸を知っているとはいえないらしい。

実は地震の年に僕は神戸大学のMBAコースに行った。地震の被害で試験が大学キャンパスではできず、大阪府大かどっかであった。無事合格して4月から通うが、大学時代にみた夜景とは全く別の夜景がそこにあった。昼間は点在する青いビニールシート。在学中の2年間のうちに徐々に光は戻ってきたが、結局、昔みた夜景に戻ることは無かった。

今はすっかり戻っているが、そんな経験を通じて、神戸が別の街に生まれ変わったというのは確かにそうなのだろうなと思う。

その中で、神戸スイーツは一旦落ち込むも、今は震災前以上の事業規模になっているそうだ。そこに着目したなかなか、秀作のフィールドワーク。ぜひ、紹介記事を書きたいので、今日はタイトルのみ紹介。

2009年2月17日 (火)

【ほぼ日 読書日記】2009年2月16日

大阪出張。行き帰りの京阪電車の中で読んだ本2冊。

ジャック・スタック(神田 房枝訳)「その仕事は利益につながっていますか?―経営数字の「見える化」が社員を変える」、ダイヤモンド社(2009)

日本のモノ作りの現場で見える化がうまくいっているのは、モノ作りのリテラシーに支えられている部分が大きい。その証拠に、ソフトウエア現場の見える化は取り組みの割には成果が上がっていない。

経営の究極の見える化のアイディアを紹介した本だ。本としてはおもしろいし、米国で多くの人に読まれている実績もある。ただ、こんな見える化ができるほど、日本企業の透明性は高くない。

もう一冊。これも軽い本。

大林 伸安「仕事が楽しくなる!25のルール」、ダイヤモンド社(2009)

喜ばれる仕事をする
使命感が持てる仕事をする
達成間の味わえる仕事をする
成長を実感できる仕事をする
一体感がある仕事をする

の5つについて、そのための定石を5つずつ、提案している。具体的だし、現場的だし、よい本である。

ただ、専門職にはこの本を読むことはあまりお奨めできない。勘違いのリスクが大きい。専門職向けにこういう本を作ってほしいなあ。

人を重んじ、競争力を獲得する

4140911271 村山 裕三「京都型ビジネス―独創と継続の経営術 (NHKブックス) 」、日本放送出版協会(2008)

お奨め度:★★★★

やっぱり、京都だ!

京都は戦後ベンチャーのメッカである。グローバル展開している企業が多い。日本の中では唯一、東京を向いていない企業である。彼らの多くは、まず、日本で成功し、そのあとでグローバル展開という、日本企業がかかっているグローバル展開できない症候群にかかっていない。これはすごいことだ。

行政的にも新しい。よいか悪いかは別にして、日本では官僚が仕組みを考えて、それを日本全国の自治体に水平展開していく(垂直展開というべきか?)。その中で、情報センターやインキュベーションラボ、試作ネットワークなど、京都が独自に開始し、国策として取り上げられたものがある。

なぜ、こんなことができるのか?この本にその秘密が書かれている。

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2009年2月15日 (日)

スターバックスの店員はなぜ気持ちよいのか?

4532314348 ハワード・ビーハー、ジャネット・ゴールドシュタイン(関美和訳)「スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則」、日本経済新聞出版社(2009)

お奨め度:★★★★1/2

スターバックスを全世界に展開したハワード・ビーハー氏が、マネジメントの原則を10にまとめた本。独特の、しかも、エッジの効いた表現で、かつ、具体的に書かれている。

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【ほぼ日 読書日記】2009年2月14日

今回のビジネス書の杜書籍プレゼントへの応募者が意外と少ない。理由は3つ考えた。

・ラテラルシンキング(水平思考)への関心が低い

・ラテラルシンキングという言葉の意味がわからない

・アマゾンの評価が低い本

むう~、どれだろう?それ以外の原因か?興味深いなあ。

さて、今日、読んだ本。常に考えることをこういう視点からまとめた本は、意外と無かったのかもしれない。この本を読んでどう感じるかが、まずは、平凡で終わるか、非凡になれるかの分かれ目だ。

岩瀬 大輔、伊藤 真「超凡思考」、幻冬舎(2009)

ただし、ハウツー本としてこの本を読むのは時間の無駄。本田さんのレバレッジと被っている部分が多い。違う視点から、すべきことが被ることが本当にすべきことなのだろう。

それにしても、タイトルがいいなあ。

2009年2月14日 (土)

【ほぼ日 読書日記】2009年2月13日

企画提案のために多少古い本を2冊。

酒井穣「あたらしい戦略の教科書」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2008)

ベストセラーになった「はじめての課長の教科書 」がそんなによいと思わなかったので、買ったまま読んでいなかったが、課長の教科書よりはるかによい本だ。

戦略思考の本というのは何冊かあるが、戦略論をこのような視点でまとめた本は珍しい。一般のビジネスマンがこの本を読んでピンとくるかどうかは微妙だが、コンサルタントや経営企画などの戦略策定に携わる人にはこれ以上ないテキストだ。

もう一冊。

畠山芳雄「中堅社員・どう能力を伸ばすか」、日本能率協会マネジメントセンター(2006)

畠山先生の「マネジメントの基本」選書の一冊。業績に直結した専門職ミドルのあり方について体系的に述べている。畠山先生の本は特段変わったことが書いてあるわけではないのだが、視点が体半分だけずれていて、そのずれがいろいろな気づきを与えてくれるし、また、本としても新鮮さを感じる。この本は特にそれを感じた。

2009年2月13日 (金)

メインの並びに掲載する記事について

2月7日に

>メインの並びの記事を「書籍紹介」から、「ほぼ日 読書日記」、「お知らせ」に変えました。
>これにともない、「お知らせ」として毎月、月初に、前月に書いた紹介記事のインデックスを掲載することにしました。

と書いたのだが、書き忘れたことがあるので、追加。

★5つの書籍の紹介記事もメインの並びに入れている。従って、

ラルフ・ウォルドー・エマソン(伊東奈美子訳)「自己信頼[新訳] 」、海と月社(2009)
や今日アップした

リコ・ドゥブランク「情熱仕事力―PASSION for SERVICE」、オータパブリケイションズ (2009)

はメイン記事に入っている。

サービスマネジメントの現場のバイブルにしたい一冊

4903721094 リコ・ドゥブランク「情熱仕事力―PASSION for SERVICE」、オータパブリケイションズ (2009)

お奨め度:★★★★★

リコ・ドゥブランクはディズニーやリッツ・カールトンで複数のホテルの立ち上げのリーダーを担当し、今はザ・リッツ・カールトン東京の総支配人を務める。このようなキャリアを持つリコ・ドゥブランクが自分のサービス(マネジメント)に対する信念を一冊の本にまとめたもの。

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【ほぼ日 読書日記】2009年2月12日

大切なことがたくさん書いてある。、、、ような気がする。

冷泉 彰彦「アメリカモデルの終焉」、東洋経済新報(2009)

仮説は、

「組織とは評価の対象と範囲を決めるために作られた」

というもの。この仮説で、成果主義をはじめ、いろいろな米国流の経営制度が日本にはなじまない理由を説明している。

仮説が正しいかどうかは人によってとらえ方が違うように思うが、この仮説一つで、いろいろな説明ができるというのはおもしろい。ただし、最後の提言はあまり、おもしろいとは思わなかった。

もう一つ、これをビジネス書の杜の読書日記に入れると、また、小池龍之介氏の本のような批判が出てくるかもしれないが、勇気を持って。

中村 雅彦「祈りの力―願望実現へのアプローチ」、東洋経済新報社(2009)

今年はスピリチャルマネジメントに手を出そうとしているが、この手の本は意外と多い。中村氏は、心理学者であると同時に、「拝み屋」。「拝み屋」といえば、このコミックスを愛読している。

宮本 福助「拝み屋横丁顛末記」、一迅社(2008)

中村さんの本に比べると、マンガだが、心理的に考えさせられる要素は結構あるし、和めるコミックス。

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