« 2008年7月 | メイン | 2008年9月 »

2008年8月

2008年8月31日 (日)

線と面

4479391789 袖川芳之「線と面の思考術 自分の頭で考える道具を手に入れよう」、大和書房(2008)

お薦め度:★★★★★

「点と線」といえば、松本清張氏の初めての長編小説。書かれたのは1957年である。松本清張氏の代表作というよりも、日本の推理小説の最高傑作にひとつだ。昨年は、50周年だったわけだが、テレビ朝日の50周年の事業としてビートたけしの主演で初めてドラマ化され、話題になった。

B0012dudx8ビートたけし×松本清張 点と線」、ジェネオン エンタテインメント(2008)

「点と線」は点ではなく、線に注目することによって、事件を解決する推理小説。今となってはよくあるトリックだが、当時は画期的な発想の転換だったことは想像に難くない。

続きを読む »

2008年8月26日 (火)

幸之助は過去か、未来か

4569701264 江口克彦「成功は小さい努力の積み重ね」、PHP研究所(2008)

お薦め度:★★★★1/2

ある出版社の編集者の方が「ビジネス&経営実務書の企画をするときに、松下幸之助の言葉をブレークダウンする」と言われていた。松下幸之助の経営哲学を伝え、発展させるために研究所を作ったのだから、このような形はあってしかるべきなのだろう。

一方で、松下電器の近年の課題は、いかに幸之助の経営を乗り越えるかであり、ついに、社名から松下の文字を外した。外から見ている分には、もはや、幸之助は過去の人になった感もある。

さて、幸之助の考えを紹介した本は数え切れなくくらいあるが、松下幸之助の傍らで23年間にわたり薫陶を受け続け、PHP総合研究所の社長まで務めた江口克彦さんの一冊ということで、注目の本。

続きを読む »

2008年8月22日 (金)

「仕事を任せる」ための本

4904336070 トーマス・L・ブラウン(森理宇子監訳、柴田さとみ上坂 伸一訳)「 「権限委譲」で、抱え込んでる仕事を部下に任せる」、ファーストプレス(2008)

お薦め度:★★★★1/2

権限委譲は、リーダーシップやマネジメントの本では必ず出てくるが、本1冊権限委譲というのは珍しい。それも権限委譲による組織の活性化だとか、人材育成だとかそういう話ではなくて、100ページの親書に純粋に権限委譲のテクニカルスキルがまとめられている極めて実践的な本。

続きを読む »

2008年8月15日 (金)

型破りの企業改革物語

4478001669_2 吉川 廣和「壁を壊す」、ダイヤモンド社(2007)

お薦め度:★★★★1/2

DOWA(旧・同和鉱業、創業時は藤田組)の企業改革の進展を現会長の吉川廣和会長が自分の経営手法、経営哲学ととにも述べた1冊。

続きを読む »

2008年8月13日 (水)

仮説を制する者はマネジメントを制する

■仮説とは何か

マネジメントにおいて欠くことができないのは「仮説」である。マネジメントのセンスとは、言い換えれば、どれだけ適切な仮説を作れるか、そして、その仮説を使って活動しているかだと言っても過言ではない。

続きを読む »

2008年8月12日 (火)

プロジェティスタが日本を救う!

447800465x 野田 稔+ミドルマネジメント研究会「中堅崩壊―ミドルマネジメント再生への提言」、ダイヤモンド社(2008)

お薦め度:★★★★★

日本の高度成長を支えてきたミドルマネジメントが崩壊しつつある現状を丁寧に分析し、再生のための提言をした一冊。

続きを読む »

2008年8月11日 (月)

テスト(購入できません~)

イノベーションの源泉―真のイノベーターはだれか Bookイノベーションの源泉―真のイノベーターはだれか
Democratizing Innovation BookDemocratizing Innovation
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press) Bookイノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

posted with All Consuming at 2008. 9.11

2008年8月10日 (日)

トヨタ流ビジネスマネジメント

4569701256 中俣秀夫「部長のためのビジネス・マネジメント」、PHP研究所(2008)

お薦め度:★★★★1/2

トヨタという他社ができないマネジメントで成長してきた企業であるので、特異なことをしているように思っている人もいるが、実際には経営の原理原則を徹底的に探究している企業という方が適切な評価だろう。よく、経営の教科書通りにやってうまくいけば世話はないという発言をする経営者がいるが、100人の経営者の中で、本当に経営学の教科書通りにやっている人はせいぜい1~2名だろう。他の人は、できない負け惜しみに行っているだけだ。現にトヨタは成功している。

また、トヨタは経営学の基本教科書にでてくるようなことだけではなく、最近注目されている組織学習などについても原理原則の一つとして極めようとしている。

続きを読む »

2008年8月 6日 (水)

残業ゼロという思想

4820717138 吉越 浩一郎「「残業ゼロ」の仕事力」、日本能率協会マネジメント出版情報事業(2007)

お薦め度:★★★★1/2

トリンプを日本で定着させた吉越浩一郎さんが、自らのトリンプでのマネジメント手法を伝える本。残業をゼロにするマネジメントを、ライフワークバランスの本としてまとめられているが、デッドラインのマネジメント、イシューマネジメント、ミーティングマネジメントなど、マネジメント手法としても興味深い。

続きを読む »

2008年8月 5日 (火)

ビジョンでチームを動かす

4534044054_2 吉田典生「会社をぶっ壊して、チームを創ろう! 」、日本実業出版社(2008)

お薦め度:★★★★1/2

過激なタイトルであるが、内容は会社の文化や慣習にあまりとらわれずに、チームを中心としていい仕事をしようという趣旨で、チームマネジメントの方法について書いた本。

続きを読む »

PMstyle 2024年4月~7月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

アクセスランキング

カテゴリ

Powered by Six Apart

Powered by Google

  • スポンサーリンク
  • サイト内検索
    Google