図解主義!
アンドリュー・サター「図解主義!」、インデックス・コミュニケーションズ(2005)
お奨め度:★★★★
「ユダヤ人の頭のなか」 でいちやく有名になった、アンドリュー・サターが図解思考法に焦点を当てて書いた本。
「ユダヤ人の頭のなか」 は衝撃的ではあったが、実践性という意味で物足らなかった。この本は、図解という一つの分野に焦点が絞られているが、前作でもやもやとした部分で、こういうことだったのかというのは結構ある。その意味で貴重な本。
もちろん、前作を読まなくてもすばらしい1冊。今まで、図解本を読んで単なる表現技法だと思っている人は、ぜひ、この本を読んでみてほしい。図解により、ビジネスやシステムのアーキテクチャーが変わる可能性を示唆している。八百屋と大根の例など、それを分かりやすく教えてくれる。
日本人の書いた図解とはかなり視点が違うので、そのような目で見ながら読んでみるのもよいだろう。そのような読み方をする場合には、「ユダヤ人の頭のなか」と一緒に読んでみることがお奨め。「日本的」の打破に苦労している人、違った世界が見られるかもしれない。
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