気づく力を鍛えよう
畑村洋太郎ほか「気づく力」、プレジデント社(2005)
お奨め度:★★★1/2
この本は President books として、テーマを決め、過去のプレジデントの関連記事を編集して出版したものである。
この本のテーマは「気づく力」として、「気づく力」、「考える力」、「行動する力」の3つのパートでそれぞれ、10本程度の記事を収録している。ダイヤモンドもハーバードビジネスで同じことをやっているが、それと比較すると、気軽に読め、値段も安いのがよい(なんと、1000円である)。
内容は目次を見て戴きたいが、お奨め記事を何本か、ピックアップしておく。
大前研一「組織の思考を止める「上司の壁」」
橘川真彦「なぜ、人は「大切なこと」を見過ごすのか」
山田日登志「「停滞、繰り返し作業・運搬」にムダが潜む」
金出武雄「できない理由を考える前に、素直に行動してみる」
畑村洋太郎「なぜ人は、頭でわかっても動けないか」
田中義厚「雑用を任せられる社内人脈をつくれ」
気に入った記事に関しては、「読み足りない感」が残ると思うが、また、それがいいのかもしれない。後は、考えろってことで、、、
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目次
プロローグ:「仕事の答え」は自分の中にある
「知的クーデター」は、強い成功願望から生まれる
組織の思考を止める「上司の壁」
●大前研一
勝ち組が教える「情報の活かし方」
花王・連続最高益の現場を支える「why対話力」
●後藤卓也
思考パターンを学ぶ「毎週1冊主義」の勧め
●丹羽宇一郎
考えるとは、机の上のプラン策定が5%、残りの95%は歩きながら
解剖!ゴーン流「知行合一」のメソッド
●カルロス・ゴーン
カリスマ中学校長が実践する「気づき力向上ドリル」にトライ
「もし、店長ならハンバーガー店をどこに出しますか」
●藤原和博
第1章:気づく力
心理学の専門家が「日常業務の盲点」を徹底解明
なぜ、人は「大切なこと」を見過ごすのか
●橘川真彦
いつも情報が目の前を素通りする人の4タイプ
「仕事のごまかし」を見破れない人の行動特性
●澤田富雄
私の体験!ここを見れば「問題の本質」がわかる営業不振の原因
「自分の目標」と「現場」の落差を比較せよ
●池田弘一
数字の盲点
決算書は「残・増・減・残」の変化を読め
●金児 昭
組織の眠った力
これがGE流「組織のスピード掌握」メソッドだ
●山川丈人
見えないコスト
「停滞、繰り返し作業・運搬」にムダが潜む
●山田日登志
トラブルの芽
会社への批判は組織の健康診断結果と思え
●田中辰巳
業績向上のカギ
停滞職場にも、探せば必ず長所があると信じよ
●杉野 正
自分なら、どんなもてなしを望んでいるかを考え抜くことが出発点
お客の「また来たくなるツボ」を探る心得帳
●金田真三
第2章:考える力
論理的思考を歪めるものは、感情であると知るべし
「賢い脳」と「バカな脳」はどこが違うか
●高田明和
「レトリカル・シンキング」で情報をカネにする
「カチカチ頭をワクワク頭」に変える5の方法論
●妹尾堅一郎
「さびた頭を回転させる」5つの技術
1.シェイク運動と丹田呼吸
この二つの習慣で自ずと知恵がわき出ずる
●齋藤 孝
2.リッチピクチャー
「仕事の図化」で頭のモヤモヤを解消する
●妹尾堅一郎
3.3What3W1H
「YESかNOか」決意表明から始まる
●樋口裕一
4.1.2倍の逆説
今日のランチメニューを考えるように考える
●加藤昌治
5.IAEEアプローチ
できない理由を考える前に、素直に行動してみる
●金出武雄
第3章:行動する力
心理学の権威が初めて、着想から決定・実行までの「法則」を解明
なぜ人は、頭でわかっても動けないか
●畑村洋太郎
始発電車で本を1冊、早朝会議でスピード決済、泳いで走って頭を活性化……
検証!業務が2倍はかどる朝型人間
●宮内 健
私の体験!「職場の呪縛」はこう解いた
上司の顔色
顔ではなく、心を見れば、自由自在に
●迫 勝則
温情心
私が目撃した名監督の「愛情と非情」
●高田実彦
不透明な職務
それでも主張し続ければ、組織のルールは変えられる
●石田純子
目的なき多忙感
雑用を任せられる社内人脈をつくれ
●田中義厚
モチベーション低下
権限なき部長が「やらされ仕事」と決別した日
●本誌編集部
マンネリ感
新人登用で売り上げ倍増、風土刷新
●本誌編集部
過去の成功パターン
私設応援団が上司の古い頭を壊した
●皆木和義
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