感謝:戴いた書籍 Feed

2009年3月 7日 (土)

当事者としてプレゼンする

4569644627 佐々木 直彦「大人のプレゼン術 自分と相手がワクワクドキドキする10か条」、PHP研究所(2005)

お奨め度:★★★★

2005年7月の出版。一風変わったプレゼンテーションの本。こんなつかみで始まる。

(1)いま、やりたいことをやっていますか?
(2)応援してくれる人はいますか?
(3)毎日楽しいですか?
(4)会議で自分の意見が通りますか?
(5)好きな人と夢を共有できますか?
(6)お客さまとうまくいっていますか?
(7)周囲から一目置かれていますか?
(8)セクシーで論理的なビジュアルを使ってプレゼンできますか?
(9)未来がひらけていくと信じられますか?
これらをすべて「YES」にできる10か条があります。

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2009年1月19日 (月)

コーピングでチャンスをピンチに変える

4534044615 田中 ウルヴェ 京「立ち止まってもすぐに前進できる 「打たれ強い心」のつくり方」、日本実業出版社(2008)

お奨め度:★★★★

「チャンスをピンチに変える打たれ強い心」をつくるをテーマに、シンクロナイズドスイミングのオリンピックメダリストである著者がコーピングをベースにしたメンタルトレーニングの方法についてまとめた一冊。

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2009年1月 7日 (水)

「素敵な」リーダーのバイブル

4492532498 國貞克則「悩めるマネジャーのためのマネジメント・バイブル」、東洋経済新報社、(2008)

お薦め度:★★★★★

著者が自分のマネジメントに対する想いをまとめた本。書籍としてみれば決して読みやすい本ではないが、この本に書けた熱意はひしひしと伝わってくるし、何よりも述べられていることが素晴しい。書き方もよく考えられているように思う。おそらく、MBA理論の部分を除いてしまうと、結構、ありがちな経営の精神論か、成功したコンサルタントの経験論のような内容になってしまうのではないかと思うのだが、あくまでもベースはMBA理論であって、それを現場でどのように解釈し、どのように適用していくかを書いた内容になっている。

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2008年12月25日 (木)

プロデューススキルの全貌が明らかに!

4820717332 佐々木 直彦「プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動」、日本能率協会マネジメントセンター(2008)

お薦め度:★★★★★

この本には誕生ストーリーがある。この本は、佐々木氏が1999年に日本能率協会マネジメントセンターから依頼され、一旦挫折したそうだ。同時期に、偶然、PHP研究所から同じ依頼があったが断った。ところが、PHP研究所でオファーした編集者の方がいつのまにか日本能率協会マネジメントセンターに転籍され、それを知った佐々木さんが日本能率協会マネジメントセンターに再チャレンジを持ち込んだというのだ。そして、最初から数えて10年かかり、やっと世の中にでてきたそうである。

そのストーリーを読んで、「これだけの本を作るにはやっぱり10年はかかるよな」と思わせるくらいよくできた本である。

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2008年11月23日 (日)

ブランドを通じた顧客要求の洞察

4534044623_2 水野 与志朗「事例でわかる! ブランド戦略【実践】講座」、日本実業出版社(2008)

お薦め度:★★★★1/2

最近、はまっている本がある。おそらく、日本でも五本の指に入るだろうビジネスコンサルタントである神田昌典さんが自ら翻訳の監修を行い、「この本に触れるたびに、ビジネスアイディアがあふれてくる」と帯にコピーを書かれている本だ。

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2008年10月31日 (金)

オフショア開発の実践的ハンドブック

4883732673 幸地 司「オフショア開発に失敗する方法―中国オフショアのリスク管理」、ソフト・リサーチ・センター(2008)

お奨め度:★★★★

中国オフショア開発のハンドブック。長く「中国ビジネス入門」というオフショア開発をテーマにしたメルマガを発行し、メルマガ発行のために豊富な取材やサーベイをしている著者らしく、事例や調査データを豊富に掲載するととにも、その背景にある理論を紹介するととにも、問題の具体的な解決策を紹介している。おそらく実践を意識して書かれた本だと思うが、学習にも、読み物としてもと、いろいろなニーズに応えられそうな一冊である。

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2008年8月 6日 (水)

残業ゼロという思想

4820717138 吉越 浩一郎「「残業ゼロ」の仕事力」、日本能率協会マネジメント出版情報事業(2007)

お薦め度:★★★★1/2

トリンプを日本で定着させた吉越浩一郎さんが、自らのトリンプでのマネジメント手法を伝える本。残業をゼロにするマネジメントを、ライフワークバランスの本としてまとめられているが、デッドラインのマネジメント、イシューマネジメント、ミーティングマネジメントなど、マネジメント手法としても興味深い。

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2008年7月30日 (水)

あいまいさを排除したプロジェクトマネジメントの教科書

4569699413 中嶋秀隆、津曲公二「 [改訂版]実践! プロジェクト・マネジメント」、PHP研究所(2008)

お薦め度:★★★★

著者の中嶋秀隆さんが代表を務めるプラネット株式会社が展開するプロジェクトマネジメントの10ステップを簡潔に解説し、各ステップの勘どころと、10ステップを成功させるために必要なポイントについて解説した1冊。

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2008年6月 9日 (月)

現場から見たソフトウエア業界の問題と対応策

4774134066久手堅 憲之「日本のソフトウェア産業がいつまでもダメな理由」、技術評論社(2008)

お薦め度:★★★1/2

現場の視点から、日本のソフトウェア産業の問題を指摘した一冊。7人の男(賢者?)が対談をし、その内容を著者がうまくまとめている。7人はいずれも、業界では著名な識者で、

西田雅昭さん(自営、カリスマプログラマ)
田倉達夫さん(技術コンサルティング)
中野雅之さん(アクセンチュア調達統括)
庄司敏浩さん(フリーのITコーディネータ)
相楽賢哉さん(ITコンサルティングの会社経営)
三笠大和さん(流通システム開発コンサルティング、プロマネ)
手久堅憲之(ITコンサルタント)

の7人。文中の指摘を見ても、いずれもたいへん高い見識を持つことがうかがえる。

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2008年4月21日 (月)

段取りとはサービス精神である

4534043252 藤沢晃治「頭のいい段取りの技術」、日本実業社(2007)

お薦め度:★★★★

「段取り」をテーマに、ビジネスの中でのさまざまな活動の効率的な進め方を解説した一冊。

この本が何より素晴らしいのは、段取りを効率化の手段だと考えずに、

 「サービス精神」

だと言い切っていること。トヨタの次工程はお客様という例を引き合いに出し、段取りは周囲の人に満足を与えようとすることの結果だと述べている。この考え方は、ゴール(製品)として何が欲しいか(どうすれば最終顧客が満足するか)を明確にし、そのためには、その前工程は何が必要かを考え、その考えに基づいて、次工程にうまく渡すにはどのように作業し、どのような品質を作りだせばよいかという連鎖を作り、すべての工程の段取りをすれば、結果として、スケジュールが効率的になり、同時に適正な品質が実現されるというものだ。

この基本的な考え方に基づいて、2章以下では、いろいろな段取りについて考えている。まず最初はスケジュール。ここでは、スケジュールの問題を同期のまずさ、つまり、必要なときに必要なものがないことだと整理し、それを確保するために、各工程にバッファをつけ、余裕を持たせることを提案している。

第3章は環境・情報整理の段取りの話で、バックアップにより時間をさかのぼるバックアップ術、ワークスペースをきれいにしておく「クリアスペース」などを提案している。

第4章は企画やプレゼンなどといった知的作業の段取りを考えている。そして、第5章ではその中からコミュニケーションに的を絞り、アポイントの精度を高める、デフォルト設定によるコミュニケーションの単純化といった提案をしている。

第6章は実践編ということで、プロジェクトのような複雑な仕事に、この本で述べてきたことを適用するにはどうすればよいかを解説している。

本書で示されているうまく段取りをするための主要な視点は4つあるように思う。

ひとつ目は、段取りを周囲に対するサービスだと考えること。第2章、第4章や第5章は、このような視点を持つだけとよく理解できると思う。

二つ目は確実性の確保。ここが一番、この本で力を入れているところで、スケジュール的な確実性だけではなく、さまざまな視点から確実性を確保することが段取りにつながる。バッファ、フェイルセーフによって冗長性を持たせて、確実性につながるというもの。2章や3章はこのような視点を持つことにより可能になる。これはスケジュールだけではなく、環境や情報管理にも適用されている。

三つ目は目標(ゴール)の明確化である。ゴールを明確にすることによって、段取りができるとともに、その段取りを実行するための動機が生まれるというもの。

四つ目は、本書の中ではあまり大きく取り扱われていないが、他人の力をうまく使うことだ。この本では、段取りをサービスだと定義することと他人の力をうまく使うことの関係は直接的には触れられていないのが残念だ。

全体的に段取りという視点から、まんべんなく、洗い出されている本なので、いろいろな使い方ができると思うが、冒頭にも述べたように、段取りに対する哲学のようなものを読み取り、自分なりのやり方を考えるためには、とても良い本である。

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