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    <title>ビジネス書の杜　令和: 感謝：戴いた書籍</title>
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    <updated>2013-04-04T22:12:40+09:00</updated>
    <subtitle>大人のビジネスパーソンのための書籍紹介をコンセプトに、パソコン通信の時代から２５周年になるのを機に、ブログ版として復活させます。
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        <title>「グループ」を「チーム」に変えるコラボレーション</title>
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        <published>2013-04-04T22:12:40+09:00</published>
        <updated>2013-04-04T22:24:22+09:00</updated>
        <summary>ビジネス書の杜の主宰者の好川哲人です。 長らく休止していましたビジネス書の杜の書...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="感謝：戴いた書籍" />
        
        
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<![CDATA[
<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p><a onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=177,height=250,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false" href="http://mat.lekumo.biz/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2013/04/04/4822262766.jpg"><img height="141" width="100" border="0" src="http://mat.lekumo.biz/books/images/2013/04/04/4822262766.jpg" title="4822262766" alt="4822262766" style="float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;" /></a>
ビジネス書の杜の主宰者の好川哲人です。</p>

<p>長らく休止していましたビジネス書の杜の書籍プレゼントを少しずつですが、復活させています。今年２冊目のプレゼントです。２冊目は、コラボレーションの本です。</p>

<p>ロン・リッチ、カール・ウィージ（シスコシステムズ合同会社 執行役員会監修、翻訳） 「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822262766/opc-22/ref=nosim" target="_blank">コラボレーション革命~あなたの組織の力を引き出す10のステップ</a>」、日経BP社（2013）</p>

<p></p><p>昨年になりますが、米国の起業家、齋藤ウィリアム浩幸さんが、「ザ・チーム」という本で、「日本にはグループはあるが、チームがない。これが日本の最大の
問題だ」と指摘されました。この指摘は多くの人に衝撃を与えました。日本人の多くは、自分たちはチームワークがよく、チームで仕事をしていると思っている
からです。</p>

<p>齋藤ウィリアム浩幸「<a href="http://mat.lekumo.biz/books/2012/11/term.html" target="_blank">ザ・チーム (日本の一番大きな問題を解く)</a> 」、日経BP社（2012）</p>

<p>実は数年前に、「コラボレーション革命」の翻訳を手がけられた日経ＢＰ社の谷島さんにプロフェッショナル責任の講演をしてもらったときにも同じ指摘をされていました。ＰＭＩはプロフェショナル責任として</p>

<p>（ａ）個人の健全性（真摯さ）とプロフェッショナリズムの確立<br />（ｂ）個人の能力（コンピタンス）の増進<br />（ｃ）専門領域の知識集積への貢献<br />（ｄ）利害関係者間の調整<br />（ｅ）チームや利害関係者との協調関係</p>

<p>を挙げているのですが、うまくできていると思っている（ｄ）や（ｅ）が実は他の項目に比べて弱いのではないかと指摘されました。</p>

<p>チー
ムとグループの違いを指摘したのは、ジョン・カッツェンバックで、まだ、マッキンゼーのディレクターだった時代（1993年）にハーバード・ビジネス・レ
ビューに寄稿した論文です（この論文の翻訳は２００３年にダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビューに採録されており、こちらは一部をＰＤＦで読むこ
とができます。</p>

<p><a target="_blank" href="http://www.diamond.co.jp/_itempdf/0201_biz/37494-5.pdf">http://www.diamond.co.jp/_itempdf/0201_biz/37494-5.pdf</a> </p>

<p>グ
ループとチームの違いは、簡単にいえば相乗効果が生まれるかどうかです。よく１＋１が２以上になるのがチームと言いますが、そういうことです。グループで
は個人にまで単位を分業し、互いに干渉せずにできるようにします。役所のワーキンググループ（委員会）というのに参加されたことがあれば、それをイメージ
してもらうとほぼ間違いないと思います。スキルセットを集めて、必要なスキルごとに分業するわけです。</p>

<p>プロジェクトマネジメントはチーム
でもいグループでも作業ができることを前提にしています。ＷＢＳでワークパッケージを定義し、アクティビティに展開します。アクティビティの実施単位は
チームです。ワークパッケージのままでやってもいいですし、アクティビティをさらに小さくして個人単位に割り振っても構いません。</p>

<p>現場を
見ていると、アクティビティをさらに小さな単位に分解し、個人に分けて、できるようにしているケースが多いようです。つまり、チームがなく、グループで仕
事をしているわけです。これは齊藤さんのような米国人から見ると奇異に映るのだろうと思います。僕も別の米国人からどうしてそんなやり方をしているのかと
訊ねられたことがあります。</p>

<p>さて、前置きが長くなりましたが、ではなぜ、米国はチームで仕事ができるのかという疑問が出てくるわけですが、こういうことが行われているからですという本がこの本です。</p>

<p>実は日本でもチームの重要性を感じている人は多いのですが、なかなか、うまく行きません。その理由もこの本を読めばわかります。</p>

<p>ぜひ、プレゼントに当選して読んでみてください！もちろん、買って読んでも損はしません！</p>

<p>プレゼントはこちらから。</p>

<p><a target="_blank" href=" http://mat.lekumo.biz/books/present77.html">第７７回書籍プレゼント「コラボレーション革命」</a></p></div>
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    </entry>
    <entry>
        <title>清水勝彦先生「戦略三部作」完結編</title>
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        <id>tag:bb.lekumo.jp,2003:post-49471779</id>
        <published>2011-05-14T23:34:35+09:00</published>
        <updated>2014-07-23T16:42:53+09:00</updated>
        <summary>清水 勝彦「戦略と実行―組織的コミュニケーションとは何か」、日経BP社 （201...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="★★★★★" />
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<p>お奨め度：★★★★★＋α</p>
<p>清水勝彦先生が「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822245861/opc-22/ref=nosim" target="_blank">戦略の原点</a>」、「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822246957/opc-22/ref=nosim" target="_blank">経営意思決定の原点</a>」と並ぶ三部作の完結編と位置づける一冊。企業や事業部を上げて作った戦略がなぜ実行できないのかという問題について、そこに横たわる前提の問題を議論し、前提を変えることで戦略実行を確実にする方法を説く。もともと、現場的な視点のある清水先生の戦略論だが、その中でもまさに現場の話であるので、清水先生のファンの方には堪えられない一冊になるだろう。</p><br />◆気持ちが考えられていない
<p>本書で清水先生がされている問題提起は、業績は戦略とその実行によってもたらされる。そして、卓越した戦略とその実行は分析とロジックによって実現される。しかし、ここに落とし穴があり、人間の気持ち（やる気）が影響を与えている。つまり、最重要戦略として策定した戦略が実行されず、業績が上がらないのは、分析やロジックにこだわり、感情が置き去りにされていることにあると指摘している。平たくいえば、戦略実行の現場の人たちが戦略が腹に落ちておらず、それゆえに実行が十分ではないと言える。</p>
<p>では、なぜ、腹に落ちる必要があるのか。それは、戦略は本質的に仮説であるからだ。仮説であるのだから、「戦略ができた、さあ、実行だ」とはならない。清水先生はこれを、「実行は戦略の後工程ではない」と表現されている。実行は、戦略の仮説を展開すると同時に、戦略立案の段階では明確にできなかったこと、あるいは間違っていたことを実際の行動の中で知り、フィードバックを通じて「戦略を練り上げる」プロセスでもあると指摘する。つまり、実行は、トップ、ミドル、現場というそれぞれ役割の違う三者がそれぞれの役割をまっとうするだけでなく、有機的に協力しあって初めて進化を発揮すると指摘する。ヘンリー・ミンツバーグ先生の創発的戦略の議論である。そして、その根底にあるものが、コミュニケーションであると指摘する。</p>
<p>少し脱線するが、そもそも、日本企業において、戦略実行の問題は欧米には見られない様相がある。遠藤功先生の現場力という言葉を世に知らしめた名作「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492531718/opc-22/ref=nosim" target="_blank">現場力を鍛える</a>」の中で、日本の現場が強いのは、戦略実行の際に、現場で戦略調整をしているかだらという指摘をされている。まさに、清水先生と同じ指摘をされているわけだ。</p>
<p><br />◆コモデティ化する戦略</p>
<p>この本の話に戻るが、この本ではもう一つ、非常に重要な指摘がある。それは、戦略のコモデティ化である。つまり、戦略は誰が作っても競争相手に徹底的に差をつけるものはできない。戦略が差別化要因にならない限り、戦略で競争に勝つには実行力が勝負になる。そのような業界や事業分野が増えているという。本の中ではＩＴ業界を例に取り上げているが、確かにそうで、この１０年位を見れば、サービス化とネットワーク（クラウド）化が大きな戦略だが、そんなに企業によって言っていることが違うわけでない。実行力のあるＩＢＭなどのいくつかの企業が成果を上げているだけだ。</p>
<p><br />◆戦略が実行できないと思われている理由とウソ</p>
<p>さて、ではなぜ、戦略実行がうまく行かないのか。これが次のテーマである。事例を分析し、以下のような原因を上げている。</p>
<p>・トップの鶴の一声とあれもこれも<br />・時間・準備不足<br />・戦略が不明確<br />・実行と評価制度がリンクしていない<br />・責任が不明確<br />・部門間の対立<br />・納得性が低い<br />・片手間の実行<br />・情熱・本気度の不足</p>
<p>などを上げており、このような問題を引き起こしているのは、前提の間違いだという指摘をしている。たとえば、鶴の一声であれば、</p>
<p>前提１：トップは「思いつき」ではなく、分析に基づいて指示を出すべき<br />前提２：「あれもこれも」では現場を混乱するので、トップはトレードオフをはっきりさせ、優先順位の指示をだすべき</p>
<p>という暗黙の前提があるが、これが本当に正しいのかという問題提起だ。これについて、いくつかの視点から議論し、以下のような前提に見直すべきだと指摘している。</p>
<p>見直し前提：分析は戦略ではない。戦略という未来への仮説は様々な要素の非線形的な統合であり「思いつき」からしか生まれない</p>
<p>そのほかの問題についても、確かに一理あるが、前提が間違っているではないかと指摘する。言い換えると、上記のような問題があるから戦略が実行できないというのはスケープゴートを作っているだけだというのが清水先生の指摘である。</p>
<p>そして、見直された前提を採用してマネジメントを考えた場合、組織レベルでのコミュニケーションの不足に戦略実行ができない最大の原因があるという結論になる。</p>
<p><br />◆戦略実行を推進するコミュニケーション</p>
<p>そこで後半では、コミュニケーションとは何か、戦略実行のためのコミュニケーションはどうあるべきかを論じている。まず、コミュニケーションの目的は情報を増やすことではなく、相互理解をすることだとしている。つまり、<br />（１）価値観や考え方が同じ人の間では、その合意内容についてよく理解する<br />（２）対立する人の間ではお互いの価値観について知り、なぜ対立しているのか、どこが対立しているかを知る<br />（３）価値観が同じでも微妙にある違いに気づき、対立してしてもそこにある共通点を見つける<br />の３つを行うことがコミュニケーションだと指摘する。このようなコミュニケーションを実行するアーキテクチャーとして</p>
<p><br />レベル１：情報（ホウレンソウ）<br />レベル２：提案（ロジカルシンキング）<br />レベル３：価値観・気持ち</p>
<p><br />の３層からなるコミュニケーション・ピラミッドを使い、コミュニケーションの本質は、受け手と送り手が意味を共有することだとし、そのためにはレベル３で、お互いの考え方、価値観を理解しなくてはならないという。この考えを戦略実行に当てはめると、組織のコミュニケーションの役割は<br />（１）戦略の「核」となる目的について合意する<br />（２）合意できない戦略施策についても、１００％の力を投入するための「納得」を培う<br />（３）実行の過程で新しく発見された情報を戦略に反映させる<br />の３つになると述べている。つまり、このようなコミュニケーションを行うことが、戦略を実行するカギを握っているわけだ。</p>
<p>戦略実行におけるコミュニケーションをこのようにとらえた場合、効率性の問題が出てくる。コミュニケーションを効率的に行うにはどうすればよいかという議論だ。この問題に対して、清水先生は</p>
<p>「意味を共有化する」コミュニケーションは、そんなに効率化できるものではない</p>
<p>と結論している。今、多くのミドルが戦略実行において、時間がないという理由で、できるだけメールでといった行動パターンを取るケースが多いが、少し、考え直してみる必要があると指摘する。</p>
<p><br />◆あなたの組織の戦略実行力は</p>
<p>最後に、組織の実行力を測る１０の質問というのが掲載されている。掲載しておくので、芳しくないようなら、ぜひ、この本を読んでみよう。</p>
<p>１．あなたは、相手が話を聞かないのは自分の責任だと思っているか<br />２．あなたは、会社のビジョンを絵に描けるか<br />３．あなたは、プランにどのくらいの資源をかけているか知っているか<br />４．あなたは、チェックをしたつもりになっていないか<br />５．あなたは、制度を作ってできたと思っていないか<br />６．成功と失敗の二元法でさまざまなことが語られていないか<br />７．あなたは、和気あいあいがコミュニケーションがよいことだと思っていないか<br />８．根負けしたり、させられた経験を、社員が持っているか<br />９．あなたは、現場での発見を推奨しているか<br />１０．あなたは、コミュニケーションに効率性ばかりを求めていないか</p>
<p>なお、この本を読むのに、思考の枠組みとして、清水先生の</p>
<p>清水 勝彦「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062820536/opc-22/ref=nosim" target="_blank">その前提が間違いです。</a> 」、講談社（2007）</p>
<p>が非常に役立つと思う。併せて読んでみてほしい。</p>
<p><br />◆プロジェクトマネジャーに向けてのメッセージ</p>
<p>戦略実行マネジメントを行うのはプログラムマネジメントやプロジェクトマネジメントの役割である。この本における戦略実行の問題点を読んでいると、プログラム／プロジェクトマネジメントの問題が浮き彫りになる。</p>
<p>プロジェクトマネジャーは現場力は好きだが、戦略という言葉が嫌う。現場力とは戦略実行力であり、清水先生、ミンツバーグ先生、遠藤先生がそれぞれの立場から指摘されているように、戦略実行力は与えられた戦略を実行するだけでなく、仮説の検証、場合によっては新しい仮説の立案まで含む能力である。ぜひ、そのような能力を身につけてほしいと思うが、その足掛かりとしてぜひ、読んでみてほしい本である。</p></div>
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        <title>技術を超えて（ファンが選ぶビジネス書１）</title>
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        <published>2011-03-15T18:09:02+09:00</published>
        <updated>2014-07-23T16:42:53+09:00</updated>
        <summary>=-=-=-=-= 「ファンが選ぶビジネス書」はfacebook別館で、５人以上...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
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<p>=-=-=-=-=<br />「<span style="color: #00bf00;"><strong>ファンが選ぶビジネス書</strong></span>」は<a href="http://mat.lekumo.biz/books/2011/03/iine.html" target="_blank">facebook別館</a>で、５人以上のリクエスト（いいね！）があった書籍の紹介です。詳しくは、<a href="http://mat.lekumo.biz/books/2011/03/iine.html" target="_blank">こちら</a>をご覧ください。<br />=-=-=-=-=</p>
<p>ジェフリー・ムーア（中山宥訳）「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212238/opc-22/ref=nosim" target="_blank">トルネード キャズムを越え、「超成長」を手に入れるマーケティング戦略</a>」、海と月社（2011）</p>
<p>お奨め度：★★★★★</p>
<p><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798101524/opc-22/ref=nosim" target="_blank">キャズム理論</a>の考案者として知られるジェフリー・ムーアにより１９９５年に出版され、いまや常識になったハイテクマーケティングのバイブル。テクノロジーライフサイクルの中で発生するキャズムとトルネードという２つの概念で過去のハイテク市場で発生した現象で説明し、ライフサイクルごとに適切なマーケティング方針を明確にした。</p><br />◆テクノロジーライフサイクル
<p>マーケティングでは古くはＰ＆Ｇを真似るという常識があった。ところが、ハイテク分野ではその常識が通用せず、ハイテク企業のマーケティング担当は途方に暮れていた。その原因は、タイプライターからワープロのようにパラダイム変化をもたらす不連続的なイノベーションがあることだ。</p>
<p>そこに福音をもたらしたのが、「テクノロジーライフサイクル」である。ムーアたちは、マーケティングターゲットとして以下の５つのユーザグループを定義することによりテクノロジーライフサイクルを表現した（括弧内は一般的な概念）。</p>
<p>（１）テクノロジー・マニア（イノベーター）<br />テクノロジーとは遅かれ早かれ、私たちの生活を改善してくれるものだと考え、複雑な技術の使いこなし方を習得する喜びを感じる<br />（２）ビジョナリー（アーリーアダプター）<br />組織に本格的な変革をもたらそうと働きかける。不連続なイノベーションに乗じて過去を断ち切り、まったく新しい未来を開拓したがっている<br />（３）実利主義者（アーリーマジョリティ）<br />技術に関心はなく、業務の効率化に関心がある。不連続的なイノベーションよりも、連続的な進化の方が好ましいと考えているが、自社の基幹業務のシステムをまかされているケースが多く、大量に製品を購入する<br />（４）保守派（レイトマジョリティ）<br />技術に投資しても自分たちにはあまり役立ちそうにないと考え、消極的であるが、周囲に取り残される状況になってからしぶしぶと新技術を受け入れる<br />（５）懐疑主義者（ラガード）<br />新技術やそのマーケティングに「おおげさすぎる」となん癖をつけては喜びを感じる。</p>
<p><br />◆キャズムとは</p>
<p>まず、ムーアたちは、このライフサイクルで、ビジョナリーから実利主義者へターゲットを移す際に予想外の躓きが起こることを発見した。価値観が違い、ビジョナリーの推進する革新的なプロジェクトを受け入れず、スムーズに境界を乗り越えられない。ベンチャー企業の場合、この時点ですでに多くの投資を受けているので、まっさかさまに奈落の底に落ちてしまう。これが「キャズム」である。</p>
<p>市場では、革新的な製品が市場にもたらされると、最初は必ずテクノロジー・マニアやビジョナリーからなる初期市場に温かく迎えられる。ところがその後、キャズムの深みに落ち、売り上げが衰えはじめ、たいていは急落する。もしうまくキャズムが超えれると、いよいよ実利主義者や保守派がしきめくメインストリーム市場に受け入れられる。</p>
<p><br />◆キャズムを乗り越え、ボーリングレーンへ</p>
<p>キャズムを超える基本戦略はビジョナリーと実利主義者の違いに着目することである。ビジョナリーは将来のために賭けにであるが、実利主義者は実績を求める。そこで、全力を一つの（ニッチ）市場に集中する。メインストリーム市場のある特定の領域にいる顧客層を把握して、その顧客に向けて１００％のホールプロダクト（顧客の問題に１００％の解決を与える製品）を提供する。この段階を、ボーリング・レーンという。一つの市場をボーリングのピンに見立て、どんどん倒して、連鎖反応を起こしていく。もちろん、一番ピンに当てることが重要であるが、それは、「参入コストが現時点での売り上げを超えるセグメント」であってはならない。つまり、<br />・購入動機に満ちたセグメント<br />・現時点で競合に占有されていないセグメント<br />であることが望ましい。また、ターゲットはＩＴ責任者ではなく、エンドユーザに焦点を当てることが重要だ。<br />このようにしてボーリングレーンでは<br />・目先の利益を上げる<br />・トルネード期に入ったあとマーケットリーダーになれるよう、将来を見据えた信用を気づく<br />の２つの目的を果たす。</p>
<p><br />◆ボーリングレーンからトルネードへ</p>
<p>これがうまくいくと、いよいよ書籍のタイトルでもある、「トルネード」がやってくる。トルネードとは、一般の顧客層が「一斉に」インフラとして新しいパラダイムを採用し始める状態である。つまり、今度のターゲットは実利主義者であるＩＴ責任者である。ボーリングレーンで実績を積んだパラダイムは、「エンドユーザも大喜び」、「ＩＴ責任者の負担をぐっと軽くする」、「業績も競争力も見違えるようにアップ」などのふれこみでやってくる。そこで、実利主義者の群れは放っておくことはできなくなり、３つの申し合わせをする。<br />・時期がきたらみんなで一緒に移動しよう<br />・新しいパラダイムのベンダーを選ぶときは、みんなで同じ業者を選択しよう<br />・いったん移行をはじめたら、できるだけ早く完了しよう<br />この３つの行動原理によってトルネードが起こる。</p>
<p>トルネード期のマーケティング戦略は顧客を無視することである。求められるのは需要の創造ではなく、滞りのない供給である。流通を妨げる行為はすべて目的に反する。かつてヘンリーフォードが生産性を高めるために３色選べたボディーを黒のみにし、「どんな色のモデルＴをご注文いただいても結構です。すべて黒になりますが」と言ってのけたのはトルネード期のマーケティングとしては正鵠を得ている。</p>
<p>たとえば、パソコン向けのレーザープリンタにトルネードをもたらしたヒューレットパッカードは<br />（１）ひたすら出荷する<br />（２）流通チャネルを拡大する<br />（３）順次、価格を引き下げを目指す<br />の３つを基本方針とした。単純な戦略であるが、やってのけるのは難しい。</p>
<p><br />◆メインストリート市場で成果を上げる</p>
<p>さて、トルネードに勝利すると、メインストリート市場が待っているが、ここにまた、新しい落とし穴がある。それは、上昇志向が強すぎ、メインストリートに入ったとたん、次のパラダイムシフトに関心が移ってしまうことだ。つまり、ベルカーブではなく、Ｓ字カーブを描こうとする。</p>
<p>この落とし穴に落ちないためには、エンジニアからマーケティングに主導権を渡すことだ。マーケティングは「従来より高度なハイテク・ソリューションは必要ない。使用感の改善こそが求められている」と考えてくれる。ムーアは、メインストリームでは、「ホールプロダクトプラスワン」とよぶオファーを推奨している。文字通り、トルネードでコモディティ化したホールプロダクトに副次的な付加価値をつけて、差別化する。</p>
<p>プラスワンのポイントは、負担するコストを最小限に抑え、従来よりも高い値段で買ってもらうことである。ムーアはハイテク製品では、準備されているが、ほとんどのユーザは使っていない（知られていない）機能に注目したキャンペーンを張ることが有効だと指摘している。</p>
<p><br />◆企業戦略と製品戦略のアラインメント</p>
<p>本書の最大の論点は</p>
<p>テクノロジーライフサイクルが大きな転換点にさしかかるたび、とるべきマーケティング戦略が劇的に変化する</p>
<p>ということだが、現実はそんなに単純な話ではない。まず、一つの企業は複数の製品を同時に手掛けており、製品ごとにライフサイクルが違う。また、同一のマーケットでもセグメントによってライフサイクルが違う場合があるなどの事情があるからだ。そのため、性格の矛盾するメインストリート、トルネード、ボーリングレーン期の戦略のどれを選べばよいか、迷うことになる。この問題に対して、製品ではなく、カテゴリーに着目して、ライフサイクルの特定をしていけばよい。</p>
<p>以上がテクノロジーライフサイクルに基づく製品戦略に関する理論だが、実際にはこれを企業の戦略と統合しなくてはならない。本書では、</p>
<p>・戦略的ポジショニング<br />・競争上の優位性<br />・ポジショニング<br />・組織内のリーダーシップ</p>
<p>の４つの視点から、議論している。詳細な議論は本書をお読みいただくことにして、ポイントは「パワー」とその配分にある。それぞれについてパワーの持ち主がどうかわるかを見極め、マーケットの変化に合わせて再定義・再構築していかなくてはならない。</p>
<p><br />◆スマートフォンにおけるトルネード</p>
<p>今回、海と月社から新訳で出たので、久しぶりに読んだ。ムーアの理論が日本で紹介されたあと、理論を無視して、失敗した産業の筆頭は携帯電話である。キャズムは乗り越え、トルネードをうまく起こした。しかし、メインストリーム市場で失敗し、事業規模の大きさから大きな痛手になり、ほとんどのメーカは事業整理をした。失敗は、エンジニアが主導権を譲らず、プラスワン戦略をとらずに、ムーアのいう「希望的観測トルネード」でパラダイムシフトを繰り返し、ガラケーという「過ぎたホールプロダクト」を作ってしまったことである。</p>
<p>事業整理をしたところで、やっとこれに気づき、がらりと戦略を変え、プラスワン戦略に変更したように見える。同時にスマートフォンが長いキャズムから、ボーリングレーンに移ってきた。このあと、トルネードを起こす準備が着々と進んでいる。おそらく、トルネードはうまくいくだろう。そこで、特にエンジニアには本書を読んでもらい、メインストリートで携帯電話と同じ過ちを繰り返さないことを祈る。</p></div>
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        <title>リセット！できるプレイヤーから、できるリーダーに！（書籍プレゼントあり）</title>
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        <published>2010-08-13T00:07:15+09:00</published>
        <updated>2014-07-23T16:42:54+09:00</updated>
        <summary>上村敏彦「即刻〈リセット〉したい５つのこと　リーダーになってもデキる人 33のル...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
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<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p><a href="http://mat.lekumo.biz/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2013/03/01/6a012876123792970c0133f305ed49970b.jpeg" data-prevurl="http://mat.lekumo.biz/.a/6a012876123792970c0133f305ed49970b-popup" onclick="window.open( this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=640,height=480,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39; ); return false" style="float: left;"><img alt="4883999238" class="asset asset-image at-xid-6a012876123792970c0133f305ed49970b " src="http://mat.lekumo.biz/photos/uncategorized/2013/03/01/6a012876123792970c0133f305ed4997_2.jpeg" data-prevurl="http://mat.lekumo.biz/.a/6a012876123792970c0133f305ed49970b-100wi" style="margin: 0px 5px 5px 0px; width: 100px;" /></a> <span style="font-size: 14px;"><span style="font-size: 15px;"><span style="font-size: 14px;"><span style="font-size: 15px;"><span style="font-size: 14px;"><span style="font-size: 15px;">上村敏彦「</span></span></span></span></span></span><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883999238/opc-22/ref=nosim" target="_blank"><span style="font-size: 14px;"><span style="font-size: 14px;"><span style="font-size: 14px;">即刻〈リセット〉したい５つのこと　リーダーになってもデキる人 33のルール</span></span></span></a><span style="font-size: 14px;"><span style="font-size: 14px;"><span style="font-size: 14px;">」、すばる舎（2010）</span></span></span></p>
<p>お奨め度：★★★★★</p>
<p>プレイヤーからリーダー（プレイングマネジャー）になるときに、失敗しがちな行動を避ける方法を経験に基づき、解説した本。一人でも部下ができたときに、ぜひ、手にとって読んでほしい一冊。</p>
<p>&#0160;</p>
<p>&#0160;</p><p>この本の根本的な問題意識は、優秀なプレイヤーがリーダーになったときに十分に力を発揮できず、成果を上げることができないという古くて新しい問題。基本的にはトランジションの問題である。</p>
<p>トランジションの理論を構築したのは、人材コンサルタントのウィリアム・ブリッジズ氏で、</p>
<p>第１段階……何かが終わる<br />第２段階……ニュートラルゾーン<br />第３段階……何かが始まる</p>
<p>の３ステップでトランジションが起こることを発見した。</p>
<p>すべてのトランジションは、何かが終わるところから始まる。新しいことを始めるためには、以前の古いことを終わらせる必要があるからだ。そして、ニュートラルゾーンは、どっちつかずの状態である。自分をとことん見つめ直す機会である。そして、ニュートラルゾーンを経験した後に、ようやく新しいことを始めることができるというものである。</p>
<p>ウィリアム・ブリッジズ（倉光 修、小林 哲郎訳）「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4422111639/opc-22/ref=nosim" target="_blank">トランジション―人生の転機</a>」、創元社（1994）</p>
<p>トランジションが難しいのは、ニュートラルゾーンにおいて、一旦、終わったつもりだったのものが復活してくるからだ。これが優秀なプレイヤーがリーダーになったときに、うまく行かない理由である。この本は、プレイヤーをうまく終わることのできない原因を</p>
<p>・自分の役割<br />・メンバーの見方<br />・判断しすぎ<br />・任せられない<br />・トラブルに対するスタンス</p>
<p>の５つに絞り、プレイヤーとしてのそれをリセットし、ニュートラルゾーンで試行してみるべきことのヒントを与えている。</p>
<p>この本では、プレイヤーのキャリアと、リーダーのキャリアの違いを、個人で成果を出すことが重視されるプレイヤーと、</p>
<p>・チームで成果を出すこと<br />・トラブルに対応すること<br />・次のリーダーを育てること</p>
<p>の３つの仕事が求められるリーダーだとしている。これが議論の前提であり、リーダーとしてそのような仕事をするためには、上の５つのポイントをうまくリセットして、新しいことを始めることが重要だという。</p>
<p>まず、自分の役割のリセットでは、プレイヤーから、リーダーに役割の意識を変える。そのためには、</p>
<p>・「メンバーの見方」のリセット<br />・「判断しすぎ」のリセット<br />・「任せられない」のリセット<br />・「トラブルに対するスタンス」のリセット</p>
<p>が必要だという位置づけをしている。</p>
<p>メンバーの見方のリセットでは、メンバーの弱みを気にせず、強みに着目し、強みを活かすことをアドバイスし、また、チームにおいて、強みを活かし、弱みを無意味なものにするようなジョブアサインをすべきだとし、その中で、強みを活かすために弱みを克服することを指導していくべきだと指摘している。</p>
<p>さらに、チームにおいてそのようなフォーメーションをとることによって、お互いに学び合い、弱みが克服されていくことが期待できると述べている。</p>
<p>２番目の「判断しすぎ」は、いくらチームの生産性を上げても、リーダーが全部の仕事を見ているとチームの生産性はリーダーの生産性に依存するという問題意識。このような状況になるのを防ぐために、チームビルディングができてきたくらいから、「やってみせる」から、「させてみる」へフェーズを移すことの重要性を指摘している。</p>
<p>「させてみる」方法としては、目的と締切（目標）のみを与えて、手段を規定しないことだ。その際、プロセスがきちんと見えているかどうかを確認して、見えていない場合には段取りをつけさせ、確認することが必要である。また、トラブル対応の観点からは、収束イメージを持たせることが重要である。さらに、育成という視点からは、<br />・ものごとの構造を教える<br />・判断のパラメータを教える<br />の２点が重要であるという。</p>
<p>３番目の任せられないのリセットでは、「１回で良い結果を出す」ことのではなく、「数回やらせて良い結果を出す』という風に意識を切り替えること。そして、「挑戦→失敗→学ぶ」というサイクルを経験させることが重要だという。</p>
<p>ただし、このサイクルを回すには、メンバーのフォローアップが必須であり、そのためにはまず、自分の作業量を減らすこと。それでできた時間でメンバーのフォローを実践することだ。これは口でいうのは簡単だが、意外と難しい。判断がぶれるからだ。プレイングマネジャーが難しい理由でもある。しかし、著者は経験のためにも、「任せてトラブル」は絶対に必要なプロセスだという。</p>
<p>また、任せ方はメンバーのタイプによって分けるべきで、<br />・任せてバリバリタイプ<br />・寡黙なきっちりタイプ<br />・やりたがり暴走タイプ<br />・一人で抱え込みタイプ<br />・何でも相談、不安タイプ<br />・どこかで抜けているベテランタイプ<br />・まだまだヨチヨチ、ひよこタイプ<br />に分けて、任せ方、指導法を変えればよいということで、かなり具体的な管理方法が述べられている。</p>
<p>４番目は「トラブルに対するスタンス」をリセット。ここでは、<br />・予兆を掴むこと<br />・リスクを定石通りに管理すること<br />・トラブルの最適な着地点として、顧客に「ありがとう」といって貰うにはどうすればよいかを考えるコト<br />・常にゴールを顧客におくこと<br />などを上げている。</p>
<p>これ以外に、ニュートラルゾーンをうまく過ごすために、</p>
<p>・人脈を築く<br />・勉強する</p>
<p>ということで、具体的な方法を示している。</p>
<p><br />この本のすばらしいところは、ゴールを明確にした上で、その解決方法を提示していることだ。本だからといっても、押しつけるだけが能ではない。考えながら読ませる本というのもあってもよいし、曲がりなりにもリーダーになろうという人を対象にした本であれば、考えながら読む本の方がよい。</p>
<p>それにはもう一つの理由があり、この本に書いてあることは非常に明確で、体系的で、すっきりしているが、実行するのは並大抵のことではないことが多い。スキルが必要なわけではない。自分の今までの実績を忘れ、自分がやればできると思うことを人を使って実行するには勇気が必要である。勇気を振り絞るためには、自分の頭で考えた上で、著者のアドバイスを読み、自分の考えを強化するというプロセスは非常に有効だと思われる。問題の本質をよく考えた書き方である。著者のメンバーへの指導方法が目に見えるような本の書き方である。</p>
<p>ちなみに、「トランジション」の中で、ウィリアム・ブリッジズ氏は、ニュートラルゾーンを乗り切るために以下の６つのアクションをとるとよいと述べている。</p>
<p>（１）１人になれる特定の時間と場所を確保する<br />（２）ニュートラルゾーンの体験の記録を付ける<br />（３）自叙伝を書くために、ひと休みする<br />（４）この機会に、本当にやりたいことを見いだす<br />（５）もしいま死んだら、心残りは何かを考える<br />（６）数日間、あなたなりの通過儀礼を体験する</p>
<p>の６つだ。本書でアドバイスされている取り組みを行っていく中で、このようなことも考えて見るべきだろう。</p>
<p>本書を３名の方にプレゼントします。締切は９月２４日です。希望される方はこちらから</p>
<p><a href="http://mat.lekumo.biz/books/present71.html" target="_self">第７１回書籍プレゼント 即刻〈リセット〉したい５つのこと</a></p></div>
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        <title>「ザ・ゴール」流プロジェクトマネジメントの強化書（書籍プレゼントあり）</title>
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        <published>2010-07-30T16:16:20+09:00</published>
        <updated>2014-07-23T16:42:54+09:00</updated>
        <summary>西原 隆、栗山 潤「TOC/CCPM標準ハンドブック―クリティカルチェーン・プロ...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロジェクトマネジメント（PM）" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="プロダクトマネジメント" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="感謝：戴いた書籍" />
        
        
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<p>お奨め度：★★★★</p>
<p>エリヤフ・ゴールドラット博士の「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478420408/opc-22/ref=nosim" target="_blank">ザ・ゴール</a>」で知られる経営論ＴＯＣをプロジェクトマネジメントに応用した手法ＣＣＰＭ（クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント）のハンドブック。基本的な理論から、事例までわかりやすく解説してあり、ＣＣＰＭの導入企業のプロジェクトリーダーがＣＣＰＭについてより深く知ることができる。また、プロジェクトがうまくいかなくて悩む企業の経営者やプロジェクトマネジャーにも有用な一冊。</p>
<p></p><p>本書は、プロジェクトマネジメントをより意味のあるものにするために</p>
<p>・何を変えるのか<br />・何に変えるのか<br />・どのように変えるのか</p>
<p>の３つの視点からＣＣＰＭを解説している。</p>
<p>まず、プロジェクト（マネジメント）の計画の問題として</p>
<p>・作業時間のばらつき<br />・化かし合いコミュニケーション<br />・安全余裕の増えすぎによるリードタイムの伸長</p>
<p>といった問題を指摘している。また、プロジェクト実行中の人間行動の問題として</p>
<p>・学生症候群<br />・悪いマルチタスキング<br />・早期完了の未報告<br />・パーキンソンの法則<br />・遅れの伝播</p>
<p>といった問題があると指摘している。さらに、進捗のチェックにおいては、いろいろな手法はあるものに、結局最後は勘と経験に頼っていると指摘。そして、問題の是正においては、プロジェクトリーダーは組織のジレンマに陥り、有効な対策が打てないという問題があることを指摘している。これらが変えなくてはならないことである。</p>
<p>これらを変えるのに問題に有効な方法がＴＯＣに基づく、ＣＣＰＭである。ＴＯＣには、さまざまな手法やフレームワークがあるが、すべて以下の３つの前提からなっている。</p>
<p>（１）組織には達成すべきゴールがある<br />（２）部分の合計は全体にならない<br />（３）組織の業績は、ごく少数の変数に制約されている（制約条件）</p>
<p>ＣＣＰＭでは、この３つの前提をプロジェクト型業務に適用して得られたマネジメント手法である。具体的には</p>
<p>（１）組織には達成すべきゴールがある<br />・スループット<br />・投資の減少<br />・業務費用の減少<br />（２）部分の合計は全体にならない<br />・従属性と変動性からプロジェクトを守るためには余裕が必要である<br />・個々のタスクに余裕を入れても機能しない<br />（３）組織の業績は、ごく少数の変数に制約されている<br />・市場が制約条件</p>
<p>と捉える。そしてマネジメント手法としては</p>
<p>・納期前にバッファを集中配置するスケジューリング<br />・タスクではなく、バッファに注目したマネジメント</p>
<p>という原理を採用している。これが、何に変えるか、つまり、プロジェクトマネジメント変革の目標である。</p>
<p>そして、いよいよ、どのように変えるかである。ここで、ＴＯＣの改善の進め方をＣＣＰＭに適用する。</p>
<p>ステップ１：制約条件を見つける<br />ステップ２：制約条件を徹底活用する方針を決める<br />ステップ３：他のすべてをステップ２の決定に従属させる<br />ステップ４：制約条件を強化する<br />ステップ５：惰性に注意しならがステップ１に戻る</p>
<p>という５ステップである。これによって、ＣＣＰＭでマネジメントを改善していく。</p>
<p>もっとも重要なのは、バッファマネジメントである。バッファマネジメントのメリットは</p>
<p>・進捗状況が一目でわかる<br />・開発期間を短縮できる<br />・計画の修正が簡単になる<br />・定量的な改善を実施することができる</p>
<p>といったところである。バッファマネジメントを展開したら、次は、制約条件の強化をする。この際には対立が生じる。あるいは、バッファマネジメントが不十分な場合にも同様の対立が生じる可能性がある。</p>
<p>そこで、ＴＯＣの思考プロセスを活用する。思考プロセスは、対立解消を行う方法で、プロジェクトのマネジメントで発生するコンフリクトを解消する。</p>
<p>このように、問題が起こっても解消できるわけであるが、同じ問題の再発は防ぐ必要があり、そのためには継続的な改善が行われる学習する組織を実現する必要がある。</p>
<p>さらに、本書では、ＣＣＰＭの実践事例として</p>
<p>・ソラン（Ｉ企業）におけるマネジメント改革<br />・ＰＦＵ（ＩＴ企業）における見える化<br />・製造業における製品開発へのＣＣＰＭの適用<br />・ビーイングにおけるＩＴパッケージ開発におけるＣＣＰＭとアジャイル開発の融合<br />・五星（建設業）の設計業務へのＣＣＰＭの適用</p>
<p>といった事例を紹介している。</p>
<p>本書を３名の方にプレゼントします。締切は８月２５日です。希望される方はこちらから</p>
<p><a href="http://mat.lekumo.biz/books/present70.html" target="_blank">第７０回書籍プレゼント 「TOC/CCPM標準ハンドブック</a></p></div>
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        <title>対話による交渉力を身につける（書籍プレゼントあり）</title>
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        <id>tag:bb.lekumo.jp,2003:post-49472017</id>
        <published>2010-06-03T23:23:30+09:00</published>
        <updated>2014-07-23T16:42:54+09:00</updated>
        <summary>峯本展夫「ピラミッド交渉力 「立体的+多面的思考」で「本物」の交渉力を身につける...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="★★★★★" />
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        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="思考法" />
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<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p><a href="http://mat.lekumo.biz/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2013/03/01/6a012876123792970c0133efbb2951970b.jpeg" data-prevurl="http://mat.lekumo.biz/.a/6a012876123792970c0133efbb2951970b-popup" onclick="window.open( this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=640,height=480,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39; ); return false" style="FLOAT: left"><img alt="4862802109" class="asset asset-image at-xid-6a012876123792970c0133efbb2951970b " src="http://mat.lekumo.biz/photos/uncategorized/2013/03/01/6a012876123792970c0133efbb295197_2.jpeg" data-prevurl="http://mat.lekumo.biz/.a/6a012876123792970c0133efbb2951970b-100wi" style="MARGIN: 0px 5px 5px 0px; WIDTH: 100px" /></a> <span style="FONT-SIZE: 14px"><strong>峯本展夫「</strong></span><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862802109/opc-22/ref=nosim" target="_blank"><span style="FONT-SIZE: 14px"><strong>ピラミッド交渉力 「立体的+多面的思考」で「本物」の交渉力を身につける</strong></span></a><span style="FONT-SIZE: 14px"><strong>」、総合法令出版（2010）</strong></span></p>
<p>お奨め度：★★★★★</p>
<p>弁証法に基づく対話による問題解決の具体的な方法と、その方法を実践するための能力構築の方法を説いた一冊。ミソは、論理だけではなく、知覚を絡めていること。これにより、論理的な解決ができない問題についても問題解決が可能になり、交渉力の幅が広がる。</p>
<p>漠然と対話の重要性を感じているが、実践をしようとすると、「話し合い」になってしまうという人にぜひ、読んでみていただきたい一冊。</p>
<p></p><p>この本で提唱しているピラミッド交渉力におけるピラミッドは、「論理と知覚のバランスの象徴」であり、「ピラミッド交渉力」とは「交渉の成功」を「相互満足」と考え、お互いの「共感」と「協力」を導き出し、お互いが「満足」する合意案を達成するための交渉力だとしている。</p>
<p>鍵になるのは「立体的思考力」と「すべり台アプローチ」と呼ぶものである。立体的思考力とは、意識レベルを上げていくことにより、物事のあり方を高次元で多面的に捉えていく能力である。</p>
<p>たとえば、コミュニケーションをよくしたいという問題がある。そこで、ホウレンソウによるピアコミュニケーションという意識レベルがある。つぎに、グループとして情報共有し、チームワークをよくするレベルがある。さらには、相互理解をし、組織を活性化し、新たなアイデアがどんどん生み出されるというレベルがある。</p>
<p>このようにコミュニケーションをよくする問題にも、いろいろなレベルがあり、いろいろなものの見方ができ、意識も変わってくる。これが立体的思考である。</p>
<p>そして、「すべり台アプローチ」とは立体的思考を行う具体的な方法である。すべり台というのは、すべり台の階段のように目的意識のレベルを上げていき、目的が決まったら手段創出をしてすべり台をすべるというメタファである。非常にイメージがよくわかる。</p>
<p>交渉力では相手があるので、相手とあわせてすべり台の階段を上っていき、レベルがあったところで、手段を考える必要がある。つまり、目的が共有できるまで目的のレベルを上げ、レベルがあったところで、手段を考え、実行することによって協調型の問題解決をするわけだ。</p>
<p>たとえば、こういう話だ。プロジェクトの状況が把握できない。プロジェクトリーダーはメンバーに日報の提出を依頼しているのだが、メンバーが忙しいから応じてくれない。そこで、目的レベルを上げ、作業に待ちができないようにすることを目的にする。そのためには、メンバーが状況をきちんと報告し、リーダーが調整することが不可欠である。このレベルで目的が合う。そこで、手段を考えるわけだが、日報である必要はない。メンバーは問題点の報告と調整事項の依頼をするようにした。</p>
<p>さて、立体的思考力と「すべり台アプローチ」を応用したピラミッド交渉力のアプローチとして、以下の３つのアプローチを提唱している。</p>
<p>アプローチ１：「目的のレベル」を上げる<br />アプローチ２：「共感」＝目的レベルの一致を確認する<br />アプローチ３：手段を共有して、創発を目指す</p>
<p>ここで注目はアプローチ２で、共感という考えを入れていることだ。目的の一致というのは簡単だが、実際に論理的に一致したかどうかは、容易に判断できるものではない。そこで、合っているかどうかを問題にするのではなく、合っていると「共感」できるかどうかを問題にしているのだ。これが、ピラミッドの知覚の部分である。</p>
<p>この実践として、ＺＯＰＡの考え方をベースにした新しい概念を提案している。アプローチ２で、相手のレベルの一致が確認できるもっとも接近した高位のレベル（ＬＵＬ）である。ＬＵＬの見つけ方として</p>
<p>（１）「貢献の対象」を定義して、そのイメージを明確に示す<br />（２）「手段」や「下位レベルの目的」に固執することが、相手の「脅威」となることを示唆しながら、相手にとって「目的のレベル」を上げることが本質的なことであることに気づくように導く<br />（３）相手の自己実現欲求を高める魅力的な成果のイメージを示す</p>
<p>この考え方は、「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4419050500/opc-22/ref=nosim" target="_blank">影響力の法則</a>」の考え方に近い。</p>
<p>後半は、ピラミッド交渉力を身につけるための能力とそのトレーニング方法が解説されている。コアになるのは立体的思考力で、</p>
<p>「物事や事象の構成や構造を捉えて高い次元から低い次元までのレベルとして認識する能力」</p>
<p>と定義されている。そして、これを中心にして、</p>
<p>１．抽象化能力：物事の本質的な部分を抽出して、その関係性や全体の構造を表現する能力<br />２．メタ認知力：自分の行動を客観的に認識して修正する能力<br />３．説明力：相手の理解レベルに応じて、物事や事象の内容を自在に表現する能力<br />４．シナリオ力：特定の情報に対する相手の反応、意識レベルの変化などの展開を先読みする能力<br />５．情報整理力：特定の情報を活用するために、時間とともに変化する情報を捉えて体系的に整理する能力</p>
<p>の５つの能力を身につけるための具体的なトレーニングを提案している。</p>
<p>また、これ以外の関連能力ということで、</p>
<p>・文脈整理力<br />・質問力<br />・傾聴力<br />・観察力<br />・感情のコントロール力</p>
<p>など、一般の交渉術やコミュニケーションで必要な能力について簡単な解説をしている。</p>
<p>この本そのものが、本書に書かれている立体的思考力やそのほかの能力がなくては読み解くのに苦労するような書き方になっている。魅力的なタイトルや構成に引かれて読み出すと、途中でギブアップしたくなるかもしれない。しかし、峯本さんの本は、それでも読み込めば、すごく役立つ。頑張って最後まで読んでみよう。</p>
<p>★この書籍を３名様にプレゼントします（６月２２日まで）。希望される方は<a href="http://mat.lekumo.biz/books/present68.html" target="_blank">こちら</a>から応募ください。</p></div>
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        <title>全世界で１８０万人のリーダーに読まれているリーダーシップのテキスト、ついに日本に上陸</title>
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        <published>2010-04-04T19:33:19+09:00</published>
        <updated>2014-07-23T16:42:55+09:00</updated>
        <summary>ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー（金井壽宏監訳、伊東奈美子訳）「リーダーシ...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="★★★★★" />
        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="★ビジネス名著" />
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        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="リーダーシップ" />
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<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p><a href="http://mat.lekumo.biz/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2013/03/01/6a012876123792970c01347fa28535970c.jpeg" data-prevurl="http://mat.lekumo.biz/.a/6a012876123792970c01347fa28535970c-popup" onclick="window.open( this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=640,height=480,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39; ); return false" style="float: left;"><img alt="4903212157" class="asset asset-image at-xid-6a012876123792970c01347fa28535970c " src="http://mat.lekumo.biz/photos/uncategorized/2013/03/01/6a012876123792970c01347fa2853597_2.jpeg" data-prevurl="http://mat.lekumo.biz/.a/6a012876123792970c01347fa28535970c-100wi" style="margin: 0px 5px 5px 0px; width: 100px;" /></a> ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー（金井壽宏監訳、伊東奈美子訳）「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212157/opc-22/ref=nosim" target="_blank">リーダーシップ・チャレンジ</a>」、海と月社（2010）</p>
<p>お奨め度：★★★★★</p>
<p>この本は、１９８７年に発行以来、１８０万部を突破し、世界でもっともよく知られたリーダーシップのテキストで、２００７年に発行された第４版の翻訳がやっと出版された。「ザ・ゴール」のように著者が日本での出版を拒否していたわけでもあるまいから、２３年というのはまさに、待望の出版である。この本の監訳を担当された金井壽宏先生いわく、</p>
<p>「もしも、英語が分かる人で１０年以上リーダーシップの研究や研修に携わっていながらこの本を知らない人がいらた、その人は「もぐり」だ</p>
<p>とのことだ。そのくらいよく知られた、欧米では定石のテキストだ。</p><p><br />◆３００冊の持論がすべて書かれているバイブル</p>
<p>いきなり脱線で恐縮だが、３月３１日に書いたこの記事で、ビジネス書の杜も１０００記事になった。</p>
<p><a href="http://mat.lekumo.biz/books/2010/03/manager-2.html" target="_blank">課長の知るべき原理原則</a></p>
<p>１記事１冊の紹介を原則としているが、関連書を紹介している記事は少なくないので、１２００～１３００冊くらいの本を紹介しているのではないかと思う。数えるのは大変なので、数えようとは思っていないが、おそらく、一番、多いのは、プロジェクトマネジメントを含む技術経営関係の本か、あるいはリーダーシップ関係の本のいずれかだと思っている。どちらにしても、１５０～２００冊くらいは紹介していると思う。</p>
<p>記事にしている本は、２～３冊に１冊だと思うので、単純に計算すれば、少なくとも３００冊くらいのリーダーシップの話題を含む本は読んでいることになると思う。リーダーシップの研究家ではないので、図解本とかハウツー本も読むし、専門書も読む。</p>
<p>読んでいるとこ、ほとんどのリーダーシップ行動がどこかの本で目にした記憶があるような印象を持ちながら読んだ。読み終わって、この本に含まれていない話題はないかなと３０分ほど考えてみたが、思い浮かばない。そのくらいこの本の体系は広いし、網羅的である。</p>
<p>リーダーシップにはいろいろな概念と言葉があるが、言葉こそ使われていないが、リーダーシップ行動として考えられているものは網羅的に取り上げられており、また、それが実践を考えて体系化されている、バイブルとでも言いたくなるようなテキストである。少なくとも日本におけるリーダーシップの実務書よりはこの本の方が古いので、正確な言い方ではないが、日本で出版されているほとんどのリーダーシップ本のエッセンスはこの本を読むことによって得られるといってよいだろう。その意味で、唯一無二の本である。さらに、リーダーシップ行動としてあるべき姿を示すときには、極めて適切で、簡単な事例や物語がついている。</p>
<p><br />◆リーダーシップの旅のガイドブックとその前提</p>
<p>ちなみに、著者のジェームス・クーゼス、バリー・ポズナーは「リーダーシップ」という旅のガイドブックであると言っている。旅のガイドブックは、そこに納められているところにすべていくわけではない。自分がこれから行く土地の全体像を把握し、自分が行きたいところを探し、そこへの行き方や、その土地での過ごし方を知ることが目的である。まさに、そういう本である。</p>
<p>ガイドブックの構成を説明する前に、この本の大きな前提になっていることが３つある。<br />一つ目はリーダーシップの定義に関わるもので、リーダーシップとは他者をみちびこうとする者と、ついていくことを選んだ者の関係であるということだ。二つ目は、誰もが、メンバーを導き、偉業を成し遂げることができるようになるということだ。もう一つは、仕事を「職務」の集合ではなく、一続きのプロジェクト（プログラム）と見ていることだ。その中でのリーダーシップ行動について言及しているように思える。事例の大半は、プロジェクトの局面を切り出したものになっている（必ずしもそうではない部分もあるが、それは２３年という時間の推移のためだろう）。</p>
<p><br />◆５つの実践指針</p>
<p>さて、前置きが長くなったが、本書では、まず、「５つの実践指針」というのが大きな枠組みになっている。５つとは</p>
<p>（１）規範となる<br />（２）共通のビジョンで鼓舞する<br />（３）現状を改革する<br />（４）行動できる環境をつくる<br />（５）心から励ます</p>
<p>この５つは、初版の出版された２５年前の調査でも有効性が確認され、第４版の執筆の際の調査でも有効性が確認されている普遍性のあるものだ。</p>
<p><br />◆メンバーの求めるリーダー像</p>
<p>ただし、これはあくまでも、リーダーの側からの視点であり、メンバーが何を期待するかは別の問題である。リーダーシップがリーダーとメンバーの参加するプロセスである限り、メンバーの願望を満たさない限り、すべてはうわべだけになる。</p>
<p>この本では、この点についても初版時から調査をしており、それもほとんど変わっていないと指摘する。すなわち</p>
<p>・正直である<br />・先見の明がある<br />・わくわくさせてくれる<br />・有能である</p>
<p>の４つである。このうち上位の３つは、リーダーの信頼性に関わるものであり、メンバーはリーダーに信頼を求めていることが分かる。つまり、いくらすばらしいビジョンを掲げていても、メンバーから信頼されていなくては、それは全く信用されず、意味を持たない。そのようにならないためには、リーダーは常に自分の信頼性を維持する努力を怠ってはならないと指摘している。</p>
<p><br />◆１０の実践と２０の具体的行動</p>
<p>さて、上の５つの実践指針には、それぞれ、２つの実践（計１０の実践）が示される。</p>
<p>（１－１）価値感を明確にする（３章）<br />（１－２）手本を示す（４章）<br />（２－１）未来を思い描く（５章）<br />（２－２）メンバーの強力を得る（６章）<br />（３－１）チャンスを見つける（７章）<br />（３－２）実験し、リスクをとる（８章）<br />（４－１）協働を促す（９章）<br />（４－２）メンバーに力を与える（１０章）<br />（５－１）功績を認め、感謝を伝える（１１章）<br />（５－２）価値感をたたえ、勝利を祝う（１２章）</p>
<p>さらに、各実践には２つの具体的行動が示され、それぞれに対して詳細な説明と、小さな物語（事例）を使いながら有効性を説明している。</p>
<p>例えば、（１－１）であれば</p>
<p>具体的行動１：自分自身の声で語る<br />具体的行動２：共通の価値感を確立する</p>
<p>という行動規範が示されている。また、一つの行動規範に対して、いくつかの視点から具体的な行動事例を示している。</p>
<p><br />◆この本は読者のリーダー</p>
<p>この本の作り方をみていると、この本自体がガイドブックであると同時に、リーダーシップを具現化しようとしていることに気がつく。つまり、この本は自身が、５つの実践方針を踏まえた読者のリーダーであろうとしているように感じる。何を言っているかピンと来ないと思うので、、ぜひ、この本を読み、もう一度、思い出してほしい。</p>
<p>ということで、仕事であろうと、家族であろうと、人生であろうと、地域コミュニティであろうと、人を導くことがある人はこの本１冊あれば、家宝になるだろう。ぜひ、購入し、一度と言わず、迷ったら開いてみてほしい。</p>
<p><br />◆国民性について</p>
<p>最後にこの本を読む上で、ぜひ、考えてほしいことがある。最近、加護野忠男先生の「経営の精神」という本が出版された。この本に、こういうエスニックジョークが紹介されている。</p>
<p>「船の救命ボートが定員オーバーになって誰かに降りてもらわなくてはならないときにどうするか」という話。アメリカ人を降ろすには「降りたらヒーローになれるぞ」、イギリス人には「あなたはジェントルマンじゃないか」といえばよい。ドイツ人には、「これは絶対的命令である」といえばよい。日本人には「みんな降りたぞ」といえばよい。</p>
<p>というものだ。僕は研究者ではないので、グローバルリーダーシップの研究にどのようなものがあるかは知らないが、経験的にこのような国民性はリーダーシップ行動の前提になるものだと思う。この本の中で、１０の実践までは普遍性があるように思えるのだが、具体的行動、あるいは事例になると、やはり、アメリカ人を動かすための規範、あるいは説明というものが多いように感じる。僕の個人的な経験であるが、同じく、米国生まれのプロジェクトマネジメントの実践の中で、日本では通用しないのではないかと思われるようなリーダー行動が所々に紹介されている。この点はよく考えながら読んだ方がよいように思う。</p>
<p>著者も言っているように、リーダーシップは他者をみちびこうとする者と、ついていくことを選んだ者の関係だからだ。リーダーシップは人間関係でも、人間関係のすべてがリーダーシップではない。人間関係は難しい！</p></div>
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        <title>プロジェクト型経営の実践を勉強するならこの本</title>
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        <published>2009-10-15T11:44:25+09:00</published>
        <updated>2014-07-23T16:42:56+09:00</updated>
        <summary>浦 正樹「プロジェクトを成功に導く組織モデル チームの「やる気」はなぜ結果に結び...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
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<p>お奨め度：★★★★1/2</p>

<p>日本で屈指のプロジェクトマネジメントのコンサルタントによる、プロジェクト型経営（マネジメントバイプロジェクト）の教科書。多くのケースを踏まえて得られた知見がベストプラクティスとして集約されており、プロジェクト型経営のイメージを把握するには最適な一冊である。</p>

<p></p><p>この本では、プロジェクト型経営を、ガバナンスという視点から捉え、プロジェクトマネジメントのモデルとして</p>

<p>・現場のマネジメント<br />・戦略的調整<br />・戦略的意志決定</p>

<p>という３層のモデルを示している。簡単に言ってしまえば、現場のマネジメントがＰＭＢＯＫ（Ｒ）に代表されるようないわゆるプロジェクトマネジメントを行う。戦略的意志決定は文字通り、戦略の策定や、マーケット情報、ビジネス情報、プロジェクト情報を統合した戦略的判断を行う。戦略的意志決定は戦略と現場の活動の整合をする。</p>

<p>この３層モデルに基づいてプロジェクトガバナンスを実現するために、</p>

<p>・プロセス<br />・組織<br />・ＩＴ</p>

<p>の３要素がどうあるべきかを説いている。</p>

<p>３層モデルでプロジェクトマネジメントの活動として行われるのは、</p>

<p>・情報の集約（上り方向のライン）<br />・戦略の具体化（下り方向のライン）</p>

<p>であり、これを円滑に行うことによって、プロジェクト情報が循環し、組織の目指すゴールを実現することができる。循環には、最低でも４つのマネジメントサイクルが構成される必要がある。</p>

<p>・プロジェクトの進捗管理と計画変更を行うための、プロジェクトごとに閉じたサイクル<br />・プロジェクト内では解決できない課題をプロジェクト横断的な調整で解決するためのサイクル<br />・戦略の見直しは伴わないものの組織的な課題に対処し、全体最適に向けたリカバリを行うためのサイクル<br />・組織戦略を見直し、その新玉戦略を現場のプロジェクトに落とし込むための組織全体を巻き込んで行われるサイクル</p>

<p>これらのサイクルを実現するための、プロセス、組織、ＩＴのベストプラクティスがふんだんに書かれている。</p>

<p>さらに、これらのいわば米国流のトップダウン型のプロジェクトガバナンスの実現は、国民性や日本型経営モデルとの不整合により、日本の組織では実効性に疑問が残る部分があり、それを解消するために「シナジー型のプロジェクトガバナンス」と呼ぶ方法を提唱している。</p>

<p>「シナジー型のプロジェクトガバナンス」は、経営層の現場への介入を最小限にするというコンセプトで、、日本の現場の持つポテンシャルを引き出し、より高い成果を目指すためのプロジェクトガバナンスである。</p>

<p>このために、マネジメントを上下で分割し、上位側（戦略的意志決定と戦略調整）はトップダウンのプロジェクトガバナンスを行う。下位側（現場のマネジメント）は、プロジェクトマネジャーのコンピテンシーの強化を行うことにより、組織全体としてのガバナンスの確立を目指すものである。</p>

<p>この点も含めて、本書で提案しているマネジメントモデルを実現するためには、戦略的ＰＭＯが不可欠であり、その役割についても詳細に記述されている。</p>

<p>教科書であるので、プロジェクトマネジメントに関わる人たち全員に向けて書かれている方である。そのため、内容は抽象性が高く、高度である。一方で、日本でもっとも多くのプロジェクトを見ているコンサルタントの一人だと思われる著者の見識がふんだんも盛り込まれているので、きわめて実践的な本になっている。強いていえば、ＰＭＯと経営者に読んでほしい本だが、プロジェクトマネジャーやラインマネジャーも苦労して読めば、その分、どこかで間違いなく役立つという類の一冊だ。</p>

<p>概ね、書いてあることは賛成であるが、一つだけ違和感を感じた部分がある。この本では、組織全体をマネジメントバイプロジェクトで動かす、いわゆるプロジェクト型組織を前提にした方法論としてまとめているが、おそらく日本企業の現場の強みは本当の現場にあるわけではなく、ミドルマネジャーにある。ライン組織によるプロジェクト実行であれば、シナジー型のプロジェクトガバナンスとして書かれていることはミドルアップダウンである。プロジェクト型組織を前提にして、現場力が活きるのかどうかについては、若干、疑問を持った。</p></div>
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        <title>勝てるルールに変える！ゲーム理論指南書</title>
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        <published>2009-09-20T18:11:39+09:00</published>
        <updated>2014-07-23T16:42:56+09:00</updated>
        <summary>川西 諭「ゲーム理論の思考法」中経出版（2009） お奨め度：★★★★★ ※この...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
        </author>
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<div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><p><a onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false" href="http://mat.lekumo.biz/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/09/20/4806134708.jpg" data-prevurl="http://mat.lekumo.biz/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/09/20/4806134708.jpg"><img width="100" height="100" title="4806134708" alt="4806134708" src="http://mat.lekumo.biz/books/images/2009/09/20/4806134708.jpg" data-prevurl="http://mat.lekumo.biz/books/images/2009/09/20/4806134708.jpg" border="0" style="MARGIN: 0px 5px 5px 0px; FLOAT: left" /></a> 川西 諭「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806134708/opc-22/ref=nosim" target="_blank">ゲーム理論の思考法</a>」中経出版（2009）</p>

<p>お奨め度：★★★★★</p>

<p>※この本を３名の方にプレゼントします。応募要領は本記事の最後をご覧ください。</p>

<p>ゲーム理論は、交渉プロフェッショナルなど、一部のビジネスマンには大いに役立つが、それは解説の方法でそのように思い込んでしまっているということを思い知らせてくれる本。ビジネスの場面で出てくる問題解決を思考フレームワーク化し、そのフレームワークの中でゲーム理論を使うという解説方法をとっているので、実務でも大いに役立つ本になっている。その意味で、タイトル通り、ゲーム理論の説明にとどまらず、ゲーム理論を使ってどのように思考をしていくかという内容になっている。その意味で、画期的な一冊。</p>

<p></p><p>この本で提唱している思考フレームワークは</p>

<p>（１）状況を俯瞰的に「把握」する<br />（２）起こりうる未来を「予測」する<br />（３）問題を根本から「解決」する</p>

<p>という問題発見、問題解決のフレームワークである。ゲーム理論が戦略構築における問題解決に活用できることは間違いないのだが、意外とどのように問題解決に使っていくかを述べている本は多くない。一方で、ゲーム理論自体は「頭の体操」としてはおもしろく、ゲーム理論の本を読む、あるいはゲーム理論を学ぶこと自体を目的としていたが、この本では、このフレームを意識しながらゲーム理論の説明している。</p>

<p>解説の流れは、まず、ゲーム理論のイメージ把握の基礎である「囚人のジレンマ」から始まる。囚人のジレンマとは以下のようなゲームである。</p>

<p>ある夫婦が覚醒剤の使用の容疑で逮捕された。二人は、別々の留置所に拘留されている。取り調べたが、口は堅い。状況証拠としては十分だが、決定的な証拠の発見に至らず、当局は２人に取引を持ちかけた。夫には</p>

<p>「もし妻の罪を証言（自白）すれば、妻は３年の刑とするかわりに、お前は無罪してやる」<br />「もしお前が黙秘して、妻が自白したらお前は３年の刑とする」<br />「もし２人とも自白した場合には二人そろって２年の刑にする」<br />「もし２人とも黙秘した場合には二人そろって１年の刑にする」</p>

<p>という取引を持ちかけた。また、妻にも同じ取引を持ちかけた。</p>

<p>これを見ると明らかなように、夫婦のトータルの刑をもっとも軽くするのは、お互いに黙秘し、そろって１年の刑を受けることである。ところが、現実には２人とも告白し、２人そろって２年の刑を受けることになる。なぜか？残された子供が心配だからではない。</p>

<p>まず、夫はこう考える。<br />１．妻が「黙秘」を選んだとする。このとき、もし自分が黙秘すれば自分は１年の刑だが、逆に自分が証言すれば無罪になる。だから妻を裏切り、証言したほうが得だ。 <br />２．妻が「証言」を選んだとする。このとき、もし自分が黙秘すれば自分は３年の刑だが、逆に自分が妻を裏切れば２年ですむ。だから妻を裏切り、証言したほうが得だ。 </p>

<p>つまり、妻が黙秘しようが、証言しようが、夫は証言するのが最適の戦略である。これがゲームの構造と本書で読んでいるものだ。</p>

<p>だから某容疑者は自白したわけだ（っていうか、そんな論理的な判断ができるなら、覚醒剤など使わないか；笑）</p>

<p>妻の方も同じだ。</p>

<p>ということで、お互いに証言し、夫婦揃って２年の刑を受けるのだ。この行動の秘密を解く鍵は、「ナッシュ均衡」という概念にある。ナッシュ均衡とは</p>

<p>お互いに相手の戦略に対して最良の行動を取り合っている状態</p>

<p>である。</p>

<p>つまり、囚人のジレンマでは、相互に告白するという状態だ。この本では、ナッシュ均衡を機械的に見つける方法を説明したのちに、囚人のジレンマと同じ構造を持つゲーム「合理的なブタ」を使って、ビジネスの現場でこのような考え方がどう活かされるかを説明している。</p>

<p>大企業Ａ社と町工場のＢ社は、同じような商品を作っている。販売ルートはインターネットがほとんどで、各社のホームページから受注するシステムである。ところがある地域にはインターネットのインフラが整備されていないので、今は商品が売れていない。Ａ社はインターネットを整備する財力があるが、Ｂ社にはない。このとき、Ａ社はどのような戦略に出るべきか</p>

<p>という問題を考えている。この答えは、「合理的なブタ」ゲームの応用として考えると、Ａ社がインターネット整備をすることだ（こういう状況にあって気になる人は本を買って読んでください）。</p>

<p>しかし、現実にはもっと別の問題解決の方法がある。たとえば、Ａ社がＢ社に対してインフラの共同整備を持ちかけることである。これをこの本の著者・川西先生は「ゲームを支配しているルールを変える」と言っているが、ここでゲームの構造をきちんと理解しているかどうかが効いてくる。Ｂ社がゲームの構造を理解していれば、ナッシュ均衡がＡ社が単独の投資をすることにあると分かっているので、出資を断ることもできる。さらに、よりしたたかであれば、それを見越して、インフラ設置後のビジネス展開に有利な条件をつけた上で、投資に応じることもできる。このようにゲームのルールを変える際に、ゲームの構造を把握できていることで有利に交渉を進めることができるので、ゲーム理論を知っておくことが重要だというのがこの川西先生の主張である。</p>

<p>この一連の流れが、冒頭に述べたゲーム理論による、問題の「把握」、「予測」「解決」の流れである。</p>

<p>本書は囚人のジレンマ以外に、</p>

<p>・コーディネーションゲーム<br />・チキンゲーム<br />・マッチング・ペニーズ<br />・ホテリング・ゲーム</p>

<p>など、代表的なゲームについても、構造の把握、ルールを変える際のポイントについて例を使いながら明快に説明している。</p>

<p>さらに、ゲームの中に時間要素が入った「ダイナミックゲーム」についても１章を割いて同じパターンで解説をしている。ダイナミックゲームでは、チェスのような展開型ゲームを中心に解説されているが、この中で、仕組み作りにゲーム理論をうまく応用する方法が述べられているのが、大変、参考になった。</p>

<p>最後の章では、でも、人間はゲームだけでは動かないという話をされている。</p>

<p>ちょっと脱線するが、このブログで2007年のアワードに選んだ「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4419050500/opc-22/ref=nosim" target="_blank">影響力の法則</a>」という本がある。この本を最初に読んだときに、興味深かったのが、構造と感情を整理してあったことだ。この本では、カレンシー（貨幣）交換という基本コンセプトを使って、対人関係をゲーム理論的に捉え、メリット、デメリットの中に感情を入れている。これはおもしろいと思ったのだが、本書の最終章の、「人間は非合理的に動く」というのはまさに、この点についてもっと複雑な状況を説明していて、大変、興味深かった。</p>

<p>結局、対人関係をうまく構築していくというのは、こういう発想が必要なのだと思う。構造の部分を無視して対人関係を築いていくとあまり良い関係にははならない。たとえば、この自民党（族議員）と官僚の関係はまさにその典型ではないかと思う。まず、構造をきちんと理解し、その上で、感情的な配慮をしていく必要があり、そのためには、ゲーム理論をきちんと学ぶというのは一定の価値があるように思う。</p>

<p>ぜひ、この本を手にとって、まずは身近な問題を考えながら考えてみてほしい。</p>

<p>◆プレゼントへの応募方法。（締切2009年10月7日）</p>

<p>本書を３名の方にプレゼントします。希望の方はこちらからご応募ください。</p>

<p><a href="http://pmstyle.jp/honpo/present/20090923.htm" target="_blank">第６３回　PMstyle 書籍プレゼント</a></p>

<p></p></div>
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        <title>あるリーダーシップの旅</title>
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        <published>2009-08-09T19:16:30+09:00</published>
        <updated>2014-07-23T16:42:56+09:00</updated>
        <summary>松山 淳「真のリーダーに導く7通の手紙」、青春出版社（2009） お奨め度：★★...</summary>
        <author>
            <name>好川哲人</name>
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        <category scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" term="キャリアマネジメント" />
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<p>お奨め度：★★★★</p>

<p>ひとりのミドルマネジャーのリーダーシップの旅を７通の手紙として描いた物語と、心理学的な視座からその旅を解説していく形式のリーダーシップ読本。</p>

<p>この種の本によくある、何かを言いたいが故の不自然な状況設定などがあまりなく、物語として素直に読める。また、解説もわかりやすい。</p><p>物語の主人公は大手メーカーで実績を上げながらリストラされ、父親の創業した中小企業へ仕事の場を移す。父の会社でも営業部長として厳しい経営環境の中で結果を残すが、父亡き後、後継の社長の「百年に一度の危機」を乗り越えるためのリストラ策の中で、課長に降格される。長年のお得意様からは、父親にまったく及ばないことを指摘され、「自分が知らないことを知れ」と指摘される。社長から押しつけられたできの悪い部下は主人公を無視し、主人公の上司の部長と相談しながら勝手にやっており、疎外感を持つようになる。</p>

<p>そうしているうちに、人員削減をしないと言っていた社長が突然、人員削減を発表する。その中に、できの悪い部下が含まれていた。伝えるために、初めてその部下と真剣に対話をした主人公は、部下のことを知らないことに気づき、また、部下の事情や思いを聞き、人員削減の撤回を社長に求める。</p>

<p>社長の条件は、社員全員の反対の署名。タカをくくっていたが、主人公の人望のなさ故に署名は思ったように集まらない。そのうち、番頭役のような工場長から呼び出され、ちゃんと向き合えと一喝される。そして次の日から、ひとりひとりにあって、ついに全員の署名を取り付け、取締役会で正式に反対表明をする。</p>

<p>社長を除く全役員が賛成。しかし、同時に、社長は責任を問われ、解任される。そこで、主人公は、自分を育てるために仕組まれたシナリオだったことに気がつく。</p>

<p>そして、一連の騒動から半年後、主人公は社史の編集することになり、そこで、今までは知らなかった父親の考えや思いを徐々にしることになる。そして、それを知りつつも、自分は自分の道を歩むことを改めて決意し、次なる旅への一歩を踏み出す。</p>

<p>ざっとこのような物語が、７通の父への手紙</p>

<p>一通目「逆境」―逆境のなかでこそ、人は大切なことに気づく<br />二通目「助言」―今まで知らなかった「もう一つの自分」を知るとき<br />三通目「交錯」―悩みを「話す」ことは、悩みを「離す」こと<br />四通目「錯覚」―嫌いなものとは、無意識のなかにある自分の「影」<br />五通目「異変」―「聴く」ということは、苦しみを分かちあうこと<br />六通目「自覚」―「鎧」を磨くのではなく脱ぎ捨てることで真の強さを持つ<br />七通目「門出」―「門」をくぐり抜けた先に、理想のあなたが待っている</p>

<p>で描かれている。</p>

<p>そして、それぞれの手紙の意図、および、対処をポイントとして解説している。ポイントは、</p>

<p>（１）逆境の中で大切なことに気づく<br />（２）知らなかった自分を知る<br />（３）「話す」とは「離す」こと<br />（４）無意識の自分の中にある自分の影を嫌う<br />（５）「聴く」ことは苦しみを分かち合う<br />（６）「鎧」を磨くのではなく、脱ぎ捨てることによって真の強さを持つ<br />（７）「門」をくぐり抜けたあとに理想のあなたがまっている</p>

<p>実は、この本はアップルシード・エージェンシーという出版エージェントの方から、書籍プレゼントのオファーを戴き、読んだ本である。</p>

<p>読んでいるうちにびっくりしたのだが、僕のクライアントでものすごくにたケースを経験したことがある。実際のケースは、結局、主人公の立場の人（創業者）の息子さんが父が作り、創業時からのメンバーが継承した会社を飛び出し、ベンチャーを作った。それなりに成功しているのでまあ、それはそれでよかったと思うが、僕はかれこれ１０年ちかく、一連の流れに関わった。</p>

<p>その方がこの本を読んでいたら、きっと、結末が違っただろうという気がした。一方で、この本の物語と同じような旅をするとは限らなかっただろうとも思う。</p>

<p>解説編はかなり理論的に書かれているが、全体としては、この本は何かを押しつける本ではなく、考えさせ、見つけさせるような性格の本ではないかと思う。</p></div>
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