コミュニケーションマネジメント Feed

2006年4月25日 (火)

コミュニケーションマネジメントの本

475690957401lzzzzzzz 鶴野充茂「あたりまえだけどなかなかできない説明のルール」、明日香出版社(2006)

お奨め度:★★★★

かなりディープなコミュニケーションの本。準備で8割が決まるといっているように、コミュニケーションの技術そのものよりは、コミュニケーションマネジメントのノウハウに重点が置かれている。

・説明する前にシナリオを準備しよう

・説明する前に相手の答えを予想しよう

・ひとつのことをさまざまな視点で見よう

・聞かれる以上の情報を用意しておこう

・説明の「種類」をはっきりさせよう

・本当に目の前にいる人は説明すべき人なのかを考えよう

・会う前に電話かメールで概要を伝えよう

といったルールが101並んでいる。プロジェクトマネジャー必見の一冊。

このシリーズ、ブログでも「あたりまえだけどなかなかわからない組織のルール」を取り上げているが、人気シリーズになってきて、内容も充実してきた感がある。この本のようにあまり世の中にない視点でまとめた本をもっと出してほしい。

2005年8月10日 (水)

ファシリテーションの威力

B000ami0be01 Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 09月号

特集:ファシリテーション型リーダーシップ

詳細目次はこちら(アマゾンではありません。ダイヤモンド社のサイトですので、ご注意ください)。

好川が参考になった記事ベスト3

(1)ジェフ・ワイ、ジョナサン・ヒューズ「軋轢の解決が協働を育む」

真のコラボレーションを実現し、異なる視点や能力を生かすには「コンフリクト」に注目しなければならない。コンフリクトを阻害要因とみるよりも、むしろ、積極的に使い、マネジメントをしていく必要がある。この記事では、コンフリクトマネジメントの方法論について議論している。

(2)エイドリアン・J・スライウォツキー、ジョン・ドルジク「「戦略リスク」を体系的に管理する」

リスクマネジメントが進歩する中で、事業を混乱させ、企業価値を破壊しかねない「戦略リスク」に対しては、いまだに無防備である。この記事では、戦略リスクをマネジメントする方法について論じている。

(3)リチャード・タナー・パスカル、ジェリー・スターニン「ポジティブ・デビアンス:「片隅の成功者」から変革は始まる」

「ポジティブ・デビアンス」と呼ばれる「ほかの社員とは違うやり方でより優れた成果を上げている社員や手法」は組織の中に必ず存在する。社員たちにこのポジティブ・デビアンスをみずから発見させ、彼ら自身の意志と力で社内に浸透させることこそ、企業を変革する有効な方法である。

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2005年8月 8日 (月)

説得ではなく、納得を!

4532312310久恒啓一「合意術 「深堀り型」問題解決のすすめ」、日本経済新聞社(2005)

お奨め度:★★★★

図解思考法の大家 久恒啓一氏が図解を用いることにより、説得ではなく、「納得型」の合意をすることのノウハウについて書いた野心作。

著者は、合意を問題解決だと捉え、そこに図解が有効であることを主張している。とくに、納得してもらうためには、全体について共通の認識を作り上げる必要があり、そのために、図解を使うことの有効性をといている。

読んでいると納得できる部分は多いが、実践しようとすると、ロジカルシンキングと図解に関する相当なスキルが必要なのではないかと思う。それ自体を書いているわけではないが、とりあえず、本書を読んでみて、納得できれば、ロジカルシンキングや図解の勉強をすればよいだろう。

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2005年7月31日 (日)

コミュニケーションの最強テキスト

4820118102 マイケル・ハタズリー、リンダ・マックジャネット(林和恵、水谷栄二、木村けい子訳)「ハーバードで学ぶマネジメント・コミュニケーション―原則・応用・手法」、生産性出版(2005)

お奨め度:★★★1/2

マネジメントの場面で必要になるコミュニケーションについて、進め方を論理的に説明している。話し合い、会議などのファシリテーション系だけではなく、文章の書き方など、広い範囲でのコミュニケーションを対象にしているので、一冊、持っておくとよいだろう。

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2004年12月10日 (金)

チーム・ビルディングを正しく理解しよう!

B0006fv85a09Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・ レビュー) 2004年12月号

特集:チーム・ビルディング

詳細目次はこちら(アマゾンではありません。ダイヤモンド社のサイトですので、ご注意ください)。

好川の参考になった記事ベスト3

(1)和田秀樹「チームの心理学」

チームマネジメントでは個と全体のマネジメントが求められるが、これには「心理学」のフレームワークが有効である。この記事では、精神的プラットフォームとして「成熟した依存」関係の必要性を訴え、ここに「共感する力」「疑う力」を発揮させることで、チームの生産性や創造性、結束力が高まると主張する。

(2)ナディム F.マッタ、ロナルド N.アシュケナス「大プロジェクトは小さく管理する」

大規模プロジェクトで期待どおりの成果を上げられない最大の原因はプロジェクト・マネジメント手法にある。WBSでプロジェクトに必要な活動を事前にすべて洗い出し、これらを順次水平的に実行していくやり方が災いの元である。ここに「ラピッド・リザルト・イニシアティブ」を導入すれば、プロジェクトは必ず成果を出すことができる。

(3)釘崎広光「成果主義が「チーム力」を強化する」

成果主義への批判は、運用の失敗に起因するものばかりである。これが度重なり、日本的経営を破壊するものだという批判もある。しかし、運用をうまくすれば、成果主義は日本的経営の強みを増幅することができる。

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