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2005年8月 8日 (月)

説得ではなく、納得を!

4532312310久恒啓一「合意術 「深堀り型」問題解決のすすめ」、日本経済新聞社(2005)

お奨め度:★★★★

図解思考法の大家 久恒啓一氏が図解を用いることにより、説得ではなく、「納得型」の合意をすることのノウハウについて書いた野心作。

著者は、合意を問題解決だと捉え、そこに図解が有効であることを主張している。とくに、納得してもらうためには、全体について共通の認識を作り上げる必要があり、そのために、図解を使うことの有効性をといている。

読んでいると納得できる部分は多いが、実践しようとすると、ロジカルシンキングと図解に関する相当なスキルが必要なのではないかと思う。それ自体を書いているわけではないが、とりあえず、本書を読んでみて、納得できれば、ロジカルシンキングや図解の勉強をすればよいだろう。

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目次

1章 「合意」とは意識を合わせること
 合意には「よい合意」と「悪い合意」がある
 「説得型」から「納得型」の時代へ
 合意もコミュニケーションと情報の問題
 「腑に落ちる」ということ
 意識は情報で合わせる
 仕事の本質は「問題解決」である

2章 「定性情報」をよく見つめよ
 自分を「絶対化」する落とし穴
 「相対化」のために「定性情報」を使う
 定性情報は未来の声
 感度の鋭い人が先に気づく
 分類できない情報に気をつけよう
 デコボコ、ゴツゴツ、バラバラした情報が大事
 定性情報を深堀りする
 定性情報を読み解くカギ
 「お客さまの声」「住民の声」を頼りに改革
 県民の声を聞く(宮城県・県民サービス向上委員会でのケース)
 相手の身になって定性情報を読む
 定性情報から本質を探る(「県民ニーズマップ」の例から)
 本質を探っていく作業は楽しい

3章 全体の見晴らしをよくする
 問題の構造と関係を明らかにする
 鳥瞰すればよく見渡せる
 図解には「編集能力」が欠かせない
 図解を使った農業審議会(古川市でのケース)
 「理解・疑問・批判」の三点をはっきりさせよ
 見晴らしをよくするのがリーダーの役目
 初めの段階から、一歩一歩山を登

4章 図解でやり取りをする
 問題とは立体的なもの
 文章中心主義の行きづまり
 図解はコミュニケーションを活発化する
 図解は融通がきく
 共通認識ができ、相違点もはっきりわかる
 国際舞台でも図解を使おう

5章 プロセスのなかにこそ合意がある
 「落としどころ」を考えてはいけない
 交渉の本当の相手は誰か
 妥協や譲歩が必要になることも
 「誰のためか」を考えよ
 少数意見を尊重すること
 自らが足元を掘るしかない
 共同責任が望ましい

6章 説得ではなく納得させる
 なぜ全員の納得が大事なのか
 納得型行政への転換を
 納得するから考える
 納得型営業のすすめ
 図解は納得感を深める
 時間軸と地理軸で説明する
 参集・参与・参画の順になるほどよい
 内輪だけの「方言」は阻害要因

7章 柔らかな合意のすすめ
 一〇〇%の合意を狙ってはいけない
 合意は変化するもの
 「満足度」という合意
 インターネットによる合意も
 合意は一つと決まったものではない
 自然に流れるような合意がいい

あとがき


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