技術経営 Feed

2005年11月 9日 (水)

技術経営の定番

4820118064_1 藤末健三「技術経営論」、生産性出版(2005)

お奨め度:★★★★

最近ではMOTの本は山ほどある。古くから技術経営の定番だったのは山之内昭夫先生の「新・技術経営論」(日本経済新聞社)だが、1992年の本で、その後、クリステンセンの破壊的イノベーション概念の登場があったり、あるいは、ITに代表されるような昔は見られなかった性格の技術の台頭があったりで、少し、古くなってきた感がある。

技術経営の本の多くはあまりバランスがよくない。その中で、比較的バランスがいいと思っていたのが、著者の前著である「技術経営入門」である。この本そのものは入門書であ482224387709lzzzzzzzり、突っ込み方が浅く、定番というにはちょっとという感じで、次の本格解説本が待たれた。その後、東京大学で教鞭をとられていた著者は、民主党より参議院議員となられたので、諦めていたら、なんと、いきなり、出てきたのが本書。

技術経営の課題が、ほぼ、網羅されており、技術に関わる仕事をしている人はぜひ、読んでおきたい1冊である。

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2005年7月31日 (日)

テクノロジストの条件

4478300720 ピーター・ドラッカー(上田惇生訳)「テクノロジストの条件    はじめて読むドラッカー (技術編)」、ダイヤモンド社(2005)

紙版><Kindle版

お奨め度:★★★★★

ドラッカーの著作を読んでいると、その端々に、技術に対する非常に深い造詣を感じることがある。ただ、その全体像が見えなかった。

このように著作集として整理されると、改めて、ドラッカーの技術に対する造詣の深さに改めて驚かされるばかりである。

MOTにかかわっている人はもちろんであるが、技術者として、目先の技術を追いかけるだけではなく、高い志をもち、技術による社会貢献に取り組んで行きたいと考えている人に特にお奨めしたい。

また、最近、MOTブームの一方で、飛行機や鉄道などでは、技術軽視によると思われる災害、事故が目につく。また、携帯電話などの電子商品では技術、あるいは技術者の社会的な責任を全うしていない事例が目につく。もう一度、技術者、あるいは技術のスタンスを考え直す時期に来ている。

そのような時期にぜひ読んでみたい1冊である。

また、あわせて、

プロフェッショナルの条件~いかに成果をあげ、成長するか

https://mat.lekumo.biz/books/2005/02/post_4.html

チェンジリーダーの条件~みずから変化をつくりだせ!

https://mat.lekumo.biz/books/2005/06/post_7754.html

イノベーターの条件~社会の絆をいかに創造するか

https://mat.lekumo.biz/books/2005/06/post_234dB0084066JM.html

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