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2005年6月 1日 (水)

イノベーターの条件

4478300623 ピーター・ドラッカー(上田惇生訳)「 イノベーターの条件―社会の絆をいかに創造するか」、ダイヤモンド社(2000)

紙版><Kindle版

お奨め度:★★★★★

ドラッカーの論文集第3弾で、社会構造の変革について述べた著作を集めている。ひとつひとつの論文を見ると、さすが、ドラッカーという含蓄の深い論文ばかりであり、また、言及している範囲も経済だけではなく、政治、教育など、非常に広範な範囲で言及されており、深く読むと、これらが、非常に深く関連していることが分かる。

ドラッカーの社会論の中で興味深いのは、NPOの議論である。NPOの重要性を古くから訴えてきた一人がドラッカーであるが、ここにきてやっと、予測した未来が現実のものになりつつある。その流れを検証するにも絶好の1冊である。

日本の読者へルネッサンスへの期待

はじめに

Part1 激動の転換期にある社会
1章 社会の存在を当然としてはならない
2章 経済至上主義は人を幸せにするか
3章 20世紀の変化の本質は何か
4章 多元社会における組織の原理
5章 起業家社会の到来は何を意味するか
6章 NPOはなぜ成功したのか

Part2 断絶後の経済
1章「継続の時代」は終わった
2章 世界経済の変貌がもつ意味

Part3 模索する政治
1章 理性崇拝は何をもたらすか
2章 改革の原理としての正統保守主義
3章 社会の問題に唯一の正解はない
4章「利害による連合」の終わり
5章 国民国家から大国家(メガステイト)へ
6章 高齢者が政治を動かす

Part4 問われる知識と教育
1章 知識の政治学
2章 学校が劇的に変わる
3章 分析から知覚へ21世紀の社会と世界観

付章 もう一人のキルケゴール人間の実存はいかにして可能か

編訳者あとがき

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