リーダーシップ Feed

2009年12月 8日 (火)

飲み屋で組織の愚痴を言っている役職者に読んでほしい本

447800577X  アイラ・チャレフ(野中 香方子訳)「ザ・フォロワーシップ―上司を動かす賢い部下の教科書」、ダイヤモンド社(2009)

お奨め度:★★★★★

フォロワーシップの提唱者、ロバート・ケリーの「The Power of followership」(邦訳:「指導力革命!~リーダーシップからフォロワーシップへ」)に並ぶフォロワーシップの定番本。ロバート・ケリーの本は、フォロワーシップの概念の説明に重点が置かれているが、この本はフォロワーシップのあるべき姿として原題にもなっている「勇敢なフォロワーシップ」を描き、そのようなフォロワーシップを発揮するための方法をさまざまな視点から、リストとして提示している。読めばそのようなフォロワーシップ行動ができるような気がしてくる一冊だ。

続きを読む »

2009年11月24日 (火)

「決めるべき」ことを「決める」とうまく行く

4862760384 リクルートHCソリューションユニット、太田芳徳「 「決める」マネジメント――人を活かす職場をつくる」、英治出版(2009)

お奨め度:★★★★★

昨年来、マネジャー・課長向けの本がたくさん出版されているが、ついに決定版が出てきたという感じの本。正解のない時代に明確なマネジャー像を与えてくれる一冊。問題分析がしっかりとしているので、これからマネジャーになる人のためのお勉強ではなく、むしろ、課長で苦労している人、特に「アクティブ・ノンアクション」に陥っているマネジャーにぜひ、読んでほしい一冊。

続きを読む »

2009年9月 2日 (水)

戦略的なプロジェクトのマネジメント

4478009201 大木 豊成「ソフトバンク流「超」速断の仕事術―1か月かかる仕事を1週間でやり遂げる!」、ダイヤモンド社(2009)

お奨め度:★★★★1/2

久しぶりにプロジェクトマネジャーやプロジェクトスポンサーが読む価値のあるプロジェクトマネジメントの本に出会った。ソフトバンクグループで活躍されている大木豊成氏が、経験に基づき書いた「短納期」、「大規模」なプロジェクト推進方法論。

続きを読む »

2009年8月 9日 (日)

あるリーダーシップの旅

4413037197 松山 淳「真のリーダーに導く7通の手紙」、青春出版社(2009)

お奨め度:★★★★

ひとりのミドルマネジャーのリーダーシップの旅を7通の手紙として描いた物語と、心理学的な視座からその旅を解説していく形式のリーダーシップ読本。

この種の本によくある、何かを言いたいが故の不自然な状況設定などがあまりなく、物語として素直に読める。また、解説もわかりやすい。

続きを読む »

2009年8月 7日 (金)

技術を推進力とするプロデュース

4396111673 宮永 博史「理系の企画力!-ヒット商品は「現場感覚」から」、祥伝社(2009)

お奨め度:★★★★1/2

東京理科大学の社会人向けのMOTコースは、日本の経営学の重鎮のひとりで、「人本主義」とか、「場のマネジメント」といったユニークな理論を構築されてきた伊丹敬之先生をはじめとする、質の高い教員を抱えた実践的なコースと評判のコースで。

その中でも、技術経営の分野に、セレンディピティというユニークな概念を持ち込まれている宮永先生のカジュアルに読める一冊。

続きを読む »

2009年6月30日 (火)

バケツに水を注ぐ

4532312159 ドナルド・クリフトン、トム・ラス(高遠 裕子訳)「心のなかの幸福のバケツ」、日本経済新聞社(2005)

お奨め度:★★★★★

「ポジティブ心理学の祖父」、「強みの心理学の父」と呼ばれるドナルド・クリフトンが自身の40年間に渡る仕事を「ひしゃく」と「バケツ」という単純なメタファで紹介した本。メタファが単純な分、書かれていることには非常に深みがある。

続きを読む »

2009年6月17日 (水)

深く、実践的なチームマネジメント論

4904086902_2 吉村 啓邦「チームの生成と開発」、北辰堂出版(2009)

お奨め度:★★★★★

チームマネジメントのバイブルといわれる

ジョン・カッツェンバック、ダグラス・スミス(吉良 直人、横山 禎徳訳)「「高業績チーム」の知恵―企業を革新する自己実現型組織」、ダイヤモンド社(1994)

という本がある。この本は300ページ以上ある本だ。ジョン・カッツェンバックなどによって確立されているチームマネジメント論をベースに、自らの新しい知見と実践論を交え、発展させ、200ページ強の本にまとめた密度の濃いチームマネジメント論。

続きを読む »

2009年6月 2日 (火)

リーダーはパラダイムシフトに如何に対応すべきか

482274020x ジョエル・バーカー(仁平 和夫訳)「パラダイムの魔力―成功を約束する創造的未来の発見法」、日経BP出版センター(1995)

お奨め度:★★★★★

トーマス・クーンの提唱したパラダイムをビジネスに定着させたきっかけになった書籍。パラダイムが如何に重要かを多くのパラダイムシフトの例を上げて説明し、リーダーはパラダイムに如何に対応すべきかを述べている。

続きを読む »

2009年5月31日 (日)

「語り」と「騙り」

4779503477 金井 壽宏、高井 俊次、中西 眞知子、森岡 正芳編著「語りと騙りの間―羅生門的現実と人間のレスポンシビリティー(対応・呼応・責任)  」、ナカニシヤ出版(2009)

お奨め度:★★★1/2

語りの真実や責任について考察した論文集。このテーマで3つのパートに分け、

○語りが生み出す「ともに生きる世界」
・語りと騙りの間を活かす ―セラピーの場で―
・看護師に内在する語りと傾聴の様相
・演劇と語り ―声と身体の共振・共酔の世界―
○語りを可能とする仕掛け 
・リーダー人物の語りとリーダーシップ現象の時空間 ―世代継承的夢の語り―
・叙事詩の語り口 ―日本人が「語る」チンギス・ハーン―
・語りと成熟の仕掛けとしての地域社会 ―中高年におけるコンボイの形成と自己の語りなおし―
○実践のなかの語り
・地域ブランドと「語り」建築の創作における語り
・建築の創作における語り
・言葉のなかの倫理的なまなざし ―組織の語りと不祥事―
・語りと再帰性 ―語りから社会・制度へ 社会・制度から語りへ―

の10本の論文を採録している。

続きを読む »

2009年4月30日 (木)

「すりあわせ」というパラダイム

4478007993山本 修一郎「次世代プロジェクトリーダーのためのすりあわせの技術」、ダイヤモンド社(2009)

お奨め度:★★★★

今年になって、すりあわせをテーマにした本が2冊出版された。

そのうちの一冊がこの本。この本は、新規ビジネス開発をテーマに、その中核となるシステムの開発を行う様子を物語仕立てで描いたもので、その中で「すりあわせ家」が専門家の対立や協同をうまく調整しながらプロジェクトを成功に導いていくというもの。

続きを読む »

PMstyle 2025年11月~2026年2月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

アクセスランキング

カテゴリ

Powered by Six Apart

Powered by Google

  • スポンサーリンク
  • サイト内検索
    Google