★★★★★ Feed

2010年4月18日 (日)

ビジネスの海の海図を描き、航海をする

4492532692 平井 孝志「戦略力を高める」、東洋経済新報社(2010)

「現場」と「構想」をつなぐ「組織」の力をどう高めるかを議論した「組織力を高める」、売れる商品を作り続けるために顧客とどう向き合うかを議論した「顧客力を高める」に続き、思考の質やスピードという戦略力をどう高めるかを議論した第三作。

オーソドックスな戦略論と戦略実行論を独特の表現や、経験に裏打ちされた事例を使って解説されている。ビジネスマンにとって不可欠になってきた戦略力を高めたいすべての人にお奨めの一冊。特に、洋物の戦略論を読むと、言葉だけでいやにやるという人には、吟味された表現されている本書がお奨め。

続きを読む »

2010年4月 5日 (月)

未来への洞察を折り込んだ戦略計画を作る思考フレームワーク

4492556648 西村 行功「戦略思考のフレームワーク―未来を洞察する「メタ思考」入門」、東洋経済新報社(2010)

お奨め度:★★★★★

戦略の策定に役立つ思考フレームワークを4層のアーキテクチャーにまとめ、それぞれについて例を交えながら解説している。4層とは

 シナリオシンキング>システムシンキング>ロジカルシンキング>思考のOS

という階層である。戦略策定の視野は、現在から因果関係の明確な近い未来までであることが、多い中で、シナリオを体系の中に取り込むことによって、時間的に長い視野で戦略を策定する必要を提案している。著者はシナリオプラニングの日本の第一人者であり、90社のシナリオプラニングに携わってきた思考ノウハウを「未来を洞察するメタ思考」として公開した一冊。

続きを読む »

2010年4月 4日 (日)

全世界で180万人のリーダーに読まれているリーダーシップのテキスト、ついに日本に上陸

4903212157 ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)

お奨め度:★★★★★

この本は、1987年に発行以来、180万部を突破し、世界でもっともよく知られたリーダーシップのテキストで、2007年に発行された第4版の翻訳がやっと出版された。「ザ・ゴール」のように著者が日本での出版を拒否していたわけでもあるまいから、23年というのはまさに、待望の出版である。この本の監訳を担当された金井壽宏先生いわく、

「もしも、英語が分かる人で10年以上リーダーシップの研究や研修に携わっていながらこの本を知らない人がいらた、その人は「もぐり」だ

とのことだ。そのくらいよく知られた、欧米では定石のテキストだ。

続きを読む »

2010年4月 1日 (木)

「精神論」のフレームワーク

482011932X 加護野 忠男「経営の精神 ~我々が捨ててしまったものは何か~ 」、生産性出版(2010)

お奨め度:★★★★★

日本を代表する経営学者・加護野忠男教授の久しぶりの著書。現在の日本の産業を「経営精神」に注目し、分析し、劣化の理由を考察し、さらに、その復興について提案した本。


前書きに、出版社からの、「生産性運動50周年を記念して日本企業の指針となるものを書いてほしい」という依頼によるものだと明かされているが、まさに、これからの日本企業の指針をなるものだ。経営者はもちろんだが、経営精神の具現者すべてに読んでほしい一冊。

続きを読む »

2010年3月31日 (水)

課長の知るべき原理原則

4309245102 濱田 秀彦「一冊ですべてわかる 課長のキホン」、河出書房新社(2010)

お奨め度:★★★★★

今月3冊目の課長本の紹介。この本が出たら、もう課長本は出しにくいのではないかと思うくらい、良くできている。明日、課長に昇進する人は、今日の帰宅時に買って帰って読んでおこう!

とりあえず、すぐに読んでほしいのは、課長の喜びの下り。

・人間的な成長
・経営感覚
・人脈
・DNAを残す

の4つだと指摘されている。

続きを読む »

2010年3月24日 (水)

プロフェッショナルマインドをビジネスマンに!

4862760732 額宮良紀、 鈴木憲「揺るがない人のマインドビルディング ― 異分野のプロに学ぶ仕事のヒント83」、 英治出版(2009)


お奨め度:★★★★★

極限状態でベストな判断を下す最前線のプロフェッショナルのマインドを、いろいろなビジネスの場で役立てようという一冊。

戦闘機 パイロット、消防隊 隊長、国際線旅客機 機長、ハリウッド映画俳優、人質交渉人、外務省外交官、プロマジシャン、プロ棋士(将棋/囲碁)、脳神経外科医、武道家(合気道)、レストラン料理長、米国海兵隊隊員、旅客機CA(キャビンアテンダント)、JR運転士、警察本部長、などのプロフェッショナルの言葉から83を選んでいる。

続きを読む »

2010年3月23日 (火)

戦略実行マネジャーの必読書

4532310377 ラリー・ボシディ、ラム・チャラン(高遠 裕子訳)「経営は「実行」―明日から結果を出す鉄則」、日本経済新聞社(2003)

お奨め度:★★★★★

2002年に原書が出版され、大変なベストセラーになった本。邦訳は、2003年に出版された。最近、経営リーダー向けの本がいろいろと出版されるようになってきた。手当たり次第読んでいるが、精神論とオペレーショナルな話だけに終始している本ばかりなので、古い本だが、経営の永遠を論じた本でもあるので、ぜひ、読んでほしいなと思って、紹介することにした。

この本のテーマはシンプルである。戦略の実行こそがリーダーの仕事であるにも関わらず、その方法を知らず、成果を上げることができないでいるリーダーは多い。そのようなリーダーのために、戦略実行には、体系があり、その体系をきちんと理解し、実践していくことで「実行」ができることを示すのがこの本のテーマである。

続きを読む »

2010年3月22日 (月)

「やらなくてはならない」から、「ありたい」へ

4478013020 北垣 武文「ビジョナリー・リーダー―自らのビジョンを確立し、組織の成果を最大化する」、ダイヤモンド社(2010)

お奨め度:★★★★★

ビジョナリーリーダーシップを、リーダーシッププロセスと、ピラミッドモデルを中心に解説し、また、キャリアデザインの手法を応用したビジョンの獲得の提案と、エンパワーメントによるビジョナリーリーダーシップの実践を解説した一冊。誰もが感心を持つ、ビジョンとリーダーシップについて、極めて実践的な解説をした、今までにはなかった本。すべてのリーダーに読んでほしい一冊。

続きを読む »

2010年3月18日 (木)

自分自身に許可を与える

4484101017 ティナ・シーリグ(高遠裕子訳、三ツ松新解説)「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」、 阪急コミュニケーションズ(2010)

紙版><Kindle版

お奨め度:★★★★★

この本は、スタンフォード大学アントレプレナー・センターのエグゼクティブディレクターであるティナ・シーリングが、自身の体験、創造性開発プログラムでの受講者のパフォーマンス、自分でみた企業の事例など、極めて豊富な事例に基づき、自分への許可をどのように与えるかについて体系的に述べたものである。

続きを読む »

2010年3月15日 (月)

危機の中で結果を出すには

4863940084 スティーブン・コヴィー、ブレック・イングランド、ロバート・ホイットマン「結果を出すリーダーになる」、キングベアー出版(2010)

お奨め度:★★★★★

不透明で困難な時代にリーダーが行うべきことを、フランクリン・コヴィー社のこれまでのソリューションをベースに考察した一冊。モデルとして、ツール・ド・フランス(世界でもっとも過酷な自転車のロードレース)で、個人で7連覇を遂げたランス・アームストロングを取り上げ、さまざまな考察をしている。そして、アームストロングと敗者の間には

規律ある実行力を備えたチームが勝利を手にし、これに欠けるチームが敗者になる

というルールを見つけた。

続きを読む »

PMstyle 2025年12月~2026年3月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

アクセスランキング

カテゴリ

Powered by Six Apart

Powered by Google

  • スポンサーリンク
  • サイト内検索
    Google