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2010年1月

2010年1月30日 (土)

新企画!【杜の中の3本の樹】第1回 「決める」3冊

「ビジネス書の杜」の今年の目標の一つは、「3冊まとめて本を読む」という書籍紹介を行うことです。

この書籍紹介方法は、松岡正剛さんのイシス編集学校が3冊屋という企画として書店で展開している方法です。実際に参加してみて、「3冊であることの意味」をぼんやりと感じることができましたので、ビジネス書という分野に限定して、でもう少し、極めてみたいと思っています。おつきあいいただければ幸いです。

ビジネス書の杜では、この企画を「杜の中の「三本の樹」」と名付けることにしました。

初回のお題を何にしようかと迷っているうちに、もう1月も終わりになって、慌てて決めました。第1回のお題は

 決める3冊

です。


【決める3冊】

●西村 行功「シナリオ・シンキング―不確実な未来への「構え」を創る思考法」、ダイヤモンド社(2003)

4478490406 

●後 正武「意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法」、ダイヤモンド社(1998)

4478372608

●リクルートHCソリューションユニット、太田芳徳「「決める」マネジメント」、英治出版(2009) 

4862760384

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2010年1月29日 (金)

目から鱗のサービスマネジメント~顧客満足を向上させたければこの本を読め!

4478006679 諏訪 良武(北城 恪太郎監修)「顧客はサービスを買っている―顧客満足向上の鍵を握る事前期待のマネジメント」、ダイヤモンド社(2009)

お奨め度:★★★★1/2

近藤 隆雄先生の「サービスマネジメント入門―物づくりから価値づくりへの移行」(1995)が出版されてから15年経つ。この本は、その後、改訂、改版され、2007年に

4820118773 近藤 隆雄 「サービスマネジメント入門第3版―ものづくりから価値づくりの視点へ」、生産性出版 (2007)

が出版されている。この間、サービス業のGDPは70%以上を超え、いろいろな問題を抱えているが、体系的に勉強できる本は近藤先生の本だけだった。そこに、「大物新人がやってきた」みたいな雰囲気で、この本が出てきた。

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2010年1月24日 (日)

97人のエキスパートなプロジェクトマネジャーの知恵

0596804164 Barbee Davis編「97 Things Every Project Manager Should Know: Collective Wisdom from the Experts」、Oreilly & Associates Inc; 1版(2009)

お奨め度:★★★★

このブログではあまり洋書を紹介しないが、ぜひ、紹介しておきたい本、というかシリーズがある。日本では、新しい技術分野にチャレンジしたことのあるITエンジニアであれば、一度はお世話になったのではないかと思うくらい有名な出版社、Oreilly & Associates Incが新しく起こしたシリーズで、97 Things(「Collective Wisdom from the Experts」)というシリーズ。そのプロジェクトマネジャー向けのシリーズ。

このシリーズ、実務をしている専門家の中で、ウェブメディアサイトにちょっとした記事を書いたり、あるいは、コミュニティの機関誌にちょっとした記事を書いたりしている人97人に、短い記事を書いてもらって「知恵」として集めて本にしたもの。

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2010年1月19日 (火)

プロデュースのバイブル~プロジェクトをクリエイティブに変えたいリーダーに!

4781602932 平野 暁臣「プロデュース入門―オリジナリティが壁を破る」、イーストプレス(2009)

お奨め度:★★★★★

ビジネス書の杜Award2009は太田芳徳さんの『「決める」マネジメント』を選んだ。太田さんの本は、時代に即した概念をふんだんに取り入れ、また、極めて実践的であるゆえ、この3年間にAwardに選んだ本の中では、もっとも良い本だと思っている。しかし、もし、この本がもう少し、早い時期に出ていたら、相当、悩んだと思う。そのくらい、すばらしいプロデュース論の本。

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「プロデュース」の本がずいぶん増えましたね

2009年はプロデュースに関する本がこれまでにないくらいたくさん、出版された印象がある。

おそらく、2008年の末に出版され、ビジネス書の杜でもAward2008に選んだ佐々木尚彦氏の

プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動

がきっかけになったものだろう。また、昨年は空前のイノベーションブームだったこともあって、出版的にはプロデュースはブームだったのかもしれない。

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2010年1月11日 (月)

第65回書籍プレゼント「「決める」マネジメント」(2010年1月28日まで)

第65回は、英治出版様のご厚意により、「ビジネス書の杜Award2009」を受賞したマネジャー向けの啓蒙書『「決める」マネジメント』をプレゼントしていただけることになりました。

多くのマネジャーに共通の問題である「決めることができず、部下を混乱に巻き込む」問題に対して、その原因を分析し、処方箋を提示しいた本です。「決めれないという自覚症状のあるマネジャー」、「忙しい割には成果の出ないマネジャー」は必読の本です。この機会にぜひ、読んでみてください。

書籍の詳しい内容はビジネス書の杜の紹介記事をお読みください。こちらです。

応募の方はこちらです。

ビジネス書の杜Award2009「このビジネス書がすごい!2009」

Award2009 毎年の恒例になっています、「ビジネス書の杜」主宰者・好川哲人が選ぶ「このビジネス書がすごい!2009」(ビジネス書の杜Award2009)は

リクルートHCソリューションユニット、太田芳徳「 「決める」マネジメント――人を活かす職場をつくる」、英治出版(2009)

を選びました。

また、こちらも恒例になっています、Awardの著者をお迎えしたセミナーも行います。

━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆組織を強くする、「決める」マネジメント◆(2PDU)
  日時:2010年02月16日(火)19:00-21:00
  場所:銀座ブロッサム中央会館(東京都・中央区)
  講師:太田芳徳様(株式会社リクルート)
  詳細・お申込 http://www.pmstyle.biz/smn/20100216.htm
  主催:ビジネス書の杜
  後援:英治出版
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回は、「「決める」マネジメント――人を活かす職場をつくる」を出版された英治出版社の後援を戴けることになりました。

加えて、英治出版社様の協力を戴き、この本の書籍プレゼントも同時に行うことになりました。詳しくはこちらをご覧ください。

第65回書籍プレゼント「「決める」マネジメント」(2010年1月28日)

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2010年1月 2日 (土)

ビジネス書の杜セミナー『ビジネスマンのためのラテラルシンキング講座』のご案内(2010年2月20日)

2010年第2回のビジネス書の杜セミナーを以下の要領で行います。講師は、

3分でわかるラテラル・シンキングの基本」日本実業出版社(2008)

の著者、山下貴史先生です。厳しい環境の中で必要になる創造的問題解決の基本を身につけるチャンスです。奮ってご参加ください。

【開催要領】

テーマ:『ビジネスマンのためのラテラルシンキング講座』
       ~ラテラルシンキングによる創造的問題解決

講師:山下貴史(やましたたかふみ) 先生

日時:2010年02月20日(土) 13時30分~17時

場所:森下文化センター(アクセス) (東京都江東区)

受講料:5000円(税込み)
      書籍持ち込み割引あり(詳細は申し込みページ)

概要:ビジネスマンを取り巻く環境はどんどん厳しくなり、従来の問題解決法では、解決の糸口がつかめない問題に直面する場面が増えてきています。そこで、必要なことは問題の見方を変えて新しい問題解決の視座や視点を持ち込むことです。
そのためには、思考の幅を拡げ今まで気がつかなかったような解決策や、今までと違ったソリューションを生み出す思考が必要になります。
本セミナーでは、そのような思考手法をエクササイズ等を通じて実感として学び、思考習慣として身につけることを目指します。

申し込みページ:http://www.pmstyle.biz/pmstyleplus/lateral.htm

ドラッカー「マネジメント」の本質が理解できる、エンターテイメント

4478012032 岩崎 夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」、ダイヤモンド社(2009)

紙版><Kindle版

お奨め度:★★★★1/2

放送作家から、ビジネスのマネジャーへという異色のキャリアを持つ著者が、ドラッカーの「マネジメント」を高校野球という舞台で実践する様子をエンターテイメントとして書いた一冊。

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【ビジネス書の杜】2009年売れ筋ベスト10

Book 1位はビジネス書の杜Award2008の本「プロデュース能力」でした。これで、2年続いて、ビジネス書の杜Awardの本が翌年の年間売上げトップになりました。

第2位は2005年の本で、「世界一わかりやすいプロジェクト・マネジメント」です。現場リーダーの読者が多いというビジネス書の杜のブログの特性もありますが、この本、2005年の出版以来、

2008年:3位、2007年:3位、2006年:2位、2005年:8位

と5年連続してベスト10に入っています。日本人の書いた本ではないのが若干残念ですが、拍手!ですね。

第3位に入った、「職養道」の本は僕のお気に入りの本で、紹介したときにびっくりするくらい売れましたが、その後も少しずつ売れ、3位にランクインです。こういう本が売れるのはうれしいですね。

第4位は、財務3表一体理解法で有名な國貞克則さんが、自分のマネジメントに対する想いを書かれた本です。2009年3月にPMstyleのプライベートセミナーでお話をして頂きましたが、よかったです。

5位は、「プレゼンテーション Zen」でした。プレゼンテーションとは何かがよく分かる本です。プレゼンテーションというと、クリエイター系の職業の人のスキルだと認識されてきましたが、これからはどんな職業でも、プレゼンテーションは最重要スキルの一つになってくると思われます。そんなニーズで、まず、最初に読む本として、ぜひ、お奨めしたい本です。なお、この本の冊数には、DVDを含めて計算しています。

上位5位はそんな感じでした。また、今年は4位まではすべて、2008年以前に出版された本です。ビジネス書の杜では、発売から半年で数万部売れて消える本ではなく、長くビジネスパーソンを助けてくれる本を紹介したいと思っていますので、なかなか良い感じです。特に、2位の「世界一わかりやすいプロジェクト・マネジメント」の5年連続ベスト10入りで、本自体がすばらしいことはもちろんですが、紹介したことを誇りに思います。5位の「プレゼンテーション Zen」もそんな息の長い本になることが期待できます。同じ意味で、10位のシャイン先生の本にも注目です!

5位から10位は歴代まれにみる接戦で5位と10位の差は17冊でした。ブログの読者が増え、いろいろな種類の本が売れるようになってきているためだと思われます。ちなみに、10位と20位の差も22冊です。

2009年は残念ながら2008年との比較で、書籍の売上げ点数が約12%減になりました。その影響もありますが、逆に書籍以外の売上げ点数は、ついに全体の10%を超えました。金額ベースでは、20%を超えています。アマゾンはもはや、単なる書籍販売サイトではないのかもしれません。来年は、CDやDVD、ソフトウェア、情報家電については、そろそろ、ランキングをやってもいいかなと思っています。

とりあえず、今年は、書籍以外の商品の紹介も積極的に取り組んでみようかと思っています。

なお、ビジネス書のAward2009は1月10日前後に発表の予定です。お楽しみに!

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