リビングサービスは普及するか【ほぼ日読書日記 2009年7月30日】
関係者の間では結構話題になっている本を頂戴した。早速、読了。
マーク・シルベスター、モヒ・アメッド「リビングサービス―感動を呼ぶITサービス革新が今始まる」、日経BP社(2009)
内容はおもしろい。新しい時代を予感させ、わくわくする。
確かに、プロデュースとITサービスを結びつける本かもしれない。ただ、こういう抽象論をインプリメントし、発展されるには、コンセプチャルスキルの低い日本企業はすぐには取り込めないだろう。
読んでいるうちに、なんとなく、この本を思い出した。
マイケル・A. クスマノ「日本のソフトウェア戦略―アメリカ式経営への挑戦」三田出版会(1993)
この本は、東芝、日立をはじめとする、日本のソフトウェアファクトリーについてのレポートで、その後、このクスマノ博士のレポートが刺激になって、マイクロソフトがOfficeの開発でソフトウェアファクトリーを構築し、進化させた。21世紀になってから、今度は方法論として開発環境の提供を始めた。それが契機になり、また、折からの組み込みソフトウェアブームと重なり、ソフトウェアファクトリーが再び進化を始めた。このような50年の動きのターニングポイントになった一冊。
リビングサービスでマイクロソフトになるのはどこだろう。。。
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