行動分析学はビジネスに役立つか【ほぼ日読書日記 2009年7月19日】
連休2日目。
今日も朝から夕方まで執筆活動。あまり、はかどらなかったので、夕方から本を読み出した。
舞田 竜宣「社員が惚れる会社のつくり方」、日本実業出版社(2009)
行動分析学を応用したマネジメント。エンゲージメントという概念を提案し、コストをかけないで組織を活性化する方法をかなり体系的に書いてある。できるかどうかは別にして、おもしろいと思った。
ただ、行動分析学の部分で落ちないところが、何カ所かあった。杉山先生や、島宗先生の書かれた行動分析学そのものについて書かれた本を読んでいる分には、興味深く読めるのだが、この本や舞田さんの前作も含めて、最近、よく出版されているビジネスへの応用は、違和感がある部分がある。理屈はわかるのだが、話がきれい過ぎるところに、飲み込みにくさがあるのかもしれない。
あるいは、金井先生が発達心理学を組織論に持ち込まれた初期にも同じような感じを持っていたので、僕がイノベーターではないだけなのかもしれない。
なんか、もやもや感が残ったので、もう一冊、読んだ。
長沢 朋哉「世界一シンプルな戦略の本」、PHP研究所(2009)
ありそうで、なかった本。戦略論を人に教えるときに、どこから行くのかは結構、頭を悩ませるところ。どうしても、ビジョンやミッションから入るが、目的から入る方がすっきりする。いい本。こっちはすっきり!
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