営業マネジメント Feed

2011年6月12日 (日)

ユーザ満足(US)を実現するコミュニケーション(ファンが選ぶビジネス書10)

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日経トップリーダー「なぜ、社員10人でもわかり合えないのか」、日経BP社(2011)

お奨め度:★★★★★+α

コミーは社員16人、年商5億の中小企業である。にも関わらず、死角を移す鏡で世界のトップメーカーであり、飛行機の手荷物だなの忘れ物防止ミラーでは、5つ星の航空会社7社のうち、6社が導入している。また、飛行機でも、エアバスA380では標準装備となっている。そんなコミーの謎を、日経トップリーダーが度重なる取材に基づき、コミュニケーションという切り口から解説した一冊。

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2011年5月 6日 (金)

新しい経営のグランドデザイン(ファンが選ぶビジネス書6)

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ファンが選ぶビジネス書」はfacebook別館で、5人以上のリクエスト(いいね!)があった書籍の紹介です。詳しくは、こちらをご覧ください。
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ベンカト・ラマスワミ、フランシス・グイヤール(尾崎正弘、田畑 萬、山田美明訳)「生き残る企業のコ・クリエーション戦略 ビジネスを成長させる「共同創造」とは何か」、徳間書店(2011)
 

お奨め度:★★★★★

1994年にコア・コンピタンス革命で新進気鋭の経営学者として注目され、ピーター・ドラッカーの後継者といわれたC・K・プラハラードの提唱したこれからの新しい経営思想である「コ・クリエーション」について事例を体系的に整理し、発展された方法論として概念をまとめた一冊。

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2010年5月 8日 (土)

「ウィフィー」の秘密

4163724001 タラ・ハント(津田大介監訳, 村井章子訳)「ツイッターノミクス TwitterNomics」、文藝春秋(2010)

お奨め度:★★★★1/2

ブログ、Twitter、wiki、ソーシャルブックマーク、フォーラム・チャット・対話、ソーシャルネットワークサービス(SNS)、といったさまざまなWeb2.0の世界で成功するための秘訣を、Whuffie(ウッフィー)という概念を提案し、説明している本。Web2.0で何かを成し遂げたいなら、読んでおく価値のある一冊。

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2010年2月10日 (水)

管理のための見える化から、マネジメントのための見える化へ

4860633709 長尾 一洋、小関 由佳「見える化コミュニケーション」、中経出版(2009)

お奨め度:★★★★1/2

見える化といえば、

トヨタ 管理 改善

という連想ゲームが長く続いていたが、最近、かなり、風向きが変わってきた。マネジメントの手段になってきたのだ。そのきっかけになったのが、NIコンサルティングの長尾 一洋さんが、自分たちのメソッドを書籍化されたこの本。

長尾 一洋「仕事の見える化」、中経出版(2009)

長尾さんの本は、新幹線においている雑誌「WEDGE」の連載を読めば内容が分かるので購入することは少ないが、この本あたりから、購入するようになった。このあと、「営業の見える化」、本書とだんだん、マネジメント色が強くなってきている。

その意味で、集大成になっている一冊。

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2009年1月18日 (日)

マネジメントにテコの原理を導入する

4492043276_2 本田 直之「レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略」、東洋経済新報社(2009)

お奨め度:★★★★1/2

帯に「経営者版レバレッジ・シンキング」とあるとおり、レバレッジ・シンキングをマネジメントの中で行うとこうなるというのを書いた本。レバレッジシンキングで展開された考えることによって、労力、時間、知識、人脈にレバレッジをかけて好循環を生み出すという発想が原点になった一冊。

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2008年12月 9日 (火)

サムスンのプロフェッショナルなマネジメント論

4484081032 チョン・オクピョウ(蓮池薫訳)「韓国最強企業サムスンの22の成功習慣」、阪急コミュニケーションズ(2008)

お薦め度:★★★★★

サムスンの伝説のマーケッタとして知られる、チョン・オクピョウがサムスン流の勝つ企業への変身の秘訣を6章22項目にまとめた本。ひとつひとつが非常に濃い内容で、サムスンの急成長が納得できる。また、蓮池薫さんが翻訳をしているが、翻訳の質が極めて高く、書かれている内容がどんどん吸収できるような感じになる。

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2008年10月17日 (金)

シンプルで、一貫した経営

4532314194 小泉衛位子「経営の真髄」、日本経済新聞社(2008)

お奨め度:★★★★★

一貫性をテーマに、戦略経営の基本を説明した一冊。日本で一番最初に女性としてハーバードビジネススクールのMBAをとった著者がコンサルタントとして実践してきた方法の理論を分かりやすく紹介している。

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2008年7月18日 (金)

トヨタはなぜ、毎年、1千万台近い車を売れるのか

4860632826 石坂芳男「トヨタ販売方式」、あさ出版(2008)

お薦め度:★★★★★

トヨタという企業は注目されている割には、製造の話しか注目されない。製品開発プロセスが何冊か本があるが、生産管理については控え目に見ての100冊以上の本が出版されていることと比較すると、ないに等しいだろう。そして、もっとないのが、販売について書いた本である。

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2007年8月15日 (水)

成功事例で学ぶ顧客視点に立った成長

4903241580 江口一海、矢野英二、木島研二、郷好文「顧客視点の成長シナリオ―モノづくりの原点」、ファーストプレス(2007)

お奨め度:★★★★1/2

顧客中心型経営手法を3つのコンセプトと事例を中心にしてまとめた一冊。

3つの活動コンセプトとは

・顧客価値の本質を実現する、顧客との接点を再編する活動
・顧客価値の本質にマッチする商品とサービスを提供する活動
・売り方と商品が実現する価値を顧客網上に構築する活動

の3つであり、序章では、この3つを、iPod、日亜LED発光ダイオード、キーエンス、デル、スターバックス、ユニクロ、アサヒビール、などのよく知られたベストプラクティスから導きだしている。

その後、第1部では、事例研究編として、コエンザイムQ10サプリメント、新幹線インバーター装置開発の2つのケーススタディでこの3つの活動コンセプトを分析している。

第2部は実践編ということで、この3つの活動コンセプトを実現するための事業モデル、成長シナリオについて提案している。

読みモノとしても面白いし、顧客価値の本質がどこにあるのか、自社のコンピタンスをその本質にあわせこんでいくにはどうすればよいのかについて多くの気付きを与えてくれるよい本である。

また、新幹線のインバーターの開発の事例はプロジェクトマネジメントの視点からも、顧客視点にたった場合に、トレードオフのマネジメントをどうするかといった重要な問題に対するたいへんよい答えになっているので、事業マネジャーだけではなく、プロジェクトマネジャーにとっても得るところの多い一冊である。

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2007年7月25日 (水)

女子高生の目からみた会社経営

483341855x 甲斐莊正晃「女子高生ちえの社長日記―これが、カイシャ!? 」、プレジデント社(2007)

お奨め度:★★★★1/2

TBSの日曜日のドラマで「パパとムスメの7日間」というのをやっている。父とムスメが電車事故で幽体離脱して入れ替わって、それぞれの立場で会社に行ったり、学校にいったりするというコメディドラマ。究極の世代間コミュニケーションだ。この中で、ムスメがパパとして仕事をして、常識にとらわれない発想をし、活躍する様子はなかなか興味深い。

知らないことの強さのようなものもあるが、どうも、余計なことを考えすぎている部分も少なくない。シンプルに考えると別の世界が見えてくるわけだ。問題に遭遇したときに、もし、自分が常識も組織に関する情報もまったく持っていなかったとすればどう判断するか?

これが求められるような時代になったきたように思う。

このビジネスノベルは17歳の女子高生が、父親の急死で、突然社長に―。主人公ちえにとっては、知らないことばかり、「これが、カイシャ!?」と、つぶやく「発見」の毎日といったストーリー。

この本は単に経営の入門書というだけではなく、商品開発、営業、工場での生産などを、女子高生という素人の目から見て、どう見えるかを示しているのがミソ。たいへん、わかりやすいので、入門書としてもよいが、ある程度、経験がある人も新たな発見があるのではないかと思う。

なかでも、日本組織の特徴である人間関係に関する部分が面白い。日本人は何にこだわっているのかという思いになるのではないかと思う。

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