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2013年2月

2013年2月21日 (木)

イノベーションを妨げる「否認」とは

4532316790リチャード・テドロー(土方 奈美訳)「なぜリーダーは「失敗」を認められないのか―現実に向き合うための8の教訓」、日本経済新聞出版社(2011)

お奨め度:★★★★★

ハーバードビジネススクールのベテラン教授が、輝かしい成功をおさめたのちに、衰退した企業を対象に、トップリーダーの意思決定を調査し、そうならないための教訓をまとめた一冊。調査が詳細で、ストーリーがたいへん面白い一冊。

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2013年2月16日 (土)

持論によるリーダーシップの習得

453211053X金井寿宏「リーダーシップ入門」、日経文庫(2005)

お勧め度:★★★★★

リーダーシップというのはややこしい概念であるが、習得はもっとややこしい。

確かに、CCL(Center for Creative Leadership)のようなすばらしいグローバルなリーダーシップ開発の機関があったり、トレーニングが圧倒的に多い一方で、結局、本当に身につけるのは、本人が強い意志を持ち、継続的な取り組みをしていくしかないのがリーダーシップである。

このことは、リーダーシップを身につけたいと思った場合には、リーダーシップに関して自分なりに深い造詣を持つ必要があることを意味している。

そのようにリーダーシップに関心を持ち、なんとか身に着けていこうという人がリーダーシップについて理解したいと思ったときに、この本をお勧めしたい。

リーダーシップの本というのは、学問書か、実用書に二極化されている。しかし、この本、というより、金井先生はその両方に興味を持たれ、長年にわたって学術研究やフィールドスタディをされてきた。その活動の集大成とも言える1冊である。

タイトルの「入門」という意味は、いわゆる入門ではない。この本で提案されているのは自分自身のリーダーシップへの「持論」をもち、それを現場で磨くことによってリーダーシップを身につけていくというアプローチであり、そのようなアプローチへの入門書である。

リーダーシップに興味を持つ人であれば、誰がよんでも、大きな収穫があるだろう。ぜひ、手に取ってみてほしい。

【お知らせ】新カテゴリー「ビジネス名著」

Koten新しいカテゴリーとして「ビジネス名著」というカテゴリーを新設しました。

これまであまり、紹介できなかった、10年、20年と読み継がれている本を紹介するためのカテゴリーです。

ビジネス書名著

2013年2月 1日 (金)

アングロサクソン化をやめろ

4799312553古我 知史「もう終わっている会社」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2012)

紙版><Kindle版> 

お奨め度:★★★★★

経営の論客、古我 知史さんの新刊。前作の「戦略の断層――その選択が企業の未来を変える」も示唆に富む本だが、この本はさらに視点を広げ、戦略、経営計画、顧客という3つの大きな問題を論じている。方向性は、日本はアングロサクソン化をやめろ。

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【ランキング】2013年1月ベスト3

Rank2013年1月ベスト3です。

毎年ですが、1月はAwardに選んだ本が一番売れます。今年もダントツの1位でした。2位は12月に3位だった金出先生の本で、3位は平鍋さんと野中先生の共著でした。

先月、先々月と1位だったMAKERSは10位に入りませんでした。なぜ?

【1位】Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

【2位】独創はひらめかない―「素人発想、玄人実行」の法則

【3位】アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント

PMstyle 2024年11月~2025年3月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

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