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2010年9月

2010年9月21日 (火)

みんなのドラッカー(その3) ドラッカーの講義録(増補改訂)

28553afa 生前、ドラッカーのセミナーを一度だけ受講したことがある。執筆家として有名な人のセミナーを何度か受講したが、ドラッカーほど感銘を受けたことはない。その理由を確かめるためにも、もっとロングのセミナーを受けたいと思っていたが、今は叶わなくなった。DVDを買おうかを思うが、見る時間が惜しいような気がしてためらっている。

さて、というわけで、この記事は、ドラッカーの講義録についてである。

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2010年9月19日 (日)

みんなのドラッカー(その2) ドラッカーの著作の解説本

01_img01 ドラッカー関連本のほとんどはこのカテゴリーの本である。日本人の手によるものだけでも、数十冊はくだらない。

興味深いのは、同じドラッカーの言葉が、異なる意味に解釈されることがあることだ。ドラッカーの著作の作法の最大の特徴は抽象度の特徴だと思う。抽象的な言い回しになっているところもあれば、ハウツー本と見間違うような書き方になっているところもある。

もちろん、意味があってそのようになっているのだろうが、解釈はさまざまである。

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みんなのドラッカー(その1)

D_t いろいろ考えて、ビジネス書の杜にドラッカーというカテゴリーを設置した。特定の人のカテゴリーを置くのは初めてである。正確に把握しているわけではないが、数だけでいえば、ドラッカー氏より多くの著作を上梓している研究者やコンサルタント、教員はいないわけではない。しかし、本人以外がドラッカー先生の本を解説したり、あるいは編集したり、あるいは実践の方法を考えたりする本まで含めると、圧倒的にドラッカー氏を上回る人はいないだろう。

それも哲学とかいった抽象的な分野ではなく、マネジメントという極めて現実的な分野でこれだけの人が、ドラッカー氏の言葉についていろいろと言及するというのは、驚くばかりである。ビジネス書の杜で、これらの書籍を整理するためには、やはり、カテゴリーが必要なのだと思う。

これを機会にひとつ、ルールを決めておく。ビジネス書の杜においては、今後、ドラッカー氏を「ドラッカー」と呼び捨てにすることがある。これは「ドラッカー」というのは、人格を超越した一つのコンセプトだとみなすからである。Twitterなどで呼び捨て談義をしている人がいるので念のため。

さて、カテゴリーの設置記念にミニ連載をお届けする。連載の趣旨は、ドラッカー本人の著作以外のドラッカー本の紹介である。まず、初回は、前書きです。どうぞ、お楽しみください。

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究極の選択をする

483341936X ケビン・メイニー、ジム・コリンズ(序文)(内田和成解説、有賀裕子訳)「トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか」、プレジデント社(2010)

お奨め度:★★★★

事業や商品の戦略を上質さと手軽さの「トレードオフ」という視点から論じた本。いろいろな原因によって成功したり、失敗したりする戦略を、トレードオフで分析するというのはおもしろいし、読んでいく内に、意外と有意義なのではないかと思える一冊。マーケティングだけではなく、制度やプロセスの設計にも使えるフレームワーク。制度やプロセスには、あまり有効な評価のフレームワークがないので、むしろ、マーケティングより有意義かもしれない。

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2010年9月18日 (土)

名品中の名品の錦鯉のような人材を育てる

4198630038 申元東(前坂俊之監修、岩本永三郎訳) 「 ソニー、パナソニックが束になってもかなわない サムスンの最強マネジメント」、徳間書店(2010)

お奨め度:★★★★1/2

サムスンの人事部出身のコンサルタントがサムスンの人材マネジメントの全貌を紹介した本。単に制度や育成方法だけではなく、人材マネジメントシステムの背景、戦略などについても詳細に書かれている単行本1冊、1企業(グループ)の人材マネジメントだけについて書かれた本というのは珍しく、サムソンについて知る以外にも人材マネジメントの全貌を知るという意味でもお薦めの本。

サムスンには、「サムスンミステリー」という言葉があるという。サムスンが企業変革の際に世界的なコンサルティング企業マッキンゼーに経営診断を依頼した。マッキンゼーの診断結果は、
「サムスンは他の企業と比べて特に優れたところはない。しかし、客観的には不可能な目標を掲げ、それを成し遂げている。これがサムスンのミステリーだ」
というものだったという逸話がある。この本はサムスンミステリーを解き明かしてくれる本だ。

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2010年9月 8日 (水)

プレゼンが商品を孕み、商品がプレゼンを孕む

482224816X カーマイン・ガロ(井口耕二訳、外村仁解説)「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則」、日経BP社(2010)

お奨め度:★★★★★

世界的に著名なプレゼンテーションのコーチが、プロの目からスティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを分析し、スキルとして体系化した一冊。誰もがあこがれるスティーブ・ジョブズのようなプレゼンテーションを可能にすることを狙って書かれている。

プレゼンテーションの強化書としてはこれ以上はない一冊だ。

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2010年9月 1日 (水)

9月の読書会のお知らせ

9月の読書会はダニエル・ピンクのモチベーション3.0です。すでに読まれた方はたくさんいらっしゃると思いますので、ぜひ、一緒に議論しましょう。なお、今回の討議用の質問は書籍に含まれているものを使います。

また、8月25日に行いました1回目の様子はこちらにあります。同じような感じでやっていきたいと思っています。

第1回おとなの読書会レポート

モチベーション3.0に興味がある方、読書会に興味のある方の参加をお待ちしています。

【書籍】
ダニエル・ピンク(大前 研一訳) 「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか」、講談社(2010)

ビジネス書の杜紹介記事:自分をドライブ!する

詳細、申込はこちら
ビジネス書の杜 第2回おとなの読書会(モチベーション3.0)

2010年8月ベスト3 異変

2010年8月のベスト3です。

1位 ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492532706/opc-22/ref=nosim
2位 モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
https://mat.lekumo.biz/books/2010/07/drive.html
3位 スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482224816X/opc-22/ref=nosim

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