書籍紹介のタメガキをした。
このブログ、今までできるだけ、3ヶ月以内の本を取り上げようとしていたが、4月を契機に、新刊紹介は読書日記だけにして、紹介するのは、本当に金と時間を費やして読む価値があると思った本を紹介しようと思っている。
このブログにきてくれる人へのコミットとして1ヶ月に5冊は必ず紹介記事を書こうと思っているが、今月は29日が終わった時点で1冊だけ。30日、22時過ぎから、一挙に4冊分を書いた。
実は、サボっていたということでもないし、むちゃくちゃ忙しかったわけでもない。何を選ぼうかと迷っていたのでした。
ということで、この4冊。
・堅い菜根もよくかめば、滋養となって心身は健やかになる
・「プロジェクト」を経営に活かす
・「すりあわせ」というパラダイム
・前提に気づき、視点や行動を変える
まあ、いっぺんに書くと、読む方は迷惑だろうなと思うけど、まあ、書かないよりいいかってことで、、、
さて、今日はコンサルティング計画と企画の作業をしていたので、「仕事として」本をたくさん読んだ。まず、これ。
キム・キャメロン、ロバート・クイン(中島豊監訳)「組織文化を変える」、ファーストプレス(2009)
さすがによくまとまっている。過去15年くらいに、組織文化変革のフレームワーク作りなどの仕事で、いろいろと苦労して読んだ本に書いてあったことが、コンパクトに、かつ、結構わかりやすく書いてある。
学者の間で基本文献だと言われているので、もっと小難しいものを想像していたので、原書はもちろん、翻訳がでたあとも敬遠していが、もっと早く読めばよかった。ただし、競合価値観フレームワークの4つのグループは、いわれればそうかなと思うが、これまでの研究をまとめるためのフレームワークっぽい。あまり、頭の整理以外に、役にたちそうにはないなあ。
ってことは、この値段は高いなあ。
で、2冊目。
John Seely Brown、Katalina Groh、Laurence Prusak、Stephen Denning(高橋 正泰、高井 俊次訳)「ストーリーテリングが経営を変える―組織変革の新しい鍵」、同文舘出版(2007)
3~4回目。物語系の企画アイディアがあるときに読むのだが、刺激になる。やはり、語り部は大切だなあ。紹介記事を書こうかなあ。
つぎ。内野先生の本。
内野崇「変革のマネジメント」、生産性出版(2006)
この本も何度となく読んでいる。研究論文なので、そんなに実践的なことが書いてある本ではないが、たいへん、わかりやすく、さらっと大切な知見や研究成果が書かれている。実務家に読んでほしい変革本ナンバーワンである。
変革マネジメントの本といえば、日本ではスコラコンサルティングの柴田 昌治さんの
柴田 昌治「なぜ会社は変われないのか―危機突破の風土改革ドラマ」、日本経済新聞社(1998)
海外だと、ジョン・コッター先生の
ジョン・コッター(梅津 祐良訳)「変革するリーダーシップ―競争勝利の推進者たち」、ダイヤモンド社(1991)
と定番的な本が目白押しなのだが、この分野、リーダーシップ論に匹敵するくらい、裾野が広い。多くのビジネス書には、その一部にその分野での変革マネジメントの話が出てくる。
そういう意味で体系化するという仕事は大変意味があると思うのだが、独自のフレームワークで体系化したこの本は役立つ。高い本だが、コンサルタントや社内業務改善などのミッションの人は一冊持っておくとよい。
なんか、紹介記事みたいになったが、もう一冊読んだ。
中島 克也「変革を定着させる行動原理のマネジメント―人と組織の慣性をいかに打破するか」、ダイヤモンド社(2008)
この本は、買ったときにさっと読んで微妙だなと思ったけど、結構、アマゾンで評価されているので、ずっともう一度しっかりと読み込みたかったのだが、やっとかなった。最初に読んだときの感想とあまり変わらない。たいへんに意義深い本だと思う。紹介記事を書く。
以上、仕事中。
寝る前に、小出監督の本を読む。感銘を受けた。
小出 義雄「育成力」、中央公論新社(2009)
コーチングが自然に行われるようになってきて、結局、コーチは人としての魅力がないとだめだろうと痛感している。自省をこめて。。。
いい本です。すべてのコーチに読ませたい!
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