« 2005年12月 | メイン | 2006年2月 »

2006年1月

2006年1月 3日 (火)

コンピテンシーマネジメントのバイブル

482011722x09lzzzzzzz ライル・スペンサー、シグネ・スペンサー(梅津祐良、横山哲夫、成田攻訳)「コンピテンシー・マネジメントの展開―導入・構築・活用」、生産性出版(2001)

お奨め度:★★★★1/2

コンピテンシーマネジメントのバイブル。コンピテンシーに関する過去の研究を整理し、詳細・精密なコンピテンシー・ディクショナリーを提示している類のない本である。この本の売りはなんといってもこの点だろう。このため、コンピテンシーモデルや、コンピテンシーマネジメントの議論をするときには、だいたい、この本で提示されているコンピテンシー・ディクショナリーをベースにすることが多い。

さらに、この本では、コンピテンシーモデルの開発の方法論についても詳しく議論されており、さらに、コンピテンシーモデルの活用方法についても詳しく述べられている。

簡単にいえば、この本1冊あれば、コンピテンシーマネジメント(ディクショナリーの開発、モデルの開発、モデルの活用)に関する一通りの知識を身につけることのできる本である。

基本的には人事部門の人に向けて書かれているのだと思われるが、実は、プロジェクトマネジメントコンピテンシーの世界においても、米国プロジェクトマネジメント協会(PMI)のまとめたコンピテンシーマネジメント標準(PMCDF)のうち、人格に関わる部分はこの本を参考にまとめられている。

「プロジェクトマネージャー・コンピテンシー開発体系―PMI標準」

https://mat.lekumo.biz/books/2005/01/pmi.html

このことからもわかるように、コンピテンシーにかかわりを持つ人すべての必読書である。

==========

banner_04人気ランキング投票! → クリック!

続きを読む »

リーダーのためのとっておきの1冊

489451213009lzzzzzzz 石田淳(小阪裕司監修)「リーダーのためのとっておきのスキル」、フォレスト出版(2005)

お奨め度:★★★★

石田淳(小阪裕司監修)「リーダーのためのとっておきのスキル」、フォレスト出版(2005)4894512130

株式会社ウィルPMインターナショナルの石田氏が、自らのマネジメント理論である「IS行動科学マネジメント」についてまとめた書籍。

IS行動科学はパフォーマンスマネジメントの一種であるが、コンセプトも理解しやすく、非常に実行しやすい点がすばらしい。

書籍としては、最初にマネジメントに対する問題提起をし、それを解決するのがIS行動科学マネジメントであるという構成になっている。提起されている問題そのものはよく言われいていることが多いが、それらをある程度体系的にまとめている。これはあまり類を見ないのではないかと思う。行動科学のマネジメントにおけるカバー範囲が広いということの証でもあろうが、この部分だけでも一読に値する。

行動科学はマネジャーにとっては必須科目である。行動科学といえば必ず出てくる

「行動科学の展開―人的資源の活用」
https://mat.lekumo.biz/books/2005/04/post_1baf.html

といったバイブルもあるが、結構、難解である。また、パフォーマンスマネジメントについても、

「行動分析学入門―ヒトの行動の思いがけない理由」
https://mat.lekumo.biz/books/2005/10/post_22a9.html

といった読みやすい書籍があるが、体系が結構大きいので全体が把握できない部分も多い。このような分野をコンパクトにまとめ、独自の理論体系として纏め上げているので、非常に実用的である。マネジメントに悩むマネジャーには何度も繰り返し読んで欲しい1冊である。

続きを読む »

PMstyle 2024年5月~7月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

アクセスランキング

カテゴリ

Powered by Six Apart

Powered by Google

  • スポンサーリンク
  • サイト内検索
    Google