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2006年1月 3日 (火)

コンピテンシーマネジメントのバイブル

482011722x09lzzzzzzz ライル・スペンサー、シグネ・スペンサー(梅津祐良、横山哲夫、成田攻訳)「コンピテンシー・マネジメントの展開―導入・構築・活用」、生産性出版(2001)

お奨め度:★★★★1/2

コンピテンシーマネジメントのバイブル。コンピテンシーに関する過去の研究を整理し、詳細・精密なコンピテンシー・ディクショナリーを提示している類のない本である。この本の売りはなんといってもこの点だろう。このため、コンピテンシーモデルや、コンピテンシーマネジメントの議論をするときには、だいたい、この本で提示されているコンピテンシー・ディクショナリーをベースにすることが多い。

さらに、この本では、コンピテンシーモデルの開発の方法論についても詳しく議論されており、さらに、コンピテンシーモデルの活用方法についても詳しく述べられている。

簡単にいえば、この本1冊あれば、コンピテンシーマネジメント(ディクショナリーの開発、モデルの開発、モデルの活用)に関する一通りの知識を身につけることのできる本である。

基本的には人事部門の人に向けて書かれているのだと思われるが、実は、プロジェクトマネジメントコンピテンシーの世界においても、米国プロジェクトマネジメント協会(PMI)のまとめたコンピテンシーマネジメント標準(PMCDF)のうち、人格に関わる部分はこの本を参考にまとめられている。

「プロジェクトマネージャー・コンピテンシー開発体系―PMI標準」

https://mat.lekumo.biz/books/2005/01/pmi.html

このことからもわかるように、コンピテンシーにかかわりを持つ人すべての必読書である。

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目次

第1部 コンピテンシーの考え方(序に代えて(デイビッド・C・マクレランド)
コンピテンシーとは何か)
第2部 コンピテンシー・ディクショナリー(コンピテンシー・ディクショナリーの構築
達成とアクション ほか)
第3部 コンピテンシー・モデルの開発(コンピテンシー研究をデザインする
行動結果面接(BEI)の仕方 ほか)
第4部 研究結果の検討:一般コンピテンシー・モデル(技術者および専門職
セールス職 ほか)
第5部 コンピテンシー・ベースの応用(採用、配属、定着、昇進における評価と選考
パフォーマンス・マネジメント ほか)

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