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2005年5月

2005年5月23日 (月)

成功の教科書

409837661X 原田隆史「成功の教科書」、小学館(2005)

お奨め度:★★★★1/2

「生活指導の神様」とまで言われる著者の「成功の技術」を体系化した本。

成功は「それ自身が技術である」と断言し、したがって、方法論ができるというのが著者の信念。そして、それを「原田塾」で教え、学校教育のみならず、ビジネス、企業でも大きな効果を挙げている。

成功とは

 自分にとって価値のあるものを未来に向かって目標として設定し、決められた期限までに達成すること

だと定義しているが、そこで展開されている方法論は、納得性が高い。

特に共感できるのは、目標に業績目標と、「ルーチン目標」という2つの目標を設定していること。ルーチン目標とは、業績を上げるために一見無意味にさえ思える目標行動を繰り返し行うことで、「心作り」をするためのもの。

著者の指導する生徒で、砲丸投げで日本一になった生徒が、

 「皿洗いと部活動を毎日欠かさなかった」

ことを勝因としてあげているというエピソードが書かれている。この手の話は、ビジネスの中でも誰もが感じていることだろう。

たとえば、毎日、プロジェクトで朝礼をやって成果を挙げているプロジェクトを知っているが、ルーチン目標の設定というのは間違いなく効果がある。しかし、多くの人は、それを精神論として言うだけであり、ゆえに、ほとんど実践されることはない。

この本では具体的にルーチン目標の立て方と実行の仕方を議論している。これだけでも読んでみる価値がある。

2005年5月21日 (土)

TWIN PERFECT COLLECTION

B00005V1P1 おおたか静流「TWIN PERFECT COLLECTION

REPEAT PERFORMANCE V

B0006OR2AQ おおたか静流「REPEAT PERFORMANCE V」、

適材適所の法則

4569640362 本間正人「適材適所の法則 コンピテンシー・モデルを越えて」、PHP研究所(2005)

イノベーションリーダーマネジメント

4860590325 三菱総合研究所+阪本大介「イノベーションリーダーマネジメント―経営に“継続的な”イノベーションを実現させる新しいマネジメントの手法」、アーク出版(2005)

エグゼクティブ・コーチング

4820741578 キャサリン・フィッツジェラルド, ジェニファー・ガーヴェイ・バーガー, 日本能率協会コンサルティング「エグゼクティブ・コーチング」、日本能率協会マネジメントセンター(2005)

お奨め度:★★★1/2

エグゼクティブ・コーチングというのはあまり耳慣れない言葉かもしれないが、企業が成長してゆくために、より効果的な経営のオペレーションを実施できるよう経営者や、経営スタッフが受けるコーチングのことである。

コーチングを受けることによって考え方を多様化し、コミュニケーションの方法を変え、さらには、習慣や、コミュニケーション・スタイルを変革しながら、ハイパフォーマンスな経営のトップやチームとなることが目的である。

この本は、そのための具体的な方法を体系的に書いた本である。内容的には

エグゼクティブ・コーチングの展望
エグゼクティブ・コーチングの実践
組織におけるエグゼクティブ・コーチングのマネジメント
エグゼクティブ・コーチングの課題
特定のコーチング場面についての解説

などがカバーされており、実際に使える内容になっている。

エグゼクティブ・コーチングは、プロジェクトマネジメントに対するコーチングとしても使える。むしろ、一般的なコーチングよりは有効である。PMO、母体組織のマネージャーなどはぜひ読んでいただきたい1冊である。

アメリカの本らしい、プラクティカルな1冊だ。

2005年5月15日 (日)

顧客中心のプロジェクトの進め方のバイブル

0071369821 Bruce T. Barkley, James H. Saylor「Customer-Driven Project Management: Building Quality Building Quality into Project Processes」、McGraw-Hill Companies(2001)

お奨め度:★★★★1/2

顧客を重視したプロジェクトの進め方の体系的方法論を述べている。

プロジェクトの品質を顧客満足の視点から捉え、プロジェクトの品質を請うj表させる方法についてケースを中心にして説明している。

この本の面白い点は、プロジェクトの顧客をさまざまな視点から捉えている点にある。プロダクトの品質は客観的なものである。しかし、プロジェクトの品質は必ずしもそうではない。顧客の評価、スポンサーの評価、上司の評価などさまざまな価値観が錯綜するからである。それらに対して、統一的なアプローチをすることはきわめて重要な課題であり、本書はそれをしている。

プロジェクトマネジメントのバイブルの1冊。

2005年5月10日 (火)

ディープ・ブルー

B0002S0JVU ディープ・ブルー スペシャル・エディション、東北新社(2005)

お奨め度:★★★★1/2

海洋ドキュメンタリーの大傑作

7年かけて、7000時間の映像を撮り、それを168分の映画に編集している。

とにかく、見てみよう!感動の一言に尽きる

リーダーなら、人の心を変えなさい

4270000414 ハワード・ガードナー(朝倉和子訳)「リーダーなら、人の心を変えなさい」、講談社(2005)

お奨め度:★★★1/2

リーダーシップの本質はここにあるのではないだろうか?

さまざまなタイプのリーダーシップが、決心する、成長する、夢をかなえるなど、さまざまな形で人の心に影響を及ぼしていく。

考えさせられる本だ。

2005年5月 7日 (土)

図解・創造的仕事の技術

4797327537 忰田進一「図解・創造的仕事の技術」、ソフトバンクパブリッシング(2004)

お奨め度:★★★1/2

企画、提案、問題解決などの必要な発想を、非常に分かりやすく書いてある。図がよい。こういう図を描きたいな。

内容は基本的なことから、結構、高度なノウハウだと思われることまでが並んでいる。しかし、ばらつき感はない。確かに、レベルは違っていても同時に抑えておくべきことが並んでいる。

たとえば、アイディアを出す仕事のヒント(3章)

 思い込みは自分の首をしめる

 考えてから動け

 時間配分

 質問は技術、質問はつくるもの

 要約で頭が切り替わる

 全体と部分を同時にみる

といった感じ。この本のヘソは

 知恵の生産(2章)

か!?

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