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プロデューサーの本棚 Feed

2013年5月 2日 (木)

【プロデューサーの本棚】フェイスブック時代のオープン企業戦略

402330929X シャーリーン・リー(村井章子訳)「フェイスブック時代のオープン企業戦略」、朝日新聞出版(2011)

顧 客に対しても、社内においても、オープン戦略が取られ始めている。まだ、大きなうねりになっているとまではいかないが、止まる流れではない。特に、 Twitter、facebookの急速な普及は、この流れを加速すると見られている。そのような中で、組織やリーダーシップはどうあるべきかを論じた一 冊。原題は、35ドル支払ったオンライン調査で圧倒的に人気だった「オープンリーダーシップ」だった。微妙な邦題だが、基本的にはオープンリーダーシップ の本である。

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【プロデューサーの本棚】学習する組織――システム思考で未来を創造する

4862761011 ピーター・センゲ(枝廣 淳子、小田 理一郎、中小路 佳代子訳)「学習する組織――システム思考で未来を創造する」英治出版(2011)

ビジネス書の杜10年間でもっとも売れた書籍、ピーター・センゲのFifth Disciplineの第2版の邦訳。20年前に出版された第1版と較べると、より哲学的になり、より具体的になってきたような印象がある。第1版を読ん だときには、かなり衝撃的だった。しかし、第2版を改めて読んでみると、断片的には常識だと思えるような部分が数多くあるのが印象的だった。この20年間 のセンゲの活動の成果であり、マネジメントに対する常識の変化なのだろう。

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【プロデューサーの本棚】守りつつ攻める企業 ―BCG流「攻守のサイクル」マネジメント

4492521933井上潤吾「守りつつ攻める企業 ―BCG流「攻守のサイクル」マネジメント」、東洋経済新報社(2011)

イノベーションマネジメントの入門書としてぜひ読んで欲しい本。BCG(ボストンコンサルティンググループ)に所属する著者がBCG流のフレームワークをベースに、一般的に書いているので、ツールがなくても使えるフレームワーク。

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【プロデューサーの本棚】ザ・チーム~日本の一番大きな問題を解く)

4822249247齋藤ウィリアム浩幸「ザ・チーム (日本の一番大きな問題を解く) 」、日経BP社(2012)

米国で起業に成功し、日本に活動拠点を移し、影響を与えている齋藤ウィリアム浩幸が、日本のもっとも重大な問題は、グループは作るがチームが不在なことだと指摘し、この問題の指摘と解決策を、自分のキャリア上の経験を紹介することにより、述べた一冊。

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2013年4月12日 (金)

【プロデューサーの本棚】ワイドレンズ: 成功できなかったイノベーションの死角

4492502459 ロン アドナー(清水 勝彦訳)「ワイドレンズ: 成功できなかったイノベーションの死角」東洋経済新報社(2013)

紙版><Kindle版

久しぶりにイノベーションマネジメントで興奮する本を読んだ。本書は、画期的な製品開発が成功しないケースのある理由として、エコシステム(生態 系)を無視していることにあるとし、その回避のためのツール「ワイドレンズ」を示している。この本で説明されているいくつかのケースは、クリステンセン博 士の「イノベーションのジレンマ」に出てくるハードディスクのケースくらいのインパクトがあった。

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2013年3月15日 (金)

【プロデューサーの本棚】「実行」に効く計画の技術

4798127965 浦 正樹「「実行」に効く計画の技術」、翔泳社(2013)

計画は作っても有効に使われていないケースが多い。よい計画を作るには時間がかかるが、使わないものに時間をかけるのは無駄だと考えてしまうという悪循環が起こっている。この問題に一矢を報いる書籍が登場した。外資系の企業で、コンサルタントやスペシャリストとしてプロジェクトや事業の計画に関わってきた浦正樹さんが「計画」を技術として体系化したこの本だ。計画に関する本というのはありそうで、これだけ体系化された本はなく、注目の一冊。

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2013年1月19日 (土)

【プロデューサーの本棚】スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理

4864010978ローマン ピヒラー(江端 一将訳)「スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理―顧客に愛される製品開発」、 ピアソン桐原(2012)


スクラムは基本的に開発オペレーションマネジメントの手法で、プロダクトマネジメントと結びつけた議論があまりなされない。本書は、プロダクトマネジメントの視点からスクラムをどう運用すべきかを考察している。

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2013年1月17日 (木)

【プロデューサーの本棚】組織開発の基本

4990329899リサ・ヘインバーグ(川口大輔訳)「組織開発の基本~組織を変革するための基本的理論と実践法の体系的ガイド~ (ASTDグローバルベーシックシリーズ) 」、ヒューマンバリュー(2012)

ホールシステムアプローチの普及をさせたといっても過言ではない、ヒューマンバリューからの新しいシリーズ。ASTDグローバルベーシックシリーズ。

とりあえず、1冊、目を通してみた。

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【プロデューサーの本棚】戦略実行~立案から結果につなげるフレームワーク

4492557059マーク・モーガン、レイモンド・E・レビット、ウィリアム・マレク(A.T.カーニー、後藤 治、小林暢子訳)「戦略実行~立案から結果につなげるフレームワーク」、東洋経済新報社(2012)


米国でベストセラーになった「EXECUTING YOUR STRATEGY」の日本語版。

原書を読んでいたので、買ったままになっていたが、機会があって読んだ。訳もいいし、よい本だ。

2部に分かれていて、第1部は「正しい戦略を作るために」。

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【プロデューサーの本棚】イノベーション5つの原則

4478017484カーティス・R・カールソン、ウィリアム・W・ウィルモット(楠木 建 監訳、電通イノベーションプロジェクト訳)「イノベーション5つの原則」、ダイヤモンド社(2012)

イノベーションには、創造性が必要で、発明も必要だ。さらに、技術、ビジネスモデル、製造プロセス、デザインなどの要素も必要である。しかし、これだけでは不十分で、

新たな顧客価値を創り出し、市場に送り届けるプロセス

があって、初めてイノベーションになる。これは、SRIのイノベーションに関する知見である。

SRIは、多くのフィールドワークを通じて得られたベストプラクティスから、実践理論を構築した。それが、本書のタイトルにもなっている「イノベーション5つの原則」である。

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