問題解決 Feed

2008年12月 2日 (火)

これは現代の商品開発プロジェクトマネジメントのバイブルだ!

4873113857 Peter Merholz、Brandon Schauer、David Verba、Todd Wilkens(高橋 信夫訳)「Subject To Change -予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る」、オライリージャパン(2008)

お奨め度:★★★★★

Adaptive Path社の事例を元に、今、多くの企業が直面する「予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る」という問題を真正面から取り上げている。なぜか150ページ強の本に仕上げているが、紹介記事を書くために読み終えるのに4時間もかかってしまった。しかし、4時間でこれだけの内容を読めるというのは、たいへんなことである。そのくらい、よい本。

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2008年11月21日 (金)

ミドルマネジャーの教科書~100冊の啓発書よりこの一冊

4534044593 秋沢 志篤「 「オキテ破り」が人を動かす」、日本実業出版社(2008)

お奨め度:★★★★★

まだ、年を振り返るには多少早いが、今年は酒井穣さんの「課長の教科書」の大ヒットに始まって、ミドルマネジメントの本がたくさん出版された。僕は神戸大学の金井壽宏先生のゼミナールに参加したが、そのときに先生が言われていたことを思い出している。正確ではないが、「ミドルマネジャーは組織によって立場が違うし、人によってキャリアが違う。モデル化するよりも、フィールドワークから何かを学ぶことが重要」といったニュアンスのことである。

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2008年11月19日 (水)

兵法三十六計とマネジメント

兵法はもともと、出版物の多いテーマだが、今年1年だけで、ビジネスをテーマにした兵法の本が3冊出ている。これはちょっと驚きだ。

兵法は、中国で5世紀くらいから民衆の間で語り継がれてきた策略の教え。中国オフショアの専門家がいろいろと「中国人は、、、」といっているのを聞くと、兵法を認識しているのかといいたくなる。

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2008年11月 7日 (金)

あなたはエンリコ・フェルミになれるか?

4822283690 ローレンス・ワインシュタイン、ジョン・アダム(山下 優子、生田 りえ子訳)「サイエンス脳のためのフェルミ推定力養成ドリル」、日経BP社(2008)

お奨め度:★★★★

エネルギー、化学、天文、環境などのサイエンス分野から持ってきた73問から構成されている、フェルミ推定のドリル本。著者は、エンリコ・フェルミと同じ物理学者と数学者。ビジネスマンには地頭本がよいかもしれないが、雑学にあまり興味がないならこの本がお奨め。同時に、科学の勉強にもなるし、おそらく、科学的なセンス(サイエンス脳)が身につきそうだ。

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2008年10月28日 (火)

不合理が競争力を生み出す

4478004579 ポール・レンバーグ(山崎康司訳)「会社を変える 不合理のマネジメント―1.5流から超一流への発想転換」、ダイヤモンド社(2008)

お奨め度:★★★★★

型に始まり、型を破る

マネジメントには常識がある。しかし、常識にとらわれている限り、平均的な成果を超える成果を挙げることはままならない。この本は、型の破り方を「体系的」に教えてくれる。

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2008年10月21日 (火)

対話による問題解決

4990329848アダム・カヘン(高間邦男監修、ヒューマンバリュー編訳)「手ごわい問題は、対話で解決する」、ヒューマンバリュー(2008)

お薦め度:★★★★1/2

問題には2種類ある。ひとつは技術的な問題解決のように、答えを探す問題である。答えがあるかどうかは分からないが、答えはあるものだとして答えを探す。そして、もうひとつは答えを作る問題である。これは最初から答えがあるわけではない。問題の当事者が納得するような答えを作っていかなくてはならない。マネジメントやビジネスにおける問題はほとんど後者である。

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2008年10月 1日 (水)

質問だけで会議してみませんか?

4569702899_2 清宮普美代「質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?」、PHP研究所(2008)

お奨め度:★★★★1/2

21世紀に入ってから注目されるようになってきたアクションラーニングについて、マイケル・マーコード博士の手法を「質問会議」と名づけ、平易に、事例を交えて紹介した一冊。

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2008年9月30日 (火)

上司との微妙な関係

4062138670_2 ジーニ・グレアム・スコット(神田 由布子訳)「ダメ上司につけるクスリ」、講談社(2008)

お薦め度:★★★1/2

ジーニ・グレアム・スコットは米国では50冊以上の本を出している評判の文筆家であり、影響を持つコンサルタントでもある。本書はジーニ・グレアム・スコットの初の邦訳。

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2008年8月31日 (日)

線と面

4479391789 袖川芳之「線と面の思考術 自分の頭で考える道具を手に入れよう」、大和書房(2008)

お薦め度:★★★★★

「点と線」といえば、松本清張氏の初めての長編小説。書かれたのは1957年である。松本清張氏の代表作というよりも、日本の推理小説の最高傑作にひとつだ。昨年は、50周年だったわけだが、テレビ朝日の50周年の事業としてビートたけしの主演で初めてドラマ化され、話題になった。

B0012dudx8ビートたけし×松本清張 点と線」、ジェネオン エンタテインメント(2008)

「点と線」は点ではなく、線に注目することによって、事件を解決する推理小説。今となってはよくあるトリックだが、当時は画期的な発想の転換だったことは想像に難くない。

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