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2010年8月 8日 (日)

2010年 激夏に読みたいビジネス書5冊

4492532706 メルマガで夏休みに読みたい本を3冊という記事を配信しましたが、その拡張版で、5冊紹介します。本当は1冊ずつ紹介記事を書けばよいのすが、忙しくて、、、

一冊目は、一橋大学の楠木先生が4月に出された本です。


楠木 建「ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件」、 東洋経済新報社(2010)

本の性格からすると驚異的に売れている本です。おもしろいです。経営やマネジメントに感動する事例や何ともいえずおもしろいストーリーやエピソードに好奇心をそそられ、興味を持ちだした人は多いと思います。凄い真実は、小説なんかよりはるかにおもしろいものです。

久しぶりにそういう好奇心を満たされる本が登場した感じです。

二冊目は、ダニエル・ピンクです。ダニエル・ピンクのファンの方は多いと思います。

ダニエル ピンク(池村 千秋、玄田 有史訳)「フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか」、ダイヤモンド社(2002)
 

で強烈なインパクトで登場、その後、

ダニエル・ピンク(大前 研一訳)「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」、三笠書房(2006)

で多くの人を惹きつけました。そして、今年、出版されたのが、社会現象にもなったモチベーション3.0、つまり、「ワクワク」の本です。僕たちがやっている研究会で、「ワクワク」をテーマにしたワールドカフェの告知を日経ビジネスオンラインでしたら、100名近い方が1時間ほどで申し込まれたくらい、このテーマに対する関心は高いのだと思います。

ワクワクするにはどうすればよいかを考えるにあたって、欠かすことのできない視点を与えてくれる本です。

4062144492 ダニエル・ピンク(大前 研一訳) 「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか」、講談社(2010)

なお、この本、9月に読書会をやりますので、読んでみておもしろかったら、ぜひ、ご参加ください!

三冊目は実用書をご紹介します。

最近、会議に「液状化現象」が起こっています。会議が話し合いの場所になっていたり、情報交換の場になっていたりするためです。特に前者は深刻な問題で、会議は動かすために納得性のある決定をする場ですが、みんなが納得することと、決定することが本末転倒になっています。

この背景には、会議の設計がうまくできていないこと、特に、決定が行動に落ちるような設計がうまくできていないことが致命傷になっているケースが多いようです。

このような自覚がある方にお奨めなのが、この本です。

4887598238 寺沢 俊哉「感動の会議! リーダーが会議で「人を動かす」技術」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2010)

この本、思いつきや経験だけで書いているわけではなく、コーチング、NLPの理論的な背景をもって、会議のハウツーが書かれている本です。僕が知っている範囲の会議本では、最高の本です。

4冊目は、「ごく普通の人たち」が、会社や国を動かすような変化を生み出した例を豊富に挙げながら、それらに共通する「変化のしくみ」を明かしていく本です。変えたいと思っている人にはとても参考になります。

4152091509 チップ・ハース、ダン・ハース(千葉敏生訳)「スイッチ!「変われない」を変える方法」、早川書房(2010)


ハース兄弟の名前に覚えがある人もあると思います。この本です。

チップ・ハース、ダン・ハース(飯岡 美紀訳)「アイデアのちから」、日経BP社(2008)

この本を読んだときには、目からウロコでしたが、今回の「スイッチ!」はそれ以上のインパクトでした。変わるというと、大きな意思決定をイメージしますが、それは必ずしも正しいイメージではありません。小さな意思決定の積み重ねが大きな意思決定になることを理解したいものです。

最後は、齋藤孝先生流のポジティブシンキング。ただし、ハイテンション系ではなく、脱力系!テキトーなのにうまくいく。

4480878238 齋藤 孝「脱力系!前向き思考法」、筑摩書房(2010)

普段読むと、「何をいってんだ」思う人もいるような本だと思います。でも、気持ちの余裕があるときに読んでみると、きっと、刺さるものがあるはずです。その意味で、夏休みだから読んでほしい1冊です。

齋藤孝先生の本はちょっと意表を突く内容のものが多いですが、その原点は意外とこのあたりにあるのかもしれません。脱力系ポジティブ。これって聞き流してしまいそうですが、よく考えて見ると、むっちゃ深い話です。

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コメント

コメントありがとうございます。
本を使った勉強会ですか、いつか、そういうこともやれるといいですね。

ストーリーとしての競争戦略は何度も読み返しています。自社、自組織がどう戦略を描き進むか、考える日々です。この本で勉強会をしませんか。

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