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2009年9月 3日 (木)

実用的なゲーム理論【ほぼ日読書日記 2009年9月2日】

あまり、バイアスを乗せるのはよくないが、一昨日、紹介記事を書いた「プレゼンテーション Zen」が、昨日ちょっとびっくりするくらい売れた。1日に売れた冊数としては、歴代2位。同じ記事の中で紹介した、ダニエルピンクの「ハイコンセプト」も10冊くらい売れた。

むう~、このあたりのニーズは高いのか?!

さて、今日は、おそらく、15年以上、おつきあいしている技術評論社の編集の方と5年ぶりくらいに会った。食事をしながら、2時間ほど話をして、楽しかった。

仕事のスタイルなのか、相対的なレベルの問題なのか、齢のせいか、何なのかよくわからないが、最近、人と話をして、自分の潜在的な考えを引き出されたと感じることが少なくなってきた。ひさしぶりに自分の中に眠っていたアイディアを引き出されたと感じた。

記事や本にしたいかどうかは別の問題だが、快感であることは間違いない。編集者はこうでなくてはならない。

興奮冷めやらぬままに、ホテルに戻って、彼に会う前にJRの本屋さんで買ったこの本を読む。

川西 諭「ゲーム理論の思考法」、中経出版(2009)

「おっと」って感じの本です。いい!

ゲーム理論と問題解決と結びつけた本はありそうで、意外と少ない。戦略思考も問題解決の一種であるが、戦略思考と結びつけた本はたくさんある。

アビナッシュ・ディキシット、バリー ネイルバフ(菅野 隆、嶋津 祐一訳)「戦略的思考とは何か―エール大学式「ゲーム理論」の発想法」、ティビーエス・ブリタニカ (1991)

などは、名著だと思うが、あくまでも戦略思考であって、言い難い。ゲーム理論ありきで、それを戦略思考に結びつけているような感じ。

川西先生の本は、どのように、ゲーム理論を使って問題解決を行うかを説明している「気配」があるので、結構、ビジネスの中でゲーム理論を使うきっかけになるのではないかと思う。この本では、ゲーム理論が

・状況を俯瞰的に把握する

・起こりうる未来を予測する

・問題を根本から解決する

の3つに役立つとして、それをわかりやすく解決している。意志決定が弱いと思っている人は、一度読んでみるといいだろう。

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コメント

コメントありがとうございます。ブログに紹介記事も書きました。

勝てるルールに変える!ゲーム理論指南書
http://people.weblogs.jp/books/2009/09/post-a1e7.html

ご指摘の通り良い本だと思いますので、一人でも多くの人に読まれるよいのですが、、、

「ゲーム理論の思考法」読みました。やさしい説明で「なるほど」という感じ。ゲーム理論はシンプルなのに奥が深い。とてもいい本を紹介していただき、ありがとうございました。

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