技術ブランドとは何か?【ほぼ日読書日記 2009年8月26日】
車で移動して、結構、疲れて帰ってきたのだが、読み出したら面白かったので、一挙に読んでしまった。
宮崎 洋、高井 紳二「技術ブランド戦略~コアテクノロジーの分析・選択・展開・管理」、日本経済新聞出版社(2009)
技術ブランドという言葉は、言い得て妙である。プロデュースの必需品。
日本の高度成長から、一挙に成長が停滞した理由の一つはこの議論ではないかと思う。このもっとも典型的な例が半導体だろう。技術的には先行する。そこでその技術を使って何か製品を作り、その製品でブランド構築をしようとする。
ところが、製品になってしまうと、技術は隠れてしまう。結局のところ、縁の下の力持ちのような存在になってしまうし、技術者にもそのような動機付けをしてしまう。
一方で、インテルという会社はテレビコマーシャルをしている。inside intelである。商品を告知するわけでもないし、技術をアピールするわけでもない。パソコンの中にはインテルが入っているいう主張だけだ。これが、コンピュータ業界の中でポジショニングに効果があるように見える。インテルを中心にロードマップが動いている。
日本で見ていてうまいと思うのは、液晶かな。液晶は見える技術なので、半導体よりは、商品ブランドに近いのかもしれないが、、、
次は環境だ。環境もやはり、半導体の初期と似ているように思えるのだが、状況は違う。例えば、ハイブリッドエンジンではトヨタがブランドを気づきつつある。日本企業がどのような技術ブランドを気づいていくか、楽しみだ。
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