ドラッカーへ旅をした【ほぼ日読書日記 2009年8月28日】
12時間ワークショップ。
さすがに終わったあとは仕事をする気にならず、とりあえず、食事をして、ホテルで伊坂 幸太郎の新作「あるキング」を読み出した。
が、なかなか、集中できず、放棄。で、一緒に買った本をなんとなくぱらぱらと見ていたら、意外と面白く、はまった。
ジェフリー・クレイムズ(有賀 裕子訳)「ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる」、ソフトバンククリエイティブ(2009)
ドラッカーの教えを解説した本、あるいは、伝える本は山のように出ている。しかし、ドラッカー自身について書いた本というのはあまり見かけない。
昔から不思議に思っていることの一つだが、社会科学、人文科学というのは客観性はあるかもしれないが、真理はない。その意味で、理論を世に出した人がどのような人生を送った人かというのは、非常に重要な気がしている。ドラッカーであれば、日本では上田先生が断片的に紹介してくれているが、ドラッカーという人物のイメージを想像するまでには至っていないように思う。
ある意味で、理論が一人歩きするというのはすごいことだと思うが、やっぱり、何を背景にしてそのようなことを言っているのかは知りたいなあと思う。
著者は、ウェルチの本を何冊か書いており、それが認められ、ドラッカー自身について書いた本を世に出すことになる。非常に面白いし、この本を読んで、ドラッカーをもう一度読み直したと思ったくらい!
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