【ほぼ日 読書日記】2009年2月24日
メインに日記を持ってきてから、日記に本の写真を入れてくれと言う要望が数人からあった。チョコットやってみましょうか。感想など、あれば、戴けるとうれしいな、、、
ちょっと古い本だが、畑村先生の
畑村 洋太郎「組織を強くする技術の伝え方」、講談社(2006)
を読む。
出版は、某日経の誰かが命名して騒ぎ出した2007年問題がきっかけのようだが、そんな一過性のニーズではなく、技術論、コミュニケーションの本質論である。もっとも本質的な指摘は、技術は伝えるものではなく、「伝わる」ものだという指摘だろう。
僕が2007年問題にあまり興味がわかなかった理由はこの点にある。この議論を突き詰め、伝わるものだけが、伝える価値があると思うから。
こんな発言を京都でするのは極めて危険(笑)なのだが、タメに技術を守ってみても仕方ないと考える人なのである。
本当に守りたければ命を賭けることが必要だというのもわかるし、無くなって価値がわかるものもたくさんあることも理解する。そのくらいの多様性は持ち合わせているので、守ろうとする人の立場は理解できる。
その上で、残らなかったものは価値がなかったと考える人なのである。もっといえば、技術が消えていくことは重要なことだとすら思う。技術が消えることによって生まれる技術もある。
実際に、技術というのは文化と違って実用的な側面が強い。実用的である限り、価値の無いものは滅びるのが正しいと思う。ただ、美しさを持つ技術というのは存在する。例えば、刀鍛冶などは美しいと思う。このようなものは技術ではなく、工芸として残せばよい。
っていうと、また、かみつかれそうなので、この議論はここまでにして、もう一冊。
キャメルヤマモトさんの新作
ヤマモト キャメル、太田 智「グローバルリーダー開発シナリオ」、日本経済新聞出版社(2009)
キャメルヤマモトさんの著書はかなり読んでいるが、
ヤマモト キャメル「鷲の人、龍の人、桜の人―米中日のビジネス行動原理」、集英社(2007)
にたいへん共感を覚えている。今回の本は、背景にこのような国民感があると思って読むと、なかなか、興味深い。これは、キャメルさんのいう体感知に近いと思う。
キャメル・ヤマモト「キャメル・ヤマモトの「体感知」の技法―むずかしい仕事が必ずラクになる」、海竜社(2005)
【追記】
好川の感想。
賑やかになるのは、悪くないかな。でも、せっかく紹介記事を書いて、かつ、★5つをつけた本の記事が、目立たなくなるのは痛いかなあ、、、
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