見える化ではなく「視える化」しよう!
若松義人「トヨタ流「視える化」成功ノート―「人と現場が変わる」しくみ」、大和書房(2007)
お奨め度:★★★★1/2
昨年あたりから「みえるか」が大ブームになって、たくさんの本が出版されている。その中で、トヨタイズムの伝道師のカルマン若松社長だけが、「見える」という言葉を使わず、「視える」という言葉を使われている。これもトヨタ流とのことだが、トヨタでは、「みえるか」というのは、「見つける」、「気づく」だけでは意味がなく、改善して初めて意味があるとの考えからこの言葉を使っているとのこと。
この本では、そのような視座で
・能力の視える化
・問題点の視える化
・ノウハウの視える化
・市場の声の視える化
・失敗の教訓の視える化
・現場の空気の視える化
・仕事の大局の視える化
の7つの視える化について、42のヒントを提供している。
ヒントの内容は極めて濃く、みえるかの「元祖」はトヨタだといわんばかりのできである。また、書籍としても、事例をふんだんに使って説明してあるので、ピンとくる。
現場のマネジャーなら、一読して損はない。若松さんの本の中でも最もよいできの本ではないかと思う。一読の価値アリ。
私も読みました。
問題を「視える化」して改善する。
言うは簡単。
行うは難しですね。
投稿: 本のソムリエ | 2012年11月17日 (土) 16:03